100分の超大作
huluで配信されているスピンオフドラマ、拝啓、大人になる貴方へは、卒業の2年後を描いた、同窓会ドラマです。
しかし、同窓会ドラマと言っても、単にみんなが集まって、昔話や近況報告に花を咲かせるというものではありません。里奈はその場に現れませんでしたが、生徒1人1人に、手紙が用意されていました。
そこには、生徒に対するメッセージと、どんな大人になりたいかという問い掛けが記されていました。
このスピンオフドラマは、里奈からのメッセージと、その問い掛けに対する回答を、全生徒分綴った、ドラマ内ドキュメンタリードラマです。一人当たり、約3分、全生徒分で、100分近い超大作でした。
しかも、そのセリフ自体、生徒自身が考え、発しているということなので、ナチュラルかつ、リアリティーを感じるものでした。
生徒たちは、一体、どんな大人になりたいと思っているのでしょう。
貴方はどんな大人になりたいですか
さすがに、全編を振り返るわけにはいかないので、ここでは、各生徒が、どんな大人になりたいのかという点について、一言で振り返ってみたいと思います。
阿久津由利
誰かにとって、大切な登場人物になりたい。
生田やよい
自分自身に、ベクトルを向けられる大人に。
瓜生陽介
許せる大人。
江波美里
周りを幸せにできる大人。
神楽誠
自分を信じる。
金澤優芽
自分で感じて、見て、行動する。
貴島千里子
明るい気持ちに出来るような大人。
倉知夕夏
自分のスピードで成長していきたい。
向坂俊二
一つでも凄いと思ってもらう。
東風谷葵
誰かを救いたい。
相楽瑠偉
真っ直ぐに生きる。
迫田竜輝
諦めない。
栖原竜太郎
格好良く生きる。
月野春香
自分の気持ちに正直に。
遠山泰次郎
強くなりたい。
中園胡桃
正直にいられる大人。
西野美月
人の心に寄り添う。
野辺桐子
人を幸せにできるように。
日暮有河
相手の意思を聞く。
藤原大志
強い自分に。
不破大成
勇気と優しさをもって。
星崎透
俺にしかできないこと。
穂積渚
美味しいもので笑顔に。
眉村紘一
好きな道を自分の足で歩く。
瑞奈ニカ
自分を愛する。
目白直紀
ポジティブに生きる。
森海悠仁
伝えられる人間。
蓬田健斗
もっと格好良く。
渡会華
弱さを受けとめられる人間。
以上が、鵜久森を除いた、全29人の、どんな大人になりたいのかという思いです。当然、この一言だけでは、読み取りづらい部分もありますが、その辺は、本編を見ていただければと思います。
冒頭でも言いましたが、それぞれに宛てられた、里奈からのメッセージも必見です。このメッセージに関しては、もちろん、鵜久森に対しても、手紙として記されています。
最初は、東風谷が預かって、封に入れたまま、鵜久森の家に届けるつもりでしたが、裏に、みんなで読んでいいという里奈のメッセージが書かれていました。最後、東風谷が、そのメッセージを読み上げるのですが、その内容については、、本編を見ていただければと思います。
しつこく、本編を見てくれと言っているのは、100分近い、映画なみの超大作なので、こうした動画で伝えきることができないためです。このドラマが好きだった方には、1000円を払って見る価値はあるかと思います。
星崎のその後
星崎は、この同窓会に、1時間ほど遅れてきました。大きなリュックサックを背負ってきました。
星崎の話だと、バックパッカーをしながら、世界 各地を、旅しているということでした。結局、高校生のうちに見えている景色なんて、ほんの一部に過ぎないということなのでしょうか。星崎自身、そういったことを感じ始めているようでした。
あれだけ、変われないことに絶望していた人間が、変われない自分を理解する大切さを知ることで、人のことを理解できるようになってきたと話しています。
そして、いろいろな人と話がしたいとも言っていました。そのことは、まさに、このドラマの本質でもある、言葉による訴え掛けに通じているように思いました。
以上、「ドラマ【最高の教師】～拝啓､大人になる貴方へ～ 里奈から生徒全員にメッセージ､貴方はどんな大人になりたいですか？」について、考察してみました。
ドラマが終了して1週間経ちますが、あらためて、このドラマの良さを痛感させられました。こうしたスピンオフドラマは、30分ぐらいの、おまけ程度の内容のものが多いですが、100分という、制作側の意気込みが感じられる内容のものでした。できれば、特別編という形で、テレビで放送してほしかったです。その辺は、フールー商法といった感じで、とても残念です。
ちなみに、個人的に、一番影が薄いと思っていた 目白ですが、ゲーマーという肩書からか、ゲーム開発者を目指しているそうです。
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