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漫画【金田一少年の事件簿】考察「八咫烏村殺人事件 File.07」セリフ回しの致命的ミス?黒子の言動から犯人特定

30周年記念として、イブニングで連載中の金田一少年の事件簿について、漫画と同時進行で推理・考察をしていきたいと思います。今回は、エピソード「八咫烏村殺人事件」のFile.07についてです。
漫画を読んでいる方も読んでいない方も一緒に推理・考察できればと思います。

ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
講談社 イブニング 金田一少年の事件簿30th 01~07話より引用しています。

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YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

Contents

複数の車

直接、第7話とは関係がありませんが、鷲見が乗っている車について触れておきたいと思います。

ゴミ置き場に行く時に乗っていたバンです。バンというと、第1話で、金田一達を村まで送迎した車も、バンでした。共に鷲見が運転していますし、同じ車両と錯覚しがちですが、見比べてみると、違う車両だということがわかります。

ゴミ置き場に行く時に乗っていたバンは、都合により画像は出せませんが、確かに、前方の部分の形が違います。このことから、ある懸念が解消されます。
鷲見は、八咫烏詣での時に、車の鍵を落としていました。

しかし、鍵を拾いにいった形跡がないのに、ゴミ置き場に行く際、車で現れました。いつの間に鍵を拾ったんだと、ちょっと違和感を感じました。しかし、落とした鍵が、送迎用の車の鍵であれば、その違和感は解消されます。
ただ、問題なのは、作画の正確さです。最近の金田一では、作画においての正確さが低く、いい加減な描写をするケースが多々あります。あるはずのものがなくなったり、字体の統一性がとれていなかったりと、ちょっと目に余ります。そういった点から、この、バンの作画も、実は同じ車体だという可能性も十分に考えられます。
いずれにせよ、複数の車の存在を視野に入れつつ、この先の展開を見ていきたいと思います。

裏口の床のガラス片

本来、ゴミ置き場に置かれていたはずのゴミが、裏口の向こうに放置されていたことが、明らかになりました。
これって、いつ移動させたんでしょう。おそらく、金田一達が最初にくる前から置かれていたことは、間違い ないと思います。つまり、その時にゴミ置き場に置かれていたのは、ダミーの軽いゴミ袋ということです。
その根拠の1つが、ネットまで一緒に放置されていた点です。前回の考察で触れた、模範解答のトリックでは、ネットごと軽いゴミ袋を処理しているため、ネットだけゴミ置き場に残すことが出来ません。ネットがどこにもないのは不自然なので、一緒に放置しておいたということです。
そうなると、ゴミ置き場の現場で、犯人が一番気がかりなのは、誰かが裏口から出てしまうことです。そうなると、本物のゴミが置かれているのがバレてしまいます。それを回避するための策として、裏口にガラス片をバラ撒いておいたのだと思います。そうしておけば、踏むと危険なので、わざわざ裏口から出ようなんて思いません。
ただ、別の観点から見ると、ガラス片の別の活用法が見えてくるので、そちらにも触れておきたいと思います。

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ゴミ置き場への移動は全員が可能

剣持警部と金田一によると、誰もいなくなったゴミ置き場に、移動してくることは出来るけど、重いゴミ袋を裏口から運び出すには時間がないという見解でした。つまり、ゴミ袋の処理が短時間でできるのなら、誰でも犯行が可能ということになります。そうなると、前回の考察で検証したことが生きてきます。

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詳細は、そちらの動画を見ていただければと思いますが、簡単に言うとこうです。
まず、八咫烏荘に全員が集まった段階で、ゴミ置き場に行くきっかけを作ります。そのきっかけというのが、安全確認のために、八咫烏荘周辺を調べてみようと言ったことです。これによって、単独行動が可能になり、誰もいないゴミ置き場に行くことが出来ます。あとは、ダミーとして置いておいた軽いゴミ袋、おそらく、中身は風船だと思いますが、それを処理するだけです。
ここで活用したのが、先ほど触れたガラス片です。風船を1つ1つ割っていては手間なので、ガラス片を床にバラまき、そこに叩きつけることで、一気に処理したのではないでしょうか。

ゴミ置き場に行くことは、誰でもできる感じですが、そのきっかけづくりをしたという点で、やはり烏守が怪しいです。

いずれにせよ、模範解答のように、車で引っ張って処理したのか、直接ゴミ置き場にいって処理したのか、現段階では、決め手がない感じです。

黒子の言動

これまでは、トリック的な観点や、各キャラの行動、言動から、犯人を推理してきましたが、ここでは、違った観点から、犯人を推理 してみたいと思います。その観点とは、黒子の言動です。ちなみに、黒子とは、犯人として登場する、黒い影のことです。

第7話では、やたらと登場していました。
注目したいのは、逃げようとする黒羽との会話です。この時、黒子は、このような言葉を発しています。

「へえー、そうだったんですか、自分はまた、コソコソ1人で逃げ出そうとしているのかと思いました」

この言葉の中に、2つ引っかかる点が存在します。
1つ目は、自分のことを、自分と言っている点です。
言われてみると、女性が、自分のことを自分と言っているのは、聞いたことがありません。ある調査によると、自分のことを自分という人は、男性で14%、女性で1%未満だということです。その確率から言っても、黒子、つまり、犯人が女性の可能性は、かなり低くなります。

女性陣が全滅となると、残るのは、烏守、鷲見、悠人の3人になってしまいます。

2つ目は、黒羽に対して、敬語を使っている点です。
年齢や関係性にもよりますが、少なくとも、長老2人が、黒羽に対して、このような口調で話すというのは考えづらいです。そうなると、鷲見と悠人の2択になります。

そして、もう1つ気になったのが、黒羽の態度です。
黒羽の前に、黒子が現れた時、黒羽は、慌てた様子で、下手に出ている感じでした。

苦笑いしながら、「いや、ちょっと荷物を取りに車に」と言ってました。
もし、悠人が相手だとしたら、子ども相手に、こんなに下手に出るでしょうか。黒羽の感じから、「ガキはとっとと寝ろ」といった感じの態度を取りそうです。

これらのことを、総合すると、黒子、つまり、犯人候補は、1人しか残りません。
それは、鷲見です。

ただ、黒子の言動だけで、犯人が特定できてしまうというのは、ちょっとどうなのかと思います。
もちろん、女性が、自分のことを自分と言っているのかもしれません。ただ、漫画とはいえ、文章や言葉で伝える作品なので、そういったセリフ回しにも、細心の注意とこだわりを持って作成していると思います。というか、そう願いたいです。
もし、その辺がずさんに扱われているのであれば、自分のことを自分と言っているのに、女性でしたという結末もあり得るかもしれません。
まあ、このエピソードでは、黒子の登場が多く、少し喋らせ過ぎたといった感じでしょうか。

今回は、フーダニットの観点よりも、トリック解明に力を入れたといった感じなのかもしれません。

以上、「漫画【金田一少年の事件簿】「八咫烏村殺人事件 File.07」セリフ回しの致命的ミス?黒子の言動から犯人特定」について考察してみました。
黒子の言動から、犯人は鷲見で確定といった感じになってきましたが、密室のトリックから烏守、ゴミを車で引っ張るトリックから花鳥が犯人という線も捨ててはいません。逆に、黒子の言動だけで犯人が特定できてしまうというのは、ある意味、致命的ミスと言えるかもしれません。第3の犯行のトリックも明らかになっていませんし、まだまだこの先、楽しめる感じはします。

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