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ドラマ【真犯人フラグ】キャラ別考察 二宮瑞穂、家族の過去を背負う女、凌介に全てを思い出させる

日曜、22時30分から日本テレビ系列で放送されているドラマ、真犯人フラグの二宮瑞穂について、キャラ別考察してみたいと思います。
この、キャラ別考察では、1人の登場人物にフォーカスを当て、登場シーンの描写や、行動、言動を掘り下げて見ていきたいと思います。第1回は、二宮瑞穂についてです。

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Contents

緊急のトラブル対応を迫られたシーン

二宮が最初に登場したのは、配送トラックが追突事故に遭い、緊急のトラブル対応を迫られたシーンです。

この時に、真っ先に手配をしたのが、二宮でした。最初ということもあり、頭の切れる優秀な人物だということを印象づけるシーンでした。しかし、今振り返ってみると、配達エリアや他の配送トラックの位置、移動にかかる時間など、全てのことを瞬時に把握していました。このことは、どの配送トラックが、いつどの場所を通るかを判断できるということを示唆しており、のちの、いくつかのシーンでの出来事に繋がっていたように思います。
ちなみに、この時に、例のボールペンを渡したのが二宮でしたが、ぷろびんが公表するまでの工程を把握しての行動とは思えないので、この行動に意図はなかったように思います。

お土産を渡すシーン

お土産を渡すシーンですが、関西の実家に帰っていたということですが、はたして本当なのでしょうか。

おそらく、本当の事だと思いますが、実家に家族が住んでいるといったようなことは、言っていませんでした。このことから考えられるのが、家族はすでにおらず、今回の計画を開始するにあたっての決意と誓いを、家族の墓の前で、してきたのではないでしょうか。

もし、二宮が犯行に関与しているとしたら、それは家族のためということです。
もう一つ気になったのが、お土産の数です。凌介に渡したお土産は、最初の1個目でした。凌介は、電話中だったので、他の社員に先に配ればいいものを、わざわざ電話が終わるのを待って、渡していました。このお土産は、計画が発動した後の凌介の様子を伺い、タイミングよくファーストコンタクトをとるための道具だったのではないでしょうか。話の流れが、失踪事件のほうに行きましたし、スムーズに近づくことが出来、共闘関係を持ち掛けることが出来ました。
ちなみに、上長だから先に渡そうとしていたというのなら、最初に太田黒に渡していると思うので、それはなさそうです。

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クレーム対応のシーン

木幡由実のクレーム対応のシーンですが、最初は、二宮が、木幡の声を聞いているということが、のちのち、事件を解くカギになるのかと思いましたが、木幡の存在が、違った方向に行ってしまった感じなので、そういった関係性はなさそうです。

毎回、二宮が対応する意味は、単に、二宮が優秀な人間だということをアピールするためだけなのでしょうか。最初から繋がっているような感じはありませんし、2人の関係性の有無については、今後の展開を見ていかないと、何とも言えない状況です。

冷凍遺体が届いたシーン

第1話のクライマックスでもある、冷凍遺体が届いたシーンです。この日は、凌介と二宮だけが、遅くまで残業していました。

この時の2人の会話をよく聞くと、二宮が残業することは、イレギュラーなことだと言うことがよくわかります。一旦帰りかけた二宮ですが、家に帰りづらい凌介を気遣い、終電まで付き合うと言い出します。この時、二宮は、私も仕事終わっていないしと言います。

これに対し、凌介が、珍しいねと返しています。

つまり、二宮が、仕事が終わらずに、こんな時間まで残業することなんて、ほとんどないということです。それなのに、この日に限って、凌介と一緒に残っていたのは、荷物が戻ってくるのを待って、それを見た凌介の反応と様子を、まじかで見るためだったからだと思います。

