日曜、21時からTBS系列で放送されているドラマ、マイファミリーの第8話で気になった点について、考察してみたいと思います。
YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。
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実咲の転落
いきなりですが、第8話終盤で、やはり実咲の転落が明らかになりました。
これに関しては、前回の考察で言っていた通りでした。詳細は、前回の考察をご覧いただければと思いますが、おそらくこれは、事故ではなく、計画的に行われたものです。
最初は、上に登るまでに転落するのではないかと思いましたが、身代金を10回に分けて長期化させたこと、実咲にボルダリングの経験があること、窓への細工、全て計画的だったということです。このことで、真犯人の目的が、阿久津への復讐だということが、明確になったように思います。
友果と優月を誘拐したのは藤堂
藤堂の口から、誘拐についての詳細が語られましたが、実際に行っていたのは、友果と優月の誘拐で、実咲の誘拐は真犯人によるものでした。
ここで重要になってくるのが、真犯人の動きと目的です。その辺に注視しつつ、振り返ってみたいと思います。
まず、友果誘拐の発端は、藤堂が、心春誘拐の調査に行き詰ったためでした。
心春の事件を模倣することで、新たな情報が得られるのではないかというのが狙いでした。ちなみに、散々言ってきたので、今さらな感じはありますが、鈴間は、やはり亜希の妹でした。
1度目の取引で失敗したことや、2度目の取引で、温人が警察の裏をかいたことなど、全て計画通りだったということでした。
確かに、藤堂の計画通りにことは運びましたが、得られるかもわからない情報のために、ここまでするというのは、かなり無理があるような感じがします。ただ、温人の、「そんなことして意味あったのか」という問いと、三輪の藤堂に対する問い詰めが、無理があってもそこまでやるという藤堂の気持ちを強調しており、違和感を感じませんでした。
暴露本も、やはり、心春の事件の情報を得るためだったということです。
ここまでは、藤堂、そして、鈴間の計画で、真犯人は一切関与していないことが明らかです。
そして、暴露本を見た真犯人が、藤堂に、優月の誘拐を持ち掛けました。ここで注意しなくてはいけないのが、この人物が、心春を誘拐した犯人とは限らないということです。冷静に考えると、心春を誘拐した犯人が、わざわざ名乗り出る必要はありません。あるとしたら、目的は金です。ただ、金が目的なら、早急に、藤堂達から奪ってしまえばいいだけの話ですが、犯人は、それをしようとはしません。
優月の誘拐までさせた上に、挙句の果てには、自ら、実咲の誘拐までしています。温人に1億を渡したり、身代金を10回に分けたりしていることからも、金が目的とはとても思えません。
そうなると、この、心春 誘拐の犯人と名乗った人物の目的は何なのか。それは、心春 誘拐の本当の犯人への復讐です。冒頭の、実咲転落の考察でも触れた通り、心春 誘拐の本当の犯人、阿久津への復讐を企てた、亜希によるものです。
自らの手で、実咲を誘拐したのは、復讐の相手が阿久津だからという理由です。
一瞬口ごもる真犯人
実咲 誘拐の真犯人が、亜希である根拠が、もう1つあります。それは、藤堂との電話でのやり取りです。
藤堂は、真犯人との電話のやり取りの中で、実咲と心春が生きているのかどうか確認しています。その時、真犯人は、実咲が生きていることに対しては、即答していましたが、心春が生きていることに対しては、一瞬口ごもり、間があった後に、「はい」と答えています。つまり、真犯人は、心春がすでにこの世にいないことを知っていながら、嘘をついたということです。
この、一瞬の間の中に、「心春がいないことへの悲しさ」、「阿久津への復讐心」、「藤堂への罪悪感」、全てが詰まっていたように感じました。そんな心境に陥る人物は、心春の母親であり、心春 誘拐の真犯人への恨みをいだいていて、藤堂の元妻である、亜希以外に考えられません。
立脇の矛盾する行動
今回、立脇が、鈴間や藤堂のことを調べて、阿久津に知らせていました。
そのせいで、阿久津が警察に連絡してしまいました。しかし、この、立脇の行動、前回の第7話で語っていたことと、大きく矛盾しています。
立脇は、会社が自分にとってのマイファミリーだと言って、会社を守るために、鈴間を密かにクビにしていました。しかし、今回の行為は、全てが明るみに出てしまい、会社を潰しかねない行為と言えます。
自分の意思でやったのでしょうか、それとも、誰かの入知恵でしょうか。おそらく、真犯人の入知恵だと思います。このことで、温人を社長の座から引きずり下ろし、自分が社長になろうとしているのだと思います。ただ、野心ではなく、会社愛によるものなので、温人に対して、罪悪感を感じながらの行動だと思います。
しかし、阿久津への復讐に燃える真犯人が、何で、立脇にまでかまっているのでしょう。真犯人は、温人に対しても執着しているように感じますが、その部分に関しては、未だ見えてきません。復讐のような意思は感じませんが、表向きは幸せな家族の象徴のような鳴沢家に、嫉妬心をいだいているのかもしれません。
真犯人の最後の行動
実咲のあのような結末と、温人の逮捕で、事件は一旦収束しそうですが、真犯人には、最後の目的が残っています。それは、阿久津が、心春誘拐の真犯人だと証明することです。
そのためのキーアイテムが、実咲のタブレットで、キーパーソンが、未知留です。
予告では、真犯人が、タブレットを手にした未知留に対して、「誰にも渡すな」と言っています。これは、タブレット内の心春フォルダの証拠から、阿久津が心春誘拐の真犯人であることを、未知留に証明させようとしているのだと思います。予告の最後で、「逃げろ、そいつが真犯人だ」と言っているのは、未知留が阿久津にたどり着いたことで、阿久津に狙われる前兆ということだと思います。
問題は、タブレット内の心春フォルダには、何が入っているのかという点です。おそらく、写真だと思いますが、フォルダ内にしまってあるということは、隠し撮りした写真ではないでしょうか。例えば、心春と阿久津が密かに会っているところの写真とかです。
もしかして、阿久津が心春の本当の父親ということなのでしょうか?
まったく根拠はありませんし、そうだとしたら、誘拐する意味がわかりません。ただ、心春と阿久津家に隠れた接点を持たせるとしたら、そういった関係しか残されていないような感じがします。
以上、「【 マイファミリー】第8話考察 一瞬口ごもった真犯人の心理、そして、心春と阿久津家の接点【ドラマ】」について、考察してみました。
前回、疑問としてあげた、盗聴器を仕掛けた方法や、友果を監禁していた人物については、しっかり回収されていました。鈴間大活躍といった感じですが、浜辺で友果を引っ張る絵は、単なるポスターのイメージでしかなかったということだったのでしょうか。
今回、警察内部の人間が真犯人であるといった示唆が存在しなかったので、これで、そちらの線は、ほぼなくなったように思います。