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岩槻の正体
犬の獣こと、岩槻の正体は、丹波の妻、愛の妹でした。
前回の考察では、駿河たちの妹で、三姉妹ではないかと期待しましたが、かなり想定外でした。これに関しては、伏線となり得る要素が存在しなかったので、勘で当てるしかなかったように思います。ただ、結果だけ充てがわれただけで、いまいち、入ってきませんでした。できれば、愛の事件の回収のところで、妹の存在を示唆してほしかったところです。
駿河姉妹は健一の娘
これまでの考察で、再三、触れてきましたが、駿河姉妹は、やはり、健一の娘でした。
第5話の段階で、見切っていたのは我ながらさすがです。
健一については、2人が生まれる前に、北見に殺害されていました。
初代山猫の陸奥や、北見の不正を告発しようとして、殺害されたということでした。2人が、恨みを募らせるという意味では、一緒に暮らした期間があったのかと思いましたが、そうではありませんでした。また、サクランボのヘアゴムについては、生前、健一が買ったものとして、母親から受け取ったものでした。
と、ここまでは、これまでの考察からも、既定路線といった感じですが、問題は、健一の殺害を知った後の、二葉の行動です。
二葉が隠していたこと
健一は、不正を告発しようとして、北見に殺害されましたが、二葉は、そのことを知っていながら、今まで隠し続けてきました。
しかし、その状況を目の当たりにしていながら、実の兄の死を隠し続けられるものでしょうか。そこが、重要なポイントのように思います。
同じ、家族でありながら、娘たちは、30年間の積年の思いを、恨みという形で晴らそうとしました。
一方、妹は、そうした思いもなく、30年間、隠し続けました、まるで、他人事であるかのように。
つまり、二葉にとって、30年前のあの出来事が、二代目山猫としての、第1歩だったということです。
第7話の考察で、二葉は、陸奥の娘ではないかと言いました。
健一の件で、道を踏み外した二葉は、陸奥の死後、山猫を引き継ぎ、二代目 山猫として、今も君臨しているのだと思います。
まさに、蛇の道は蛇ということです。
隠し動画の真相
前作同様、公式サイトに、隠し動画が存在しており、毎回、1文字ずつ、キーワードが公開されていました。
それらをすべて繋げると、「この占拠事件の最後に訪れた真実は、実は山猫が武蔵三郎だったということ」となります。
いかにも、三郎が山猫であるかのような文章ですが、そもそも、最終回前に、そんなネタバレをするはずありません。おそらく、文章には続きがあります。この、「Saburo Musashi」のあとに、「’s older sister」と付くのではないでしょうか。
武蔵三郎の姉、つまり、二葉のことです。
健一のことを白状したことで、一見、山猫容疑が晴れたように感じますが、そんなことはありません。そのことは、この、隠し動画からも伺えるということです。
Mプロジェクトの真相
Mプロジェクトとは、新たなエネルギー、ネオメタンの開発を秘密裏に進めるため、空港をカムフラージュとして、地下に開発施設を作るという計画でした。ネオメタンというのは、実在しないため、おそらく、メタンハイドレートを模したものだと思います。
そして、この計画に関わっている人物たちを裁くというのが、獣グループの狙いだと思いますが、いくつか、気になる点が存在します。
1つは、動機の希薄性です。これまで、獣グループが行ってきたことは、自分たちの恨みに対する裁きです。しかし、この件に関しては、そういった要素は見受けられません。このことは、大河が丸亀の事務所から盗んだ、Mプロジェクトのデータにも繋がってきます。
Mプロジェクトの件も、計画の一つだったとしたら、なぜ、当日に、データを盗むような行為が必要だったのでしょう。
大河は、途中で離脱したので、データの情報を得られていなかったのでしょうか。もしそうだとすると、獣グループは、データの情報を入手済みだったということになります。
と 同時に、それは、山猫が北見ではないことを、知っていたということにもなります。そのことは、大河が、知っていることからも裏付けられます。
もう1つ、気になったのが、脱出の時間稼ぎのために、このことについての説明を、VTRとして利用している点です。もし、大河に邪魔されることがなければ、このまま、人質を解放し、脱出して、あとは警察にお任せしますという流れだったはずです。
そうなると、Mプロジェクトの件は、もともと、自分たちの範疇ではなく、北見が山猫ではないということも、知らない可能性があります。
暴走した大河だけが、その、裏の情報を知ってしまったのだとすれば、丸亀の襲撃に、二葉を同行させた点についても納得です。
そして、裕子も同行させている理由は、義理の妹の前で、二葉の正体を暴露しようとしているからではないでしょうか。
和泉が助けを求める人物
次回予告から、和泉が、大河の暴走を止めるため、ある人物に助けを求めるようです。一体、誰なのでしょう。
これまでに、助言を得ていたことから、一見、大和のように感じますが、さすがに、そこまで、事情に通じているとは思えません。
事情に通じているとなると、やはり、獣グループの仲間でしょうか。
和泉の背景が、殺風景なことから、獣グループを確保している部屋のようにも見えます。そして、「教えてください」と、丁寧な言葉を使っている点から、おそらく、丹波ではないでしょうか。
ただ、丹波に聞いたところで、大河の暴走を止めるすべはないように思います。そこで、ここからは、伝言ゲームの様相を呈してきます。
暴走した大河を止める人物
和泉が、丹波に助言を求めると、瀬奈なら何か知っているはずと、助言するのではないでしょうか。
大河について何か知っているとすれば、百花の件で繋がりがある、瀬奈だけです。最初は、沈黙を続ける瀬奈ですが、直樹が、あることを告げるのではないでしょうか。
それは、瀬奈のお腹の子が、自分の子ではないということです。
しかし、検査もしていないのに、そんなこと、わかりません。
確かにそうですが、そもそも、そういった行為自体、存在していなければ、直樹の子であるはずがありません。
ここで、瀬奈のお腹の子が、大河の子だということが、明かされるのではないでしょうか。
そして、このことが、大河の暴走を止める、切り札になるのだと思います。自分の子供が存在していると知れば、死をもいとわない暴走モードに、ストップがかかる可能性も高いです。
そもそも、瀬奈が、誰の子供なのか言わないことに、ずっと、違和感を感じていました。この伏線を、ここで使わなかったら、いつ使うんだという思いです。
以上、「ドラマ『新空港占拠』第9話考察 大河を止めるのは瀬奈のお腹の子、そして、山猫は、Saburo Musashi’s older sister」について、考察してみました。
いよいよ、次回で、最終回を迎えることとなりました。最大のポイントは、山猫の正体ですが、相関図考察の動画でも触れたように、庭瀬の存在も気になるところです。
それらも含めて、最終回後に、総括をあげたいと思いますので、最後までお付き合いいただければと思います。