日曜、22時30分から日本テレビ系列で放送されていたドラマ、真犯人フラグのアフターストーリー後編で、気になった点について、触れてみたいと思います。
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編集後記の全容
アフターストーリーの前編では、河村が、事件が起こるまでを時系列に語っていたので、後編では、事件発生後の状況が語られるのかと思いました。しかし、それについては一言も語られませんでした。
最初に後編で描かれたのは、河村が書いた編集後記の内容でした。
日野は、この編集後記を読んで、河村の心の中が、ちょっとだけわかった気がしたと言っていました。
河村の親友であり、事件に関わった日野だからこそ、そう思えたのではと感じましたが、みなさんはどう感じるのでしょう。
こちらが、その編集後記の全容です。
「炊飯器失踪事件は、エンターテイメントだ」橘一星が、私の指示ですべての罪をかぶろうと発した言葉だ。心優しい彼が、露悪的な”真犯人”を演じるために言った言葉は、存外、心理だったりする。私がつい最近まで編集長を務めていた【週刊追求】も、”報道”という大義名分のもと、事件やスキャンダルを、まさにエンターテイメント化し、世に送り出してきた。当事者の苦悩など、そう簡単に伝わるものではない。他人事ならば、悲劇の”物語”は、ドラマチックであればあるほど、面白いのだ。こうして、炊飯器失踪事件も、人々の”興味”に”消費”されていったのではないだろうか。思えばいつも、私は相反する”心”に揺れていたのかもしれない。当事者の悲しみに寄り添い、目の前の惨状を正しく、リアルに伝えたいという報道メディアに携わる者の矜持。一方、「ひどい事件だ・・・」、と、ひとりごちながら、内心、強いネタだと興奮する気持ち。人の不幸がメシのタネ。我々を軽蔑する人もいるかもしれないが、では逆に問おう。「かわいそう」とコメントしながら、引用リツイートして人の不幸を拡散している読者諸氏の行為は、我々がやっていることと何が違うというのか。
2021年10月15日、私は、人をあやめた。その瞬間から、いや、相良凌介という男と出会ってから30年近くも、私は常に、二律背反の感情と共にあった。あやめても奪えなかった、親友の妻。むしろ、あやめて初めて気づいたのだ。自分は彼女よりも、親友に固執していたのだと。痛めつけてやりたい。そう思う一方で、一番の味方でもいたい。今まで一度も見たことがない、苦しむ彼の姿を目の当たりにした時、私を満たした、興奮と後悔、嘲笑と憐憫。優越感と懺悔。どちらも私の中では、同じようにあった。だがほんのわずかに、天秤を傾けたのは、野心だった。この事件を盛り上げて、最高のノンフィクション小説を書くこと。先日、その小説をやっとかき上げた。そして、私はその野心の正体に気付いた。売れて世間を騒がせたい。夢だった小説家になりたい・・・そんなことに興味はない。
思ったことは、ただひとつ。『凌介に読んでもらいたい』
以上が、編集後記の全容になります。これを読んで、個人的に感じたのは、いろいろ迷っていたということは伝わりましたが、相反するする表現が多くて、本質をぼかし過ぎているようにも感じました。凌介に自分の書いた小説を読んでもらいたい、そういう野心が、河村の本質だったのでしょうが、相反する表現の多さが、逆に言い訳のようにも感じました。皆さんは、どのように感じた でしょうか。
この後、日野が、凌介に、河村が書いた小説を渡します。この時、日野が真顔で、「燃やしてもいいと思う」と言ったのは、とても印象的でした。
小説のタイトルは、「魔界」
はたして、凌介は、この小説を目の前にして、どういった行動をとったのでしょう。
河村のその後
その一年後、日野は、河村との面会を試みます。
日野が河村に会いに来た理由は、凌介が、あの小説について、聞きたいことがあるということを伝えるためでした。小躍りして喜ぶ河村を見て日野が、「頼むからヘラヘラするのはやめてくれ」と言ったのは、とても印象的でした。
タイトルの意味は何なのか。
ノンフィクションなのに、タイトルからそれがわからないのはいかがなものか。
河村の事だから、格好つけているだけだろうが、読者への誠意に欠ける。
ノンフィクションは起こったことを正確に伝えるべきなのに、文体がおかしい。
情景描写と妄想描写が、字続きになっている。
凌介が、日野から受け取った小説には、大量の書き込みと付箋が張られていました。
やはり凌介は、ちゃんと小説を読んでいました。
最後に、凌介は、自分には書けないと言っていたようです。
実は、凌介は、学生時代に、自分の作品をコンクールに出したことがあったということでした。しかし、全く評価されなかったことから、小説家の道をあきらめたということでした。
河村は、凌介が自分と同じ普通の人間だったということに、一瞬、安堵の表情を浮かべますが、その後、自分のしたことへの後悔から、涙しました。
その一年後、2023年4月12日、河村の死刑判決が確定します。
その日は、奇しくも、真帆の誕生日と同じ日でした。
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以上、「ドラマ【真犯人フラグ】アフターストーリー後編 編集後記の全容、そして、河村のその後」について、触れてみました。
アフターストーリー 前編については、ある意味、本編の振り返り的な内容でした。しかし、後編については、とても深い意味を持つ内容で、本編を見てきた視聴者にとっては、知る必要のある内容だと思いました。そういう意味では、本編の中で放送するべき内容であって、多くの人が、このことを知らずに終わってしまうことを、とても残念に思いました。もし、自分の目でご覧になりたい方は、上記から、2週間無料トライアルキャンペーンに登録していたただくと、無料でご覧になれます。
この後、「おっちーとコージーの事件簿」という動画も公開されるようですが、おそらく、ウケ狙いの内容だと思います。個人的には、ドラマの本質部分以外で盛り上がる気はないので、ブログの投稿は、内容次第とさせていただきます。
4月以降も、「マイファミリー」、「元彼の遺言状」、「金田一少年の事件簿」といったドラマの考察をしていきたいと思いますので、引き続きご視聴いただければと思います。