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明美の生死
第7話の冒頭で、ベキが大事に飾っている、明美と憂助の写真が登場しました。アリが見たことがあると言っていた写真です。
おそらくそうだとは思っていましたが、やはり、若かりし頃の写真でした。当時の写真を遺影として飾っているということは、明美が死亡したのは、このころだということになります。
このことから、憂助以外に子供がいるということは、ほぼないと思われます。つまり、ノコルが兄弟だとすると、腹違いの兄弟ということになります。
また、別班の司令、櫻井が、明美ではないかという説にも触れたことがありますが、その可能性も消えます。
おそらく、次回、その辺の経緯が明らかになるのだと思います。
野崎にメッセージを伝えたのはF
乃木は、バルカに向かう機内で、野崎に、このようなことを伝えます。
「鶏群の一鶴、眼光紙背に徹す」。平凡な人々の中に優れた人が1人いて、その人は目で見た物や考えたことを素早く理解するという意味のようです。
一見、野崎のことを評している言葉のように聞こえますが、それだけではないでしょう。野崎の、本質を見抜くことができる目、その目を、これから起こる出来事に対して生かしてほしいという意味が込められているのだと思います。
この、間接的な言い回しと、乃木が寝ている時の出来事ということを鑑みると、野崎にメッセージを伝えたのは、Fではないでしょうか。Fが、乃木のことを心配して、野崎に助けを求めたということです。野崎の手を握ったことから、懇願の意図が伺えますし、縁側での、「俺がお前を死なせない」という言葉にも、通じるように思います。
ノコルに犯罪歴をつけさせるな
取引先に向かうノコル達に対して、テントのNo.3的人物が、何があっても、ノコルに犯罪歴をつけさせるなと言っていました。
つまり、現状、ノコルは、罪を犯していないということでしょうか。テントのNo.2でもあるノコルが、罪を犯していないということは、テント自体、テロ組織のような、犯罪集団ではないということになります。
もちろん、汚れ仕事は、周りの人間がやるという意味かもしれませんが、それでは、あまりにも都合が良すぎるように思います。それだと、まるで、自らの手を汚さない、悪徳政治家みたいです。
その場にベキも居たことからも、本質は、正義の集団という可能性が高いです。
テントの拠点に、子どもがたくさんいたことからも、テロ組織という可能性は、かなり低くなりました。
そうなると、ラスボスは、テントやベキではなく、別の組織、別の黒幕が存在するということになってきます。
乃木とノコルが通じている根拠
第7話は、乃木の裏切りで幕を閉じましたが、大方の予想通り、撃たれた別班員は、全員生きていると思います。
そもそも、野崎達が、あの現場に到着すること自体、おかしいです。
発信機をもとに、ドライブインまではたどり着けますが、ピンポイントで現場に辿り着くには、乃木からの連絡が必須です。ドライブインで、野崎がスマホを見ていたのは、乃木からの連絡だったということです。
発信機とともに、薫とジャミーンの写真を置いていったことから、乃木ではなく、Fの行動のように思います。
乃木なら、2人の写真を置いていくようなことは、しなさそうです。Fの行動であれば、機内でのメッセージにも繋がってきます。
そうなると、重要なのは、乃木の真意ですが、父親に会いたいというのは、真意ではないでしょう。
この裏切りの経緯の中で、一番重要となってくることは、乃木の手に銃が渡ることです。銃がなければ、こういった流れにはなりません。その銃を背中に差し、無防備に後ろを向いた人物が存在します。早く銃を取れと言わんばかりですが、まさか、ノコルが、一連の経緯に加担していたということなのでしょうか。
あの状況で、乃木に銃が渡る手段は、それしかありません。
先ほども言った通り、テントがラスボス集団でないとしたら、真のラスボス集団を探るために、乃木とテントが手を組んでいたとしてもおかしくありません。
そう考えると、他の別班員に、とどめを刺さなかった点にも納得がいきます。
そして、この一連の経緯が、真のラスボス集団を探るためだとしたら、黒須だけ肩を撃たれ、一緒に連れ去られたことが、重要な意味を持ってきます。
全ては黒須を嵌めるための罠
なぜ、黒須だけ肩を撃たれ、一緒に連れ去られたのか。
乃木が、黒須を助けてくれるよう懇願したわけでもないのに、暗黙の了解といった感じで、一緒に連れ去られました。それは、黒須を連れ去ることが、真の目的だったからです。先ほど、真のラスボス集団を探るためと言いましたが、そこに繋がる人物が、黒須なのではないでしょうか。
黒須が裏切り者だとして、そこに繋がる、真の黒幕とは、一体、誰なのでしょう。そこで思い出してほしいのが、黒須が、第6話で発した、いい人発言です。
黒須は、太田との会話の中で、長野のことを、いい人と言っています。前回の考察の中でも、黒須と長野が繋がっているということを言いました。
その時は、長野も別班で、乃木達とは別部隊で活動していると解釈しましたが、今回の流れを受けて、真の黒幕の可能性が出てきました。
考察の通り、元別班ということも考えられます。いずれにせよ、真の黒幕である長野のことをはかせるため、黒須を嵌めた可能性が高いです。次回予告で、乃木に銃を突き付けられ、危機 一髪というシーンが存在しますが、黒須を、生死の境まで追い込むことで、真相を吐かせるのではないでしょうか。
以上、「ドラマ【VIVANT】第7話考察 乃木とノコルが通じている根拠､全ては黒須を嵌めるための罠」について、考察してみました。
どうやら、黒須の口から、真の黒幕が誰なのかが吐かれる展開になりそうです。これまでの考察で、ベキの兄、寛道の関与を疑ってきただけに、そちらとの繋がりも、密かに期待したいところです。あとは、薫は単なる医者なのかという点も、気になるところですね。次回予告で、乃木が不在の家で、薫たちがくつろいでいる様子から、その可能性も、十分ありそうな感じがしてきました。
