YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。
Contents
第1話の伏線
どうやら、次回の第5話で、すべての伏線が回収されるということのようです。最終話というタイトルになっていましたが、どういうことなのでしょう。透明な悪魔編が完結するという意味なのか、あるいは、別の仕掛けがあるのか、定かではありませんが、ドラマの最終回という意味ではないように思います。その辺については、最後にもう一度触れるとして、とりあえず、透明な悪魔に関する点について考察していきたいと思います。
第1話から第4話で張り巡らされていた伏線の数々が、この最終話ですべて回収されるということですが、どういった繋がりがあるのでしょうか。まず、時系列な観点から、被害者の情報を振り返ってみたいと思います。第4話の終了時点で、被害者の数は9人です。警察の被害者資料から、明らかです。
最初に重要となるのが、7人目の被害者です。第1話の冒頭で、7人目の被害者が発見され、鐘場と香月が、その現場に立ち会っています。
7人目の被害者の死亡推定時刻が、2022年6月3日の深夜なので、発見された日時を、その日の日中と仮定します。この日が、この物語の起点となります。この時、香月は、鐘場の「霊能力者にでも頼んだほうがよさそう」だという問いかけに対し、霊能力など存在しませんと答えています。つまり、香月は、まだこの時点で、翡翠とは出会っていないということです。
では、香月と翡翠は、いつ出会ったのでしょう。第1話での事件、つまり、倉持とともに、翡翠のもとを訪れた時が、最初の出会いです。
倉持が殺害されたのは、容疑者の防犯カメラの映像から、2022年6月23日だということがわかります。
翡翠は、最初に会った時に、近々、倉持の家に伺ってもいいかと言っているので、最初の出会いは、6月20日前後と推測できます。
ここまでが、第1話の流れで、倉持の事件自体には、伏線の要素はないように思います。ただ、第1話の冒頭と末尾に、気になるシーンが存在しています。第1話冒頭での、香月の墓参りのシーン、そして、遊園地での香月と翡翠の会話のシーン。
のちに登場するシーンでもありますが、3ヵ月前というテロップの後に、7人目の被害者のシーンが登場していることから、その3ヵ月後、つまり、9月上旬の出来事ということがわかります。
そして、第1話末尾での、香月の部屋のシーンと、8人目の被害者のシーン。ここに関しては、前回の考察でも触れましたが、まず、香月の部屋の壁に張られた被害者の写真が、8枚存在します。
つまり、8人目の被害者が出た後の状況ということです。そのあとに、8人目の被害者のシーンが存在しているということは、この時点で、時系列が逆転していることが、ほぼ確定します。
8人目の被害者の死亡推定時刻は、2022年9月8日の深夜なので、香月の部屋のシーンは、それ以降ということになります。香月が透明な悪魔であれば、犯行前に8人目の写真が張られていてもおかしくはありませんが、一旦、その説は置いておきたいと思います。
そして、ここで重要になってくるのが、犯行現場に置かれていた、翡翠の写真です。
第1話の時点では、隣に写っている人物が、誰なのかわかりませんでしたが、後に、第2話で登場した、別所だということがわかります。写真については、第2話の伏線のところで詳しく触れますが、これで、8人目の犯行が、水鏡荘の事件の後だということがわかります。
第2話の伏線
まず、水鏡荘を訪れたのがいつかという点ですが、明確な日時が示された描写はありませんでした。ただ、第1話の伏線から、8人目の犯行の前、つまり、9月8日以前ということは明らかです。訪れる1週間前の翡翠の服装が夏っぽいこと、現地での服装が秋っぽいことから、秋口といった感じなので、9月初旬と仮定したいと思います。例の写真が撮られたのは、バーベキューをしていた時で、ほぼ間違いなさそうです。
そうなると、写真を撮ったのは誰なのでしょう。現場にいた誰かか、あるいは、透明な悪魔が望遠で撮影していたとか。あの現場を、わざわざ望遠で撮る意味がわかりませんし、ターゲットが翡翠なら、別所が一緒に写るタイミングで撮影はしません。そう考えると、あの現場にいた誰かが、スナップ的な感じで撮ったものだと思います。
一番可能性が高いのは、香月ですが、ある観点から、もう一人、可能性がある人物が存在します。それは、新谷です。
