テセウスの船

ドラマ「テセウスの船」考察 石坂黒幕確定「父親と息子はそううまくいかない」

TBSで日曜21時から放送されているドラマ、テセウスの船について、第9話で気になった点と、黒幕が確定したと思われる瞬間、心と石坂の会話について考察してみたいと思います。

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YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

Contents

文吾の表彰写真

監察官の馬淵たちが、佐野家の家宅捜索をしていると、文吾の表彰写真が出てきます。これは、第9話の予告でも登場しており、12年前に起こった出来事に関係しているものと思っていました。しかし、実際は違ったようです。この表彰状には、次のようなことが書かれています。まず、表彰された年月日ですが、昭和59年4月18日となっています。12年前の出来事は、昭和57年の話なので、この時点で関係ないことがわかります。そして、賞誉とは、特定の事件というより、功績全般に対して送られるものなので、単に文吾が優秀だということを言っているだけのようです。この写真の意味は、文吾と馬淵の間に昔確執があったということを示唆するものだと思われます。

ちなみに、馬淵についてですが、真犯人が仕込んだ状況証拠に踊らされるだけの、能無し監察官といった役どころでしょう。

佐野家にマスコミが殺到

文吾が、真犯人に拉致され失踪したため、幹夫を襲った犯人が、文吾ということになりつつあります。

そんな中、情報をつかんだマスコミが、佐野家に押し寄せます。このシーン、家族を信じる和子の言葉が、感動的ともとれるのですが、ちょっと長かった気がします。家宅捜索からマスコミ殺到までの流れで、すでに15分が過ぎてしまいました。このクライマックスにきて、謎や真犯人につながる要素とは関係ないところで全体の1/3の時間を使ってしまうのはもったいない感じがしました。

気になった点をあげるとすれば、鈴の態度が、妙にクールだった点です。

連絡くらいするよね。
悪いことをしたから帰ってこれないんじゃないの。
人殺しのお父さんなんてもう帰ってこない方がいい。

これまでの鈴のイメージとは違い、なんか違和感を感じました。一応、あとで反省はしていましたが。ちなみに、マスコミの中に、あなたの番ですの正志がいました。

まさか、まさしが真犯人ということを示唆しているわけではないとは思いますが。

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心と石坂の会話

心は、派出所に置かれていた未来ノートに気付きます。そして、その間には、1977年の音臼村祭りのチラシが挟まっていました

そこには、実行委員として石坂の名前が書かれており、心は事情を聞きに、石坂のもとへ向かいます。石坂の話によると、12年前の音臼村祭りで、食中毒がおこり、徳本の母親が亡くなったということです。ただ、食中毒の原因についてや、文吾が何か関わっていたのかということについては、何も触れられませんでした。

そういう観点から、これは、徳本を真犯人と思わせるためのミスリードの可能性が高そうです。この食中毒のことよりも、むしろ気になったのは、石坂が心に対して言った言葉です。

心に対して、すぐ熱くなるところや、誠実なところが文吾にそっくりだと言っています。まるで、心が文吾の息子であることを知っているような感じです。これは、未来ノートを見ていて知っているという示唆になります。そして、自分に心と同じ年の息子がいることを再度言ったうえで、「父親と息子というのは、そううまくはいかないもの」と言っています。この言葉が、石坂を真犯人と確定させる決め手となるように思います。父親とは、石坂自身のことを言っていて、息子とのいざこざが一連の事件の動機に関わってくるのではないでしょうか。これまでの考察で、幹夫が12年前からタイムスリップをしてきたということを提唱してきましたが、残り1話ではそこまで深堀する時間はなさそうです。そうなると考えられそうなのは、石坂の息子が、12年前に作った子供がみきおだったのではないかということです。

このことが、何らかの形で、石坂と息子の関係に不和を生じさせる結果となったのではないでしょうか。そして、11年たって、みきおが石坂の前に現れたことが、一連の事件をおこす引き金になったのではないでしょうか。文吾に対する恨みについては、現状なんともいえませんが、自分の家族関係と違い、仲良く幸せに暮らしている家族への嫉妬からくる恨みかもしれません。

徳本 露出の過剰なあおり

12年前の食中毒の話が明らかになってから、急に徳本の露出であおり始めました。「ずうたいでけーからな」と言いながら、あたかも、文吾を埋めるための穴を掘り始めたように見せています。そして、突然、佐野家にイノシシ汁をふるまったりと、やたらと不振な行動にでて視聴者をあおっています。これらの行動は、いかにもミスリードと言った感じがしました。

みきお復活

意識不明状態だったみきおが、目を覚まします。みきおは、最終回で何かを語るのでしょうか。なんとなくですが、このまま失踪して、いなくなるような気もします。

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真犯人が仕込んだ状況証拠

真犯人は、文吾を一連の事件の犯人に仕立て上げるための状況証拠を3つ仕込みます。

1つ目は、ライターや、明音の写真など一連の事件に関係する証拠を、村のゴミ捨て場に捨てています。ここから、駐在所のワープロのフロッピーが見つかります

2つ目は、駐在所のワープロの保存文章です。見つかったフロッピーから、駐在所のワープロを探ると、事件のことを記録した文章が見つかります

そして、3つ目は、庭に埋められた青酸カリです。ワープロの文章に、青酸カリを庭に埋めたと書かれていたことから、庭を掘ると、青酸カリが見つかります

馬淵が、真犯人の計算どおりに素直に動いてくれたことで、文吾は一連の事件の犯人として逮捕されます。1つ目については、そのまま捨てておけばいいので、問題はありませんが、残りの2つについては、佐野家に侵入する必要があります。タイミング的には、おそらく、イノシシ汁を食べに行って家を空けていた間にやったのだと思います。徳本達が協力して、家を空けさせたようにも見えますが、ミスリード扱いしている手前、たまたまタイミングよくあいたということにします。ちょっと、とんとん拍子に進みすぎな感じがしますが、これで、すべて真犯人の計画通りということになります。

以上、「ドラマ「テセウスの船」考察 石坂黒幕確定「父親と息子はそううまくいかない」」について考察してみました。第9話の展開や、残り1回ということから、タイムスリップという武器が使われることはなさそうな感じです。ただ、確定要素がでていないことや、いくつか残された伏線があるので、最終回を楽しみにしたいと思います。ちなみに、予告ですずが黒幕候補に入っていたのは、視聴者のミスリードを誘発させるためのあおりだと思います。

他にも、ドラマ「10の秘密」、「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」についても考察をおこなっていますので、そちらともども、よろしくお願いします。

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