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漫画【金田一少年の事件簿】考察「墓獅子祭殺人事件 File.3-4」金獅子の顔が違う

30周年記念として、イブニングで連載中の金田一少年の事件簿について、漫画と同時進行で推理・考察をしていきたいと思います。今回は、エピソード「墓獅子祭殺人事件」のFile.3-4についてです。
漫画を読んでいる方も読んでいない方も一緒に推理・考察できればと思います。

ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
講談社 イブニング 金田一少年の事件簿30th File15~18より引用しています。

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YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

相互殺害トリック

墓獅子舞の最中に、白神と鬼倉が殺害されましたが、おそらく、相互殺害によるものだと思います。つまり、お互いがお互いを殺害したということです。
これについては、同じような指摘をしている人もいますが、重要なのは、どのように誘導したかという点です。誰々を殺害してくれと言われたからといって、はいわかりました、というわけにはいきません。
まず、鬼倉ですが、こちらは、金獅子を餌にして釣ったと思われます。

犯人は鬼倉に、金獅子を渡す代わりに白神を殺害してくれと頼んだということです。木の影で、金獅子を手に入れるためならどんなことでもすると言っていた黒子は、おそらく、鬼倉です。

「どんなことでもする」というのは、白神の殺害を実行するという、決意表明といったところです。まあ、人にもよりますが、数千万にもなる金獅子であれば、十分、殺人の対価に見合うと言えるでしょう。
問題は、白神をどう言いくるめたかという点です。こっちも、金獅子で釣ったのでしょうか。

その可能性もありますが、男女関係を餌に釣った可能性もあります。白神が抱いていた恋心を利用して、鬼倉殺害を実行させたのかもしれません。オペラ座館3のレオナと三鬼谷の関係性みたいなことです。そうなると、犯人は女性ということになりますが、白神が恋心を抱いている人物となると、つむぎ一択になるように思います。

相互殺害トリックが実行されれば、つむぎ自身のアリバイも完璧です。
ただ、仮にそうだったとしたら、犯行を行なった2人は、すでに死亡しているため、それを証明する手段が難しくなってきます。犯人、つまり、つむぎが告白しないかぎり、無理かもしれません。そういう意味で、他の犯行で追い詰められた後に、事後告白という展開もあるかもしれません。

金獅子消失トリック

既定路線と言ってもいいかもしれませんが、やはり、金獅子が、何者かによって盗まれていました。相互殺害の件と結び付けるとなると、つむぎによる犯行ということになりますが、ポイントとなりそうな点が2つ存在します。1つは、つむぎのサイズで、格子を通り抜けることができるのかという点です。
子供や小柄な女性なら通れるということですが、つむぎサイズがどうなのかは、はっきりしません。

仮に、通れるということであれば、いつでも自由に持ち去ることが可能です。そうなると、問題になってくるのが、もう1つのポイント、その場しのぎで金獅子を隠せる場所があるのかという点です。
殺人事件の捜査をかいくぐって盗むとなると、その場しのぎで、一時的に金獅子を隠す必要があります。
あの手水がそうなのでしょうか。あそこがそうなのだとしたら、話は終わりです。格子を通れるつむぎが盗んで、手水に隠した、ただそれだけのことです。しかし、あそこが、ほとぼりが冷めた後の第2の隠し場所だとしたら、その場しのぎの隠し場所が必要になります。
そう考えた場合、可能性が高そうなのは、木彫りの金獅子の中です。

木彫りと金では、明らかに違う気がしますが、金田一がレプリカ という言葉を使っていたので、おそらく、等身大で金メッキを施した金獅子も売られているのではないでしょうか。レプリカというと、本物そっくりというイメージがあるので、美雪が買った、ミニサイズの木彫りとは別物のような感じがします。
これは、突っ込みどころではないかもしれませんが、展示されていた金獅子と、鮫川のカバンに入っていた金獅子は、明らかに顔が違います。口角の感じが違いますし、髪の感じも、なんか違います。

まあ、最近の金田一は、作画の整合性がいい加減な部分もあるので、別物の可能性はないと思いますが、レプリカが関係しているという示唆だったら面白いです。
全体の流れ的には、こうです。
捜査の目を盗み、金獅子の所に向かったつむぎは、格子をくぐり、金獅子を盗みます。金田一達が、音響室に行った時、つむぎも一緒にいった様子は描かれていないので、この時に金獅子の所に行ったのかもしれません。そして、一旦、金獅子を、レプリカの中に紛れ込ませ、その場しのぎの隠し場所とします。ほとぼりが冷めた後、金獅子を、手水の中に異動させたということです。
と、ここまでは、つむぎサイズでも格子を通ることができるというケースです。
もし、つむぎサイズでは格子を通ることができないとしたらどうでしょう。その場合、当日にどうこうするというのは難しいように思います。そうなると、事前に何か仕掛けていたということでしょうか。
雨崎から、一時的に鍵を盗むなりすることができれば、その時に金獅子を盗むことができます。でも、当日はどうするのしょう。ここで登場するのが、またまた、レプリカです。等身大の、金メッキをほどこした金獅子を置いておいたのではないでしょうか。なんか、バレそうな気もしますが。作者がバレないと言えばバレません。
レプリカであれば、軽いので、格子の外から、棒のような道具を使って引っ張り出すことは容易です。もともとレプリカなので、レプリカの中に戻してしまえば、金獅子消失トリックの完成です。こちらは、つむぎ以外の人物でも可能なので、個人的には、前者の方だと思います。

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空中密室トリック

鮫川が、火の見櫓の上で、首を吊った状態で発見されました。その前段階で、つむぎが襲われていますが。襲われたのに生きている、これも、つむぎが犯人であることを示唆していると言っていいでしょう。

隠しておいた金獅子を、つむぎに見つけられ、逃げ切れなくなった鮫川が自殺、このストーリーを作るための工作です。
問題の空中密室ですが、つむぎであれば、墓獅子舞を踊るぐらいですから、体幹や握力、多少の腕力は持ち合わせていると思いますが、軽量な点がネックとなります。そこを、20キロの金獅子で補うということです。
生きている状態で吊るすのは至難の業ですが、殺害した後に吊るすのであれば、可能です。
ただ、おもりを使うトリックは、過去のエピソードのパクリになるので、個人的には別の方法であってほしいです。

底上げするような仕掛けはどうでしょう。現場の状況がわからないので、何とも言えませんが、ここにはせりがないので、難しいかもしれません。せりといえば、これも過去エピソードでありました。

以上、「漫画【金田一少年の事件簿】「墓獅子祭殺人事件 File.3-4」金獅子の顔が違う」について考察してみました。
本編では触れませんでしたが、音響室にカセットテープが置いてあったのが気になります。

おそらく、舞が始まるまで流していたお囃子だと思いますが、指紋や音声など、何かしらの証拠が残っているような予感がします。

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