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漫画【金田一少年の事件簿】考察「墓獅子祭殺人事件 File.6」つむぎのウソ、そして、失言の予感

30周年記念として、イブニングで連載中の金田一少年の事件簿について、漫画と同時進行で推理・考察をしていきたいと思います。今回は、エピソード「墓獅子祭殺人事件」のFile.6についてです。
漫画を読んでいる方も読んでいない方も一緒に推理・考察できればと思います。

ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
講談社 イブニング 金田一少年の事件簿30th File15~20より引用しています。

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YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

誤植の整理

最近の金田一ではお決まりの事象となりつつありますが、誤植なのか謎解きの要素なのかわからない部分が存在するので、整理しておきたいと思います。
1つ目は、金田一が十海のことを、中学校の先生と言っている点です。確か十海は、小学校の先生のはずでした。

金田一の発言なので、違うことが謎解きの要素に関係しているとは思えませんが、誤植だとした場合、どっちが正しいのかがわかりません。仮に、十海の生徒が事件に関係していた場合、小学校か中学校かというのは、重要な要素になるので、こういった部分での誤植はやめてほしいところです。
もし、中学校の先生であれば、5年前なら、白神や鬼倉が生徒だった可能性があります。

小学校の先生なら、転校してきたつむぎの先生という可能性もあります。

ちなみに、吊り橋事件の被害者である夫は、中学校の先生だったようです。まあ、これも、誤植でなければの話ですが。

2つ目は、吊り橋事件の被害者の人数が一致しない点です。
宇治木の話では、12人の人がなくなったということでした。

確かに、金田一が見ていた犠牲者リストには、12人の名前が記載されています。

しかし、その中に、宇治木の婚約者、高村繭美の名前が存在しません。

12人中6人に関しては、名前がぼかされてはいますが、高村繭美という名前ではないことは明らかです。これに関しては、いくつか捉え方があります。
まず、この犠牲者リストには、死亡者以外の怪我をした人物も載っているというケースです。それなら、高村繭美の名前が他の所に記載されている可能性はあります。あとは、これも、単なる誤植というケースです。あるいは、このことが、宇治木に関する謎解きの要素ということも考えられます。個人的には、宇治木の話の流れからして、誤植だと思いますが、そのことによって、さらなる混乱を招くことになっています。
実は、もう1つ、誤植か謎解きの要素なのか、はっきりしない点があるのですが、これについては、個人的に、謎解きの要素と思っているので、このあと触れたいと思います。
最近の金田一考察では、毎回のように言っていますが、こうしたことが増えると、ミステリーとして破綻してしまう恐れがあるので、しっかりと描いてほしいところです。

つむぎのウソ

今回、吊り橋事件の様子を、つむぎがカメラで撮影していたという事実が明らかになりました。

5年前ということは、つむぎが12歳の時です。ここで、ある矛盾が生じます。
第2話の冒頭で、この事故のことを、「自分が村に来る前の話」だと言っています。

吊り橋事件の現場に居合わせているのに、それはおかしいな話です。先ほど言った、誤植か謎解きの要素なのかはっきりしない、もう1つの点というのは、このことです。
個人的には、言い回しの感じから、誤植ではないと判断しました。わざわざ、「村に来る前の話」といっているということは、自分がそのとき現場にいたことを隠したいということになります。そのことが、今回の一連の事件の動機に繋がるのだと思います。
ポイントとなるのが、なぜ、つむぎがあの現場を撮影していたのかという点と、なぜ、カメラが高級品だったのかという点です。誰かに頼まれたのでしょうか。その可能性が高いです。そして、カメラが高級品だったのは、頼んだ人物の職業的、あるいは、趣味的な理由ではないでしょうか。職業的とは、たとえば、ローカルテレビ局の撮影スタッフや、地元役場の広報担当といった職業です。
その人物が、つむぎの親族で、たまたま、観光地の様子を撮影に来ていて、自分が橋の上からレポートしている様子を、つむぎに撮影させたのではないでしょうか。その時に、事件が起こったということです。もし、そうだとすると、犠牲者リストに載っていた、東山祥子という人物が該当する可能性が高いです。