ここで、もう一つ気になったのが、荷物が戻ってきたタイミングです。もし、この荷物が、みんなが仕事をしている、日中帯に戻ってきたら、どうなっていたでしょう。

みんなに知れ渡り、大変なことになっていました。これを回避できるのが、先ほど触れた、二宮の、配送状況を素早く把握する能力です。この、2人が遅くまで残っている時間帯に届くよう逆算し、冷凍遺体を送ったのかもしれません。

凌介が太田黒に責められているシーン

続いてのシーンは、ストーリーの中で随所に出てくる、二宮語録です。
ぷろびんに会社を特定されてしまい、凌介が太田黒に責められていた時に、二宮が、こんなことを言い出します。

「自分が行方不明になった時、誰も探してくれなかったら、ショックじゃないですか」
「誰かに迷惑をかけてしまうことと、家族の命は、天秤にかけられるものじゃない」
かなり真剣に、起こった口調で言ってました。このことは、二宮自身が、家族が行方不明になった時に、誰も探さず、その家族が命を落としてしまったという経験があるということを言いたかったのではないでしょうか。あるいは、行方不明になったのが自分自身で、そのことで命を落としかけたということかもしれません。

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屋上でカセットテープを聞いているシーン

屋上でカセットテープを聞いているシーンですが、最初は、お経野郎が、カセットテープでお経を流していたので、そこに繋がるのかと思いましたが、お経 野郎と二宮が繋がる要素がないことから、その線は消えました。

第7話で、陰口をたたかれていた時も聞いていたので、何か、心の支えになるようなものでしょうか。

カセットテープという、古い媒体なので、昔に取った音声であることは間違いないですが、心の支えになるとすると、これまでも随所に垣間見えている、家族の声のような感じがします。

市場でのシーン

市場でのシーンですが、ここでのやり取りが、いまいちよくわかりませんでした。

ここから、誰が荷物を預けたかというのが重要だと思うのですが、二宮達と警察の話では、受け取りに来た配送スタッフのほうに焦点がいっていて、結局、何が言いたいシーンだったのかが、よくわかりませんでした。受け取りに来たように見せかけて、荷物を置いて行ったということでしょうか。

林が、凌介に会いに会社まで来たシーン

林が、凌介に会いに会社まで来た時ですが、この時、二宮は林を見ており、鴨井に住宅メーカーの人だということを聞いていました。

この時点で、二宮は林を認識していましたが、林のほうは、二宮を見る素振りがなかったので、覚えてはいなさそうです。

ドライブレコーダーの映像を盗み出すシーン

ドライブレコーダーの映像を盗み出すシーンですが、展開的には、ドタバタ劇といった感じでしたが、やり方がわからない凌介を、しっかり誘導していたことからも、コンピュータの知識はそれなりにあるといった感じです。

まあ、やっていることはファイルのコピーなので、二宮にどれほどの技術があるのかはわかりませんが、一連の事件では、随所にコンピュータ技術についての要素が見えるので、そういった面での裏付けはありそうです。

ドライブレコーダーに映る、3人の発見シーン

第2話のクライマックスでもある、ドライブレコーダーに映る、3人の発見です。

これについては、再三、考察で触れてきていますが、タイミング的に偶然は考えづらいので、二宮の誘導によって撮られた映像だと思っています。ここも、二宮の配送状況を把握する能力で逆算し、トラックが通る時間に、3人を歩かせたということです。今回は、二宮に焦点を当てた考察なので、3人については触れませんが、真帆らしき人物が顔を隠すことや、篤斗が車道側を歩くことは、あらかじめ指示されていたことだと思います。そして、この映像を、凌介が見過ごさないよう、二宮自身が見つけたようにして、凌介に知らせたということです。

橘と凌介が初めて対峙するシーン・群馬の山中のシーン

第3話に関しては、あまり、ポイントとなりそうなシーンは存在していませんでした。橘と凌介が初めて対峙するシーンや、群馬の山中に向かうまでの過程は、凌介の付き添いに徹していたという感じでした。

