土曜、22時から日本テレビ系列で放送されているドラマ、最高の教師の、第4話で気になった点について、考察してみたいと思います。
YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。
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江波の居場所
自分の居場所に不安を抱き始めた江波は、幼馴染の浜岡の危険な誘惑に騙されそうになります。
1週目の人生では、そこから、江波の浜岡に対する傷害事件に発展してしまったようです。里奈の、今回のミッションは、それを回避するため、江波に浜岡との関係を断たせることでした。
きっぱり関係を断つシーンは描かれませんでしたが、栖原が江波に寄り添ったことで、浜岡に対する傷害事件は回避できたということでしょうか。
ただ、栖原という、一時的な居場所が確保できただけで、家族の中での居場所が存在しない状況は、依然として変わらないので、根本的な解決にはなっていない感じもします。
しかも、栖原については、つい先日まで、C組の鍋島とカップル系動画の配信で人気を博していただけに、いつ心変わりするかわからないような人物です。ちなみにそれは、ドラマ「最高の生徒」での話です。
とりあえず、傷害事件を回避できたという意味では、成功と言えるかもしれませんが、これまでの、他のトラブル解決とは、ちょっと違うような感じがしました。
ただ、栖原次第だとは思いますが、この件が、再びくすぶり出すようなことはないように思います。
3年D組勢力図
第3話終了段階では、このような勢力図でした。
そして、江波の傷害事件を回避したことで、江波と栖原が里奈側につきました。
まあ、完全に里奈側に付いたとは言い難いですが、再びくすぶり出すようなことはなさそうなので、とりあえずよしとします。残る生徒は、あと20人です。
星崎の挙動
星崎は、里奈の怪しい行動や言動から、タイムリーパーではないかと疑い始めています。
カメラで証拠を撮ろうとしたり、行動が積極的になってきました。ただ、前回の考察でも言った通り、星崎は、1人だけ里奈の正体に気付き、真相を追い求める記者的な立ち位置の人物だと思います。今回、タイムリーパーだと気づき始めたことで、よりその可能性が高くなりました。
そのことを、自分の中に留めておくのではなく、鵜久森達に話し出していることからも、自分の考えや状況証拠をアピールすることが目的といった感じがします。
こちらも、前回の考察で触れたことですが、そもそも里奈は、未来に起こる出来事を、対象の生徒たちに話しています。
このことから、里奈は、タイムリーパーであることを、はなから隠すつもりはないように思います。実際、蓮には話してます。
そういう状況に於いて、タイムリーパーであることがバレるバレないという観点は、あまり意味を持たないように思います。
ただ、星崎が、そのことをクラスに広めることで、余計な混乱を招くことは必然的なので、星崎の存在意義は、そこにあるのではないでしょうか。
鵜久森の母親
今回、新たに、鵜久森の母親、美雪が登場しました。
配役的にも、かなり重要な役のような感じがします。その指摘の通り、いきなり、意味深な挙動を見せています。
叶うが友達と出かけると聞いて、妙に不可思議な表情を見せていました。
さらに、学校が楽しいかと聞いて、叶うが楽しいと答えると、ここでも、ちょっと不可思議な表情をします。
もともと、娘がいじめられていることを感づいていたようなので、そのせいでしょうか。ただ、すでに、鵜久森の涙の独白からは、3ヵ月以上たっており、その間の娘の変化には、母親である美雪も気づいているはずです。
そういった状況の中で、娘が明るい表情を見せているのに、不可思議に感じているというのは、何か別の懸念材料が存在するのではないでしょうか。それは、娘の死です。
叶の自殺は、里奈のおかげで回避できたのではと思うかもしれませんが、本来起こるはずの日は回避できたとしても、いじめが継続されていて、再び起こるかもしれないという不安、それが懸念材料です。
それと同時に、娘の死を不安がるということは、美雪は、1週目の人生で起こることを知っていたということにもなります。
これらのことから、最初にタイムリープを実行した人物は、美雪なのではないでしょうか。
確かに、美雪を起点にした場合、娘を死なせないという意味で、話の辻褄は合いますが、里奈のタイムリープとは、どう関わってくるのでしょう。ここからは、かなり妄想に近いですが、タイムリープの連鎖が起こったのかもしれません。
里奈を突き落としたのは鵜久森叶
叶うの母親、美雪が、タイムリープをしたとすると、美雪にとっては、2週目の人生ということになります。
当然、美雪は、娘の死を回避するために翻弄すると思いますし、実際、回避はできたのだと思います。
ただ、里奈にとっては、2週目の意識がないため、里奈自身の変化はなく、叶の学校でのいじめは、継続された可能性が高いです。
もし、いじめが継続されていたのに、生きているとなると、叶が里奈を恨んでいることは、必然的といえます。
そして、卒業式当日、叶は、里奈を突き落とすことになります。
ここで、里奈はタイムリープするわけですが、美雪のタイムリープからの連鎖のため、本来は、3週目の人生ということになります。しかし、先ほども言った通り、里奈自身、2週目の意識がないため、1週目の記憶を持ったまま、3週目の人生を送ることとなります。
一方、美雪は、1週目と2週目の記憶を持ったまま、3週目の人生を送ることとなります。本来なら、2週目の人生同様、娘の死や、いじめの継続を懸念していたはずなのに、明るい表情で、学校生活を楽しんでいるのを見て、不可思議な表情を見せたということです。
つまりこれは、母親から担任教師へのタイムリープ連鎖によって、鵜久森叶の人生が変化していく過程を見せているのだと思います。
そう考えると、友達と一緒にお弁当食べたり、一緒に買い物に行ったり、次回は文化祭が行われることなど、あの涙の独白で言っていたようなことが、全て実現されつつあります。
叶の夢が叶う。
それが、このドラマのテーマでもあり、そのために必要なタイムリープの連鎖が、叶の里奈突き落としによって発生していたとしたら、運命的なものを感じます。
以上、「ドラマ【最高の教師】第4話考察 事の発端は鵜久森の母親、里奈の人生は2週目ではなく3週目」について、考察してみました。
今回の、タイムリープの連鎖については、ちょっと複雑で、わかりづらかったかもしれません。生徒の観点からは、なかなか新たな気づきが得られづらい状況の中、鵜久森の母親が登場したことによって、少し違った観点での考察をしてみました。