今回は、二階堂忍がとったあの行動の真意について考察していきたいと思います。また、最終回の展開を2つのケースにわけて考えてみたいと思います。
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二階堂忍は冷静になれない翔太を制御する
二階堂には、自分が思い描いている作戦があると思われます。それを遂行するためには、翔太が冷静さを欠き制御不能になることを恐れていました。この辺は、翔太と二階堂がホテルに向かう道中での会話から読み取れます。そのため、まずは翔太をおとなしくさせるために絞め落とすという行動に出たのだと思います。
二階堂忍が尾野幹葉に対して言ったありがとうの意味
尾野は黒幕ですが、もちろん黒幕だということを明かすつもりではなく、二階堂の誘いだと思ってホテルまで来ています。そんな尾野に対して二階堂が言った「ありがとう」の意味は、お誘いに応じてくれてありがとうという意味で言っています。しかし、それは尾野に対してであって、内心は違います。二階堂の本心は、挑発文にのって来てくれてありがとうという意味だと思います。二階堂は、黒幕が挑発にのってホテルに来ることを確信していたと思います。そして、それは黒島ではなかったことへの安堵感と、このあとの黒幕をはめるための作戦が決行できるという思いからのありがとうだったと思います。
二階堂忍の行動は黒幕に勝利を確信させるためのもの
二階堂が、翔太を撃退し尾野にありがとうと言ったことから、尾野は「これで黒島に勝った」と勝利を確信したと思います。二階堂は、尾野、つまり黒幕に勝利を確信させることで、ある行動にでると予測しているのではないでしょうか。翔太が尾野に対して、菜奈のボタンのことを問い詰めた時、尾野は「私が勝ったからです」と強い口調で言っています。その時の表情が、自身満々で挑戦するような表情でした(画像が取れなかったので録画している人はみてみてください)。その表情を見た二階堂は、尾野が黒幕であると悟り、この人物は勝利を確信させた時に本性を表し、自身にあふれたその時に何かミスをすると感じとったのではないでしょうか。
二階堂忍の作戦
二階堂の作成は、ここまでで下準備は完了です。そして、翔太と黒島を縛り上げて、塩化カリウムを点滴します(少量ずつの点滴なら人体に影響はないようなので本物の塩化カリウムかもしれません)。そして自分が笑顔殺人の黒幕であることを告げて、ゾウさんキリンさんの質問をします。この部屋の状況は、別の部屋とかで尾野が見ているか聞いているかしているでしょう。ここから、2つのケースを想定していますので、それぞれケース別に考察してみたいと思います。
ケース1 間違った模倣
二階堂は、菜奈殺害時に黒幕が実行したやり方を模倣し、翔太や黒島にゾウさんキリンさんの質問をします。もちろん、この質問の意味を知っているのは黒幕だけです。そこで二階堂は、質問の回答にたいして本来の意味とは間違った行動をとろうとします。その時、二階堂を手に入れ勝利を確信している黒幕は、間違った行動を指摘し正しい行動をとらせようとするのではないでしょうか。まさに、自身に満ち溢れているからこそ起こりえる結末です。
実は、宮部みゆきの「模倣犯」という作品で似たような手法が使われています。そして、登場する主人公の犯罪者の通称が「ピース」と言います。反撃編ポスターの菜奈のピースや、ヒントが隠されていたパズルのピースなど、この作品を示唆するヒントだったのかもしれません。
ケース2 黒幕が新たな殺人を決行
二階堂は、菜奈殺害時に黒幕が実行したやり方を模倣し、翔太や黒島にゾウさんキリンさんの質問をします。ここまでは、ケース1と同じです。ここで、黒島がキリンさんを選びます。そして、予告編で警察がホテルに駆け込んでいくシーンや翔太が暴れているシーンがあることから、二階堂がその場で逮捕されます。「会いたいよ」の二階堂バージョンで、牢屋に入っているシーンがありましたが、このシーンを示唆していたのかもしれません。そして一週間がたち、9月15日がきます。この日は、牡羊座のラッキーデーです。菜奈殺害の時と同様に、勝利を確信している黒幕は、この日にキリンさんと答えた黒島を殺害しようと実行に移します。しかし、二階堂はその行動を読んでおり、翔太や警察が待ち伏せをしているという結末です。ただ、警察が菜奈動画の音声を解析済みなので、一週間あくというのがひっかかるところです。ここがうまくかわせれば、ありえるケースです。
この2つのケースにならなかったとしても、二階堂の作戦は勝利を確信している黒幕の自信にあふれた心のすきを突き、何らかの形で黒幕自らが犯人であることを露呈するようにもっていくつもりだと思います。黒幕、つまり尾野幹葉は自滅します。
黒幕には男の共犯者がいる
一連の笑顔殺人は、実行犯として男の共犯者がいます。この時点で考えらるのは一人しかいません。江藤祐樹です。19話では、しっかりと黒幕と共犯者のニアミスシーンがありました。江藤については違った形で正体が明かされると思っていますので、次回考察したいと思います。
以上、二階堂忍がとったあの行動の真意について考察してみました。もし、あの行動がそのままの意味で二階堂が黒幕だったとしたら、かなりガッカリな展開です。そうならないことを期待します。
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次回は、ちょっとふれましたが、江藤祐樹について考察したいと思います。