かがやきの土を捨てに行くシーン

かがやきの土を捨てに行くシーンも、望月目線のシーンといった感じで、二宮が、何かを発したという要素はなかったように思います。

記者会見のリハシーン

第4話では、2度目の二宮語録が飛び出します。記者会見のリハの途中で、凌介が、どうしてそんなに折れないでいられるのと聞きます。

その時に、二宮は、こう言います。

「負けたく ないんだと思います、他人の悪意に」

表情からも、過去に、他人の悪意に負けた経験があるような感じがしました。以前、二宮が発した、行方不明になっても誰も探してくれない、家族の命、といった言葉に、繋がってくる要素のようにも感じます。

オンラインサロンの集会シーン

第5話では、ちょっと違った視点で、気になったシーンが存在しました。橘に誘われて、オンラインサロンの集まりに参加した二宮ですが、橘が喋っている時に、やたらとオンラインサロンメンバーのほうを気にしていました。

メンバーの中に、あごのラインなんかが、本木に似た人物がいました。

本木本人かどうかは確定的ではありませんが、ここで注目したいのは、不倫疑惑写真に写っていた女に似た人物が、オンラインサロンメンバーの中に存在するということを、二宮が認識したという点です。このことは、この先、二宮と本木が対峙した時に、大きな意味をなしてきそうな感じがします。
ちなみに、この人物が本木なのかどうかについては、次回予定の、本木のキャラ考察のほうで触れたいと思います。

交通事故未遂シーン

凌介が突き飛ばされて交通事故未遂にあったシーンですが、ここについては、第8話の充の電話で、突き飛ばしたのは、謎の女だということが明かされています。

このシーンの解釈は、第8話の考察で詳しく触れていますが、簡単に言うとこうです。
充は、謎の女と会って話をしたがっているのに、追いかけて声をかけようとしていない。

逆に、凌介と二宮が、走って会社に戻る後ろ姿を、怒った顔で睨みつけている。

つまり、充が電話をしている謎の女とは、二宮の事であるという解釈です。まあ、賛否両論あるかと思いますが、そう解釈した場合、ここでの二宮の行動の意味は、これまでの考察でも言ってきた通り、凌介自身に事故のことを思い出させるためです。ある事故のことを、追体験させたということですね。直接、事故のことを思い出させることは出来ませんでしたが、このことで、篤斗に危険な歩道側を歩かせるようなことはしないということを思い出させることが出来ました。

光莉の動画メールを発見したシーン

第6話は、最後の、光莉の動画メールを発見したシーンぐらいでしょうか。

ここも、観点は、ドライブレコーダーの映像を発見したところと一緒です。このメールが埋もれてしまわないよう、二宮自身が見つけたようにして、凌介に知らせたということです。ただ、この映像に、二宮が関与しているという要素が存在しないので、こちらに関しては、たまたま見つけただけという可能性もあるかもしれません。

凌介との給湯室でのシーン

第7話での、凌介との給湯室でのシーン、盗撮のほうに目が行きがちですが、ここで、3度目の二宮語録が飛び出しています。光莉の件で落ち込んでいる凌介に、こう言います。

「これから、きついなーと思ったら、無理にでも笑ってください」
「もう一度、家族全員、笑顔で再開する日まで、踏ん張ってください」

単なる慰め言葉のようにも取れますが、自分が家族に関するきついことがあった時に、無理やり笑って耐えてきた実体験を伝えているようにも取れます。
給湯室と言えば、他の社員が、二宮の噂話をしている時に、真剣な表情で、例のカセットテープを聞き始めました。

先ほども触れましたが、心の支えになるもの、そして、周りの雑念を消してくれて、集中力を向上させてくれる、読み上げのようなもの。それは、家族、おそらく、弟が読み上げる、九九ではないでしょうか。第8話で、このカセットテープが、襲われた時の言葉、7×8=56に繋がるという考察をしました。
根拠は薄いですが、そういった繋がりがあったら、面白いと感じました。

