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久留米はシロ
前回の考察で、久留米は、研究の中でオクトセブンを生み出しただけであって、真犯人ではないと言いましたが、やはり、その通りでした。
確定ではありませんが、話の流れ的に、シロと言ってよさそうです。
研究所を去る時、全てのオクトセブンは処分したということでしたが、おそらく、所長の稲葉が、隠し持っていたのでしょう。
ここで重要になってくるのが、久留米が、研究所に所属していたということを、誰も知らなかったという点です。辞めるときに、守秘義務や経歴 抹消の契約をさせられていたようです。
つまり、真犯人も、同じように、経歴が隠されている可能性があるということです。それが、奈良であろうと、安曇であろうと。
奈良が真犯人の可能性
前回の考察で、奈良は、単なる吹聴者だと言いました。
しかし、第8話では、いろいろと、怪しい要素が存在していました。ギフトの培養を簡単におこなったこと、移動の希望を断ったことなど、真犯人ゆえの行動のように見えます。
ただ、裏を返せば、正当なミスリードと取ることもできます。つまり、現状、表にも裏にも出る可能性があるということでしょうか。いいえ、奈良が真犯人であるためには、2つの大きな障害を越えなければなりません。
1つは、稲葉殺害時のアリバイです。前回の考察でも触れましたが、藤巻たちが、稲葉のもとを訪れたのは、藤巻の腕時計から、15時だということがわかります。
つまり、奈良が真犯人だとしたら、その時間、奈良は、病院にいなかったことになります。ちなみに、あの場所は、神奈川県の逗子ということなので、東京から、片道1時間はかかります。
そうなると、午後から仕事を休まない限り、奈良に犯行は不可能です。
もう1つの障害については、後ほど、真犯人からの電話の考察のところで、触れたいと思います。
ギフトを盗んだのは本坊
奈良が培養したギフトを盗んだのは、本坊ということが明らかになりました。
どうやら、郡司夫妻と結託して、白鳥を狙っているようです。
ここで重要なのは、ギフトを盗んだ人物が、奈良ではなかったという点です。電話での白鳥との会話から、真犯人は、ギフトが盗まれていることを知っていました。
そのことを知っているのは、盗んだ本人と、白鳥一派の人間だけです。つまり、盗んだのが奈良ではないということは、奈良に、そのことを知るすべはなかったということです。
これが、先ほど言った、奈良が真犯人であるために、越えなければならない、もう1つの障害です。
もちろん、稲葉 殺害時には、仕事を休んでいたのかもしれませんし、郡司の電話を、たまたま外で聞いていて、ギフトが盗まれたことを知っていたのかもしれません。しかし、現段階で、そういった示唆要素が存在しない以上、奈良はシロと判断したいと思います。
白鳥と真犯人のやり取り
今回、ついに、白鳥の前に、真犯人が現れました。さすがに、視聴者には、姿が見えませんでしたが、2人のやり取りから、いくつかのことが推測できます。
まず、真犯人と対面した時の、白鳥の表情ですが、一瞬、驚いた後、すぐに笑顔に変わりました。そして、白鳥は、「まんまと騙された」と言っていました。
このことから、真犯人は、顔見知りで、かつ、白鳥側の人間だった人物と推測できます。
「騙された」という言葉は、白鳥に忠誠を誓っていた人物に、該当するような言葉です。
そういう意味では、奈良は、言われたことをやっただけなので、騙した行為には該当しません。
真犯人側からみると、白鳥と手を組むことに、メリットが生じる人物ということが伺えます。そうなると、白鳥を狙っている、本坊や郡司も、対象から外れそうです。
逆に、娘の手術が控えている神林や、ギフトの売買を再開できる安曇は、メリットがあると言えます。
そして、真犯人から歩み寄ってきた、最大の理由は、藤巻の挑発にあるように思います。
藤巻の仕掛けた罠
藤巻は、仕掛けられていた盗聴器を利用して、真犯人を挑発する行動に出ました。しかし、これは、藤巻が仕掛けた、巧妙な罠なのではないでしょうか。
まず、最初に違和感を感じたのは、だいぶ前に外したはずの盗聴器を、なぜ神林は、上着のポケットにしまい込んでいたのでしょう。
いかにも、このために用意していたといった感じでした。実は、藤巻から、真犯人を挑発するので、盗聴器を用意してくれと、事前に言われていたのではないでしょうか。
つまり、藤巻が仕掛けた罠とは、盗聴器を使って、真犯人を挑発したことでしょうか。いいえ、違います。実は、この盗聴器、通電していなかったのではないでしょうか。
電気が通っていなかったら、盗聴器から、真犯人に、メッセージが伝わることはありません。それが、藤巻の仕掛けた罠です。つまり、真犯人は、藤巻が言っていたことを、知っているはずがないということです。
知っているのは、あの場所にいた、白鳥、本坊、神林、安曇、電話で聞いていた、郡司の5人だけです。
もし、真犯人が、盗聴器から音声が届いていないことを確認し損ねていたとしたら、それが、致命傷となります。つまり、真犯人が、特効薬のことを知っていたとしたら、この5人の中に、真犯人がいるということです。
ただ、白鳥は、真犯人と接触していますし、本坊と郡司は、白鳥 討伐を企てていることから、残るのは、神林と安曇ということになります。
次回、最終回を迎えるにあたって、これまで、第1話の考察から、この2人の共犯説をおしてきただけに、いよいよといった感じです。
もし、単独犯ということであれば、稲葉の件から、安曇ということになりますが、いずれにせよ、真犯人が、特効薬のことを口にしたら、それが、確証となるでしょう。
真帆の関与
第8話の最後で、真帆が、過去に研究所で働いていたということが、明らかになりました。
なんなんでしょう、これ。さすがに、やりすぎの感は否めませんが、ドラマの内容自体、やりすぎている感じもするので、これぐらい、許されるといった感じでしょうか。
そもそも、真帆は、心臓の病気で、入院状態 だったので、いろいろと行動をおこすことは出来ません。
もちろん、共犯者がいるということも考えられますが、そうなると、ドラマ的に収拾がつかなくなってくるので、おそらくこれは、単なる「煽り」だと思います。
以上、「ドラマ『グレイトギフト』第8話考察 藤巻が仕掛けた罠､真犯人は､ギフトが盗まれたことを知っている人物」について、考察してみました。
全10話かと思っていましたが、次回で、最終回ということのようです。真犯人 考察の結論としては、神林と安曇の共犯、あるいは、安曇の単独犯ということです。考察は、今回で最後となりますが、最終回後の総括をあげると思いますので、最後まで、お付き合いいただければと思います。