つむぎとの関係性については、現段階ではわかりませんが、つむぎが突然村に移ってきた理由と関係しているのではないでしょうか。
第3話で、祖父の庄吉が、不倫関係のもつれから、舞の最中に事件が起こったという話をしていましたが、その辺に関係しているように思います。

つむぎに嫌なことを思い出させたと言っているので、つむぎには、不倫による複雑な家族関係が存在するのかもしれません。

そして、カメラが高級品だったことには、もう1つ 意味があるように思います。それは、解像度が高いので、普通のカメラでははっきり映らないものが、鮮明に映ってしまうという点です。もしかしたら、事件現場の向こう側で、殺害された白神達3人が、現場の様子を見て、面白おかしく笑っているような姿が映っていたのではないでしょうか。まあ、笑ってはいなかったとしても、3人の仕業ということがわかるようなしぐさや動作をしていた可能性はあります。
もしそうだとしたら、このことが動機で、つむぎによる復讐という線が見えてきます。

そうだとすると、なぜ、今になって復讐を始めたのでしょう。その辺の事情まではわかりませんが、宇治木のフォルダ名「有罪」がヒントになっているかもしれません。

といっても、宇治木が関与しているということではなく、言葉自体にヒントがあるということです。つまり、3人が、少年法が適用されなくなる、20歳まで待っていたということです。鬼倉は19歳ですが、白神の時は、警察が20歳と言っていますが、鬼倉の時は、年齢には触れていないので、祭りの日に20歳になったという可能性もあるかもしれません。

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失言の予感

今回、最後で、舞を終えたつむぎに忍び寄る影が存在していました。犯人がつむぎを狙っているのでしょうか。
おそらく、犯人の人影ではないと思われます。

舞台裏とはいえ、すぐ向こうには、観客がたくさんいる状況で、わざわざ、つむぎを襲いに来るというのはリスクが高すぎます。そもそも、つむぎを襲いたいのであれば、あの夜にとどめを刺しているはずです。
そうなると、あの人影は誰なのでしょう。おそらく、金田一ではないでしょうか。

もし、そうだった場合、ポイントとなる点は2つ。
1つ目は、舞台側からの視点です。金田一が、舞台裏のつむぎの所に来た理由は、舞台側から観客席がどう見えるのかの確認と、つむぎに、事件当時、何か見なかったかの確認ではないでしょうか。あらためて言っておきますが、あの人影が金田一だった場合を想定した考察なので、ご了承ください。ちなみに、あんな獅子の面をかぶっていて、前が見えるのでしょうか。一応、このシーンから、前にいる人が誰なのかは確認ができるようです。

そして、2つ目のポイントが、鮫川の殺害です。犯人は、鮫川の殺害時に、金獅子をカバンに入れ、一連の犯行は鮫川の仕業で、追い詰められて自殺したと見せるための偽装工作をしています。しかし、その状況を立証させるには、墓獅子舞の最中に、鮫川が席を立っていなければなりません。そうでないと、一連の犯行は不可能ですが、現状、鮫川は、席を立っていないという状況になっています。

そこで、金田一は、舞台から観客席が一望できることを確認したうえで、つむぎに、舞の最中に、鮫川が席を立つような様子はなかったかと質問するのではないでしょうか。そこで、つむぎの失言が出るというわけです。
もしそこで、つむぎが、鮫川が席を立ったと言ったら、その時点で、つむぎが犯人確定です。
この考察が、当たっているかはずれているかは、次回の冒頭で明らかになります。

以上、「漫画【金田一少年の事件簿】「墓獅子祭殺人事件 File.6」つむぎのウソ、そして、失言の予感」について考察してみました。
誤植疑惑の多さは別として、話の展開的に、いろいろな観点から推理、考察できる点では、面白いように思います。動機の要素を先に出して、犯人やトリック的な部分については、まだ決め手がありません。
金田一のおはことも言える、失言が出るとしたら、次回あたりなので、あの人影の正体が気になるところです。

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