記者達に詰め寄られているシーン

二宮が、記者達に詰め寄られているところを、凌介が助けますが、凌介はその場で意識を失ってしまいました。


このシーンでは、二宮が何かを仕掛けているわけではありませんが、逆に、凌介に対する心境の変化が芽生えたシーンのようにも感じました。

こんなにまじめで優しい人に、自分の計画を遂行するために、欺き続けていて、いいのだろうかということです。

病院でのシーン

病院でのシーンも、そういった感じを引きずっていました。

しかし、林が来たことで我に返ったのでしょうか、2人の話を外で盗み聞きしていました。

凌介との屋上でのシーン

第8話の、凌介との屋上でのシーン。ここで、4度目の二宮語録が飛び出しています。

「家族がいなくなる辛さも、炎上する辛さも、みんな経験したことがないから想像出来ないんでしょうけど・・・」

裏を返せば、私は経験したことがあるから、想像できるという意味にとれます。

これまでに出てきた、4つの二宮語録は、全て、過去に起こった家族に対するつらい体験から来ている訴えだという感じがします。

望月との会話のシーン

望月との会話のシーンでは、「人間は、恋愛している時だけドーパミン出してバカになる」と、理化学的なことを言っていました。

これに限らず、随所で心理学的なことを言ったりと、知識の豊富さをアピールしている感じがします。これは、計画を遂行するためには、心理学的・理化学的アプローチが必要となってくると考え、そのために学んだのではないでしょうか。

二宮が襲われるシーン

第8話のクライマックス、二宮が襲われるシーンです。

第8話の考察でも触れましたが、ここでのポイントは、二宮が、あのメッセージを聞いた時に、誰なのか気づいたような表情をしたことです。先ほど触れた、九九とカセットテープの関係性から、襲った人物は、二宮の身内であると考察しました。それが、充で、実は二宮の兄であるということです。まあ、襲った人物に関しては、流動的で、誰なのか決め手はありませんが、二宮目線で判断していく必要があるように思います。
そして、二宮の心理的な面を見てみると、このことは、かなり想定外の事象だったのではないでしょうか。警察に知らせるな、というのは、身内だと気づいたからで、凌介に知らせるな、は、自分でも言っている通り、関わりを絶たれるのが嫌だ、つまり、近くにいられなくなると、計画に支障がでるということだと思います。
本来なら、想定外の事象に動揺して、ここまで冷静な判断が出来ないところですが、先ほど触れた、心理学的アプローチを学んでいたことで、すぐに平常な心を取り戻せたのかもしれません。

まとめ

登場シーンが多いせいもありますが、まさか、二宮1人で、ここまで深掘りできるとは思いませんでした。それだけ、真犯人として、アプローチできる要素が多いということではないでしょうか。
主に冷凍遺体事件のほうに該当しますが、こうした、計画的な犯行を行う人物は、その犯行を実行するための根拠と決意のようなものを、心の根底に持っているべきだと思います。今回の考察で言えば、過去に起きた、家族に関する事件を胸の奥に秘め、それに関与していたと思われる相手に接近し、自らすべてを思い出させるという決意です。
芳根京子さんは、そういった心理描写を、所々で発する言葉によって、垣間見せながら、うまく表現してきているように思います。

そういった部分が土台として存在し、ドライブレコーダーや横断歩道の突き飛ばしといった、状況証拠的なものが肉付けされ、真犯人象が確立されていくものだと思っています。
顔は見せない、お経だ、包丁だ、ニンジンだ、ハンバーグだと煽っているだけの人物に比べると、重厚さが違います。

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以上、「ドラマ【真犯人フラグ】キャラ別考察 二宮瑞穂、家族の過去を背負う女、凌介に全てを思い出させる」について、考察してみました。
次回は、本木陽香編をお送りしたいと思います。

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