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漫画【金田一少年の事件簿】考察「八咫烏村殺人事件 File.10」犯人の決め手となる証拠、そして、高遠潜伏の可能性

30周年記念として、イブニングで連載中の金田一少年の事件簿について、漫画と同時進行で推理・考察をしていきたいと思います。今回は、エピソード「八咫烏村殺人事件」のFile.10についてです。
漫画を読んでいる方も読んでいない方も一緒に推理・考察できればと思います。

ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
講談社 イブニング 金田一少年の事件簿30th 01~10話より引用しています。

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YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

Contents

第2の事件検証

第2の事件でのゴミ袋消失トリックは、大方の推理通り、ゴミ袋をネットごと車で引っ張り、崖下に落とすというもので、ほぼ確定です。軽い材質の物が入ったダミーのゴミ袋ということです。

まあ、張りぼての岩という、ヒントというよりも答えそのものが出てきてしまったので、揺るぎようがないでしょう。
ただ、一つ気になるのが、最初に運んだ、いくつかのゴミ袋は、収集場所に運んだのかという点です。この時、美雪だけが、軽々と運んでいたことが気になりましたが、単に、美雪が怪力だったというだけなのでしょうか。
同じような描写が、雪霊伝説殺人事件のエピソードでもありました。この時は、トリックに関わる重要なシーンでした。今回は、犯人が1つだけ間違って、ダミーのゴミ袋を置いてしまい、それを美雪が運んでしまったことが、トリック攻略の糸口になるのかと思いましたが、どうやら違うようです。すでに金田一達が、崖下に落とされたダミーのゴミ袋を発見しているようでしたし。崖下に置きっぱなしにしていてバレるぐらいなら、美雪が1つ運んじゃっていたためバレるほうが、面白かったように思います。
裏口に散乱していたガラス片は、やはり、裏に隠した本物のゴミ袋を見つけさせないためだと思います。

第3の事件検証

第3の事件は、障子戸の時点で、紙を張り替えればいいだけなので、トリックとして成立していないと思っていましたが、何かひと捻りあることに期待していました。しかし、何の捻りもなく、そのままのようです。
おそらく、鍵近くの紙を剥し、そこから手を入れ、外から鍵をかけただけだと思います。そして、新たに紙を貼って、貼りムラをごまかすために、血を撒いたということです。近づいて、細かく調べられないようにする効果もあったのでしょう。あるいは、血自体を糊の代わりにして、紙を貼ったのかもしれません。文字通り、血糊と言った感じで、そこに血をかけてしまえば、紙を張り替えた痕跡は残りません。
発見させるまでの過程は、単に、茶室に誘導させるという意味しかなかったように思います。まあ、そこで、例の足跡問題が発生するわけですが、当然、金田一が指摘をすると思いますが、犯人の決め手にはならないように思います。

様子見に、ちょっと現場に近づいたとか言えば済む話です。
では、今回の事件、犯人が言い訳できないような決め手となる証拠は、どこにあるのでしょう。

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決め手となる証拠

第1、第2、第3の事件のなかで、犯人は、決め手となる証拠を残したでしょうか。
ちなみに、犯人は、花鳥でほぼ間違いありません。

第1の事件で、最後尾にいたというのはどうでしょう。首をロープウェイ方式で送るには、最後尾にいたほうがやりやすいですが、最後尾でないと出来ないというわけではありません。
第2の事件で、ゴミを崖下に落とすために、助手席に座っていたというのも決め手になりそうですが。火薬のにおいがすると言って、窓をあけたのも、ゴミを引っ張っていたワイヤーを切るためでしょう。しかし、運転していた鷲見にも、こっそり同じことをすることが可能なので、決め手にはならないと思います。
そうなると、花鳥が犯人である決め手となる証拠は、どこにあるのでしょう。
おそらく、指紋だと思います。犯人が手袋をして犯行に及んだかどうかはわかりませんが、していなかったとすると、指紋が残っている場所が存在します。ただ、神社やゴミ置き場、茶室については、普段から出入りしている場所なので、指紋が残っていてもおかしくありません。指紋が残っているのは、場所ではなく、物です。それは、被害者の首を包んだ風呂敷です。

ただ、風呂敷は布製なので、指紋を取ることは、ほとんど不可能です。しかし、普通の風呂敷では不可能だと思いますが、この風呂敷は防水布で、ロウが塗ってあることが明らかになっています。犯人は、そのことを知らずに、布には指紋が付かないという予備知識から、素手で触っていたのではないでしょうか。わざわざ、防水布としているということは、その可能性が高そうです。

男鹿田失踪の謎

弁護士の男鹿田失踪については、あの大黒柱が関係していることは明らかでしょう。

おそらく、今回の被害者3人が、男鹿田を殺害し、あの大黒柱の中に隠したのだと思います。

それぞれの面のつなぎ部分の木目が、うまく繋がっていませんでした。つまり、一本の木ではなく、板状のものを張り合わせて、中は空洞になっているのだと思います。よく見ると、木目が反転した線対称になっているので、一本の木を縦に割って、板状にしたということです。そして、金田一の部屋の真下が、その柱部分にあたり、床下から通じているのだと思います。
しかし、そんな空洞の柱で、家を支えていられるのでしょうか。おそらく、最初から、柱としての機能は持ち合わせておらず、隠し部屋としての機能を担ってきたのだと思います。何百年も前から建っている建物なので、そういったからくりが、今も残っていたということかもしれません。

高遠が潜伏している可能性

犯人、証拠、トリックと、ひと通り解明されたと思いますが、はたしてこれを、花鳥 自ら考えて実行したのでしょうか。かなり手が込んでいますが、トリックにあまり意味がない点からも、金田一への挑戦といった捉え方もできます。花鳥が、犯罪計画の有識者とも思えませんし、もしかしたら、高遠が裏で糸を引いているのではないでしょうか。

もしそうだとすると、今回のメンバーの中に、高遠が変装して潜伏している可能性があります。仮にそうだとすると、一体、誰に変装しているのでしょう。
花鳥に近しい人物で、村の長老的存在である、イネでしょうか。

その可能性はあり得ますが、1つ気になるのが、本人の所在です。高遠が変装しているとなると、その本人は、どこかに監禁などして、この場にいさせない必要があります。イネだと、高齢なので、長期間の監禁は危険を伴います。
そうなると、誰なのでしょう。立ち位置的に、可能性が高いのは、悠人ではないでしょうか。

悠人であれば、学校の友達の所にでも行かせておけば、しばらく村から遠ざけることができます。しかも、第1から第3の事件発生時すべてで、一緒に居合わせています。金田一が神社の検証をした時も、いろいろ 説明していました。
もちろん、高遠が関与していない可能性もありますが、せっかくの30周年記念連載なので、顔見せ的な意味で登場してくる可能性は、十分に考えられます。

明智警視も、最後に出てくるかもしれません。

以上、「漫画【金田一少年の事件簿】「八咫烏村殺人事件 File.10」犯人の決め手となる証拠、そして、高遠潜伏の可能性」について考察してみました。
あとは、動機の部分の謎ですが、おそらく、男鹿田の復讐といったところではないでしょうか。

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