ドラマ考察

【ドラマ】「赤いナースコール」第12話考察 なぜ、榎木田は、復讐心がゲーム感覚に変ってしまったのか?

月曜、23時6分からテレビ東京系列で放送されているドラマ、赤いナースコールの第12話で気になった点について、考察してみたいと思います。

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Contents

病院犯は榎木田

第11話の段階で大勢が決していた感じはありますが、やはり榎木田が病院犯でした。

動機に関しても、前回の考察で言った通り、コンビニ事件の被害者だった息子、誠一の復讐でした。被害者と加害者が逆の可能性も考えましたが、素直に、誠一は被害者側でした。できれば、もう少し、写真写りを若くしてほしかったです。

コンビニ事件の傍観者と愉快者を病院に集めて復讐を始めた榎木田ですが、途中で、復讐に対してとっくに冷めており、突き動かしているのはゲームのようなものと言っています。

なぜ、そのような心境の変化が生じたのでしょう。復讐は、最後までやり遂げてこそ意味があるものですが、途中でどうでもよくなるような要因があったのでしょうか。おそらく、チャイコフ犯、石原の存在が影響したのだと思います。

ゲーム感覚と言っていたのは、いつの間にか、石原と殺人を競い合うような感覚になっていたという意味だと思います。石原も、病院犯と競いたくなって、購買部の女性や野田を殺害したと言っていました。
2人の犯人が近づき、融合することで生まれた要素が、榎木田の心境の変化を生んだということではないでしょうか。

アリサの目的

誠一の恋人だった藤森渚は、アリサの姉でした。

藤森自身がアリサに成り済ましているのかと思いましたが、こちらも普通に姉妹でした。関係性にサプライズはありませんでしたが、藤森は、コンビニ事件の犯人、新沼を道連れに死亡し、アリサの家族は離散状態だったということです。
アリサも、榎木田と同じ復讐心をいだいており、今回の計画も、事前に榎木田から聞いていました。

ただ、共犯というよりは、榎木田の犯行を見守る傍観者的な立ち位置でした。後藤田の殺害を、アリサが目撃していながら証言していないのは、そういった繋がりがあったからということです。
アリサが直接関わったことといえば、翔太朗を病院送りにするための偽装事故だけです。

そういう意味では、最後、自殺までしなくてもよかったように思いますが、翔太朗への罪悪感が、重くのしかかっていたということなのかもしれません。

アリサが関わっていたということは、再三触れてきた、一人称描写は矛盾していたということです。榎木田と繋がっていたとなると、2人による会話、二人称描写も矛盾していたということになります。まあ、その辺は、秋元ドラマなので、突っ込んでもしょうがないというところかもしれません。しいて言えば、チャイコフ犯に怯えていたと捉えれば、多少、辻褄が合うかもしれません。

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回収項目とドラマの総評

まず、前回の考察で、未回収項目としてあげた点についてみてみます。
第1話で、深夜、ナースセンターの前にいた翔太朗を襲った人物ですが、どうやら、西垣だったようです。

西垣は、21歳の時のナースコール事件を引きずっていましたが、誠一の実の 母親という意味から、コンビニ事件のほうが、よっぽど引きずる要素が強いように思いました。21歳ネタばかり取り上げて、その辺があまり描かれなかったのが、ちょっと残念です。

三上の婆さんが知り過ぎた事情とは、まさに、榎木田の復讐計画そのものでした。

第8話で、公衆電話で親に電話をするアリサ達を、病院の外から見ていた人物については、結局、誰だかわかりませんでした。

その後、アリサに詰め寄った展開から、後藤田だったように思います。その後藤田が、いろいろと事情を知っていた理由も、わかりませんでした。情報通というキャラだった感じもするので、あることないこと、いろいろと情報を得ていたのかもしれません。

他にも、入院日や、左右反転の矛盾といった、制作側のミスとおもわれる未回収項目もいくつか存在しましたが、大筋部分については、全て回収されたように思います。

次に、ドラマ全体の総評です。
チャイコフ犯、病院犯ともに、サプライズ感のない、普通の結末となりました。ただ、そこに関しては、全く問題はなかったと思います。そこに至るまでの道筋が、一本しかない展開だと、全く面白くないドラマとなりますが、このドラマの場合、到達地点が普通でも、いろいろな道筋を考えられるような展開をみせていました。
最後のどんでん返しで盛り上げるだけではなく、全体を通したプロットが大事だということです。個人的にも、切断部位は犯罪の象徴、加藤生存説、後藤田榎木田息子説など、いろいろと考察を楽しめました。
登場人物も、入院患者、看護師、刑事と、モブの要素が少なく、いろいろな犯人説を唱えることができたかと思います。そして、2人の犯人が、徐々に近づき融合していったという点が、他のドラマにない面白さだったように思います。
殺害されるときの、見た目の派手さが目立っていましたが、それだけではなかったということです。そういう意味では、変にオカルトやホラーの要素を全面に出さなかったのもよかったです。
100点満点で点数をつけるとしたら、何点ぐらいでしょう。80点ぐらいはあげてもよいのではないでしょうか。脚本自体も、秋元氏が手掛けているということもあって、しっくりまとまった感じがしました。

10月から始まる秋元ドラマ

赤いナースコールの後番組も、秋元氏が手掛けるドラマのようです。そのタイトルが「警視庁考察一課」。

事件の考察を専門とした部署、警視庁考察一課を舞台に繰り広げられるベテラン刑事たちの考察劇ということです。詳細はわかりませんが、おそらく、出演者が、考察しながら事件を解決していくという、1話完結型のドラマだと思います。個人的には、続き物で、刑事たちの中に黒幕が存在するといった展開だと、視聴者も考察できておもしろいのですが、どうでしょう。出演者が、サスペンス界のレジェンドばかりなので、誰が黒幕でもおかしくなく、視聴者の考察的には盛り上がります。

これ以外にも、秋元ドラマが存在します。タイトルは「差出人は、誰ですか?」。

差出人は匿名でいいかわりに、本音を書かなければいけないというルールの手紙ゲームが発端となる、学園ヒューマンミステリーということです。こちらは、視聴者が、「差出人」という犯人を考察できる内容のドラマのようです。出演者の大半が、無名な若手俳優ということですが、変な先入観なしに考察できるかもしれません。放送が、月曜から木曜まで15分ずつ放送する、いわゆる、夜おびといった形式のドラマになります。

どちらも、ドラマを見てみないとわかりませんが、内容によっては、赤いナースコール同様、考察をあげていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

以上、「【ドラマ】「赤いナースコール」12話考察 なぜ、榎木田は、復讐心がゲーム感覚に変ってしまったのか?」について、考察してみました。
これまで、赤いナースコールの考察画をご覧いただき、ありがとうございました。10月期も、考察できるようなドラマがありましたら、ロジカルかつ独創的な考察をあげていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

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