今回は、尾野幹葉の謎について考察し、黒幕である可能性について検討してみたいと思います。なお前回の投稿で、浮田殺害について尾野が最有力候補だという考察を挙げていますので、そちらもご覧ください。
Contents
尾野幹葉の人物像
尾野幹葉という人は、どういう人物でしょうか？
20代半ばの独身女性で、有機野菜の宅配サービス会社で働いています。オーガニックが好きという触れ込みですが、自分自身はごはんにポットチップとマヨネーズをかけて食べるという矛盾した行為をしています。言いたいことは口に出して言うタイプで、すし屋に抗議の電話をしたり、住民会でも周りをあおり、口論のもとになったりしています。そして、心の中ではしっかり理論武装している感じします。また、菜奈から翔太を奪うかの如く、執拗にプレゼントを渡していますが、拒否されると切れて狂気の一面を見せています。これらのことから
とても攻撃的だが心は冷静、執着心が強い、二面性を持っている
ということが言えるのではないでしょうか。このように、言葉や行動から直接的なあやしさを発しているため、黒幕として候補にあがりやすい人物像になっているかと思います。
尾野幹葉についての謎
これまでに、尾野に関わる謎がいくつか浮かび上がっています。これらについてまとめてみたいと思います。
303号室に出入りしている
空き部屋であるはずの303号室から、尾野が出てきます。田宮と鉢合わせますが、驚く様子もなく鍵を閉めて自分の部屋に戻っていきます（第9話）。画像だと見ずらいですが、鍵の手持部が黒く装飾されているので、マスターキーやスペアキーではなく、純粋な303号室の鍵だと思います。これは「扉の向こう」を見ているとわかるのですが、以前303号室に住んでいた住人とひと騒動あったので、その時に所持した可能性が高いです（扉の向こうを見ていないとわからないネタをいれるのかというと･･･）。ではこの部屋の中には何があるのかというと、監視カメラ用の監視集積部屋である。あるいは、児嶋佳世の遺体とか事件に関係あるものが隠してある部屋ではないかと推察します。しかし、大掛かりなものだと榎本家に監禁された黒島が303号室に運ばれた時に気づいている(第10話)はずなので、現状なんともいえません。実は中まで入っていないという可能性もありますし。
いつもグッドタイミング
部屋のプレートの裏には8個の目
この2つについては、第11話考察で書いていますので、そちらをご覧ください。
管理人室に置いてあったシュシュ
管理人が死亡した後の管理人室に、シュシュが2つ置いてあったが、途中から1つになっていました。このシュシュには、翔太が気づいて尾野のものではないかと確認しており(第2話)、多分尾野のものだと思われます。数が減った件と、なぜ管理人室にあったのかは今のところ不明です。
※これは根拠がない推測ですが、西村が尾野に好意を持っているかもしれません。住民会にいく尾野と石崎を影から西村が見ているのですが(第2話)、なんか愛おしそうな表情で見ています。管理人室を出入りしていたるしたので、このシュシュは西村と関係があるかもしれません。
生存者の中で唯一書いた紙と引いた紙の両方が明確になっていない
死亡した床島、赤池以外で尾野だけが書いた紙、引いた紙が明確になっていません。引いた紙については、浮田殺害考察で書いた通り「赤池美里」ではないかと推察します。
浮田について話をはぐらかす
翔太が尾野にオイルマッサージをされたシーン(第8話)で、尾野に対し「管理人とは仲がいいのか」と聞いた時に、「ほとんど喋ったことないです」と答えていますが、「浮田とは」と聞いた時には、「疲れているときにはいろいろ凝りますね」と話をはぐらかしました。このことから、浮田との関係で何か秘密があるのでないかと推察します。
翔太への挑戦文の中に尾野と翔太の会話の文言がある
菜奈のPC上に残されたメッセージを見ていると、その中に「菜奈ちゃん大好き男」という文言が出てきます(特別編）。これは、翔太が尾野に待ち伏せされ、疲れていると邪険にするシーン(第7話)で翔太が言った言葉と一致します。短い文言なので、偶然の可能性もありますが尾野しか知り得ない情報です。
尾野幹葉が黒幕であるかどうか結論
いろいろと知らないはずのことを知っていたり、タイミングがよすぎることから各部屋を盗聴または盗撮している可能性はかなり高そうです。303号室に部屋数分のディスプレイが並んでいて、集積室として使ていてもおかしくありません。そして、浮田殺害に関与している可能性がかなり高いことからも
現段階で、黒幕は尾野幹葉で確定（仮）
という結論です（あやしさをアピールしすぎている点気になりますが･･･）。そして、殺害現場の証拠から男が絡んでいる可能性があることから、尾野自身は手を下さずに実行犯は別にいると思います。
次回は、「尾野に共犯がいるとしたら誰か？」の前に、黒幕候補の対抗馬、黒島沙和について考察していきたいと思います。