第2話の段階では、単発出演のキャラかと思いましたが、後に、透明な悪魔事件の被害者と繋がる要素が明らかになります。それは、化粧品ブランドです。たしか新谷は、化粧品関連のコミュニティーサイトを運営する会社に勤めていて、そのサイト名は、Make Rougeという名前でした。
第4話で、翡翠たちは、被害者の部屋を訪れています。何人目の被害者なのかははっきりしませんでしたが、翡翠は、被害者が同じ化粧品を使っていることに気づきました。その化粧箱に張られたロゴには、schon×Make Rougeと書かれていました。
schonは、ドイツ語で美しいという意味、おそらくこれが、化粧品のブランド名で、新谷が運営するサイト、Make Rougeとコラボしているのだと思います。
ここで新谷と事件が繋がるとなると、新谷が再び登場する可能性もありそうです。事件と直結する人物かどうかはわかりませんが、その可能性は高いです。新谷は、あの時、個人情報流出で騒がせたと言っているので、透明な悪魔は、その情報をもとにターゲットを選んでいるのだと思います。ただ、新谷が犯人側の人間だとすると、流出させる必要性がないので、そういう立ち位置ではないのかもしれません。
第2話での事件、つまり、水鏡荘の事件自体は、第1話の倉持の事件同様、伏線の要素はないように思います。ただ、こちらも、冒頭と末尾に、気になるシーンが存在しています。
冒頭の、車で水鏡荘に向かうシーンで、香月は翡翠に、今度遊園地に行こうと言っています。
遊園地というと、例のシーンが該当します。このことから、遊園地に行ったのは、水鏡荘事件の後だということがわかります。末尾では、まず、8人目の被害者が発見されるシーン、そして、香月が夢から覚め、部屋のシーンへと続きます。部屋の壁には、第1話の末尾同様、8人の被害者写真が張られています。
そうなると、これも、9月8日以降のシーンとなってきます。問題は、香月の夢ですが、テーブルの上に置かれていた写真は、9人の被害者+翡翠の写真が置かれていました。
襲われていたのは、赤い服を着た翡翠でした。
夢なので何とも言えませんが、未来を暗示する夢だとしたら、香月がかなり怪しくなってきます。
目が覚めた時、テレビに映る自分の姿に驚いていました。
まさかとは思いますが、二重人格を示唆する描写だとしたら、ちょっと嫌な予感がします。
第3話の伏線
第3話の冒頭で、香月のサイン会が行われていますが、日付が10月7日となっています。
水鏡荘の事件から、1ヵ月後といったところでしょうか。この時点でわかるのが、第1話の冒頭で登場した、香月の墓参りと、翡翠との遊園地での会話が飛んでしまっているということです。あれは、時系列的に9月の出来事なので、サイン会の前の話ということになります。そこに意味があるのかどうかはわかりませんが、あえて飛ばしている点が気になります。
その後、香月たちが女子高生事件に関わり、3人目の被害者、藤間が襲われたのが、10月14日になります。ちなみに、1人目の被害者、武中が、2月15日、2人目の被害者、北野が6月16日に襲われています。
実は、2月、6月、10月というのは、透明な悪魔事件の、6人目、7人目、9人目の被害者が殺害された月と一致します。おそらく、関連性はないとは思いますが、ちょっと気になる一致です。
他にも、第3話で注目したい点として、蝦名の存在があげられます。第3話から、いきなり登場してきました。
この時点では、怪しい挙動は見せていませんが、第4話で気になる挙動を見せているので、そちらの方で触れたいと思います。
そして、各回恒例となっている、末尾でのシーンですが、まず、8人目の被害者の遺体が漂白されていることが明らかになります。
7人目と8人目の間に起こったこととなると、真っ先に思い浮かぶのが、香月が翡翠に出会った時期だということです。その香月ですが、例のごとく、部屋でのシーンが登場しますが、今回は、壁に9人の被害者の写真が張られていました。
まだ、9人目の被害者が出ていないのに、また、一歩先をいっています。しかも、翡翠が襲われる、例の夢を思い出して、時間がないと言っていました。もしかして、香月には予知能力があるとか。
二重人格に続いて、予知能力の可能性まで出てきて、かなり嫌な予感がしてきました。
第4話の伏線
まず、第4話の冒頭で、なぜか、千和崎が、北海道の実家に帰省してしまいました。
理由がはっきりしませんでしたが、そもそも、事件との繋がりもなく、翡翠の世話役として登場している人物が、なぜここにきて、不在となる必要があるのでしょうか。このタイミングで、いなくなる必要があった、つまり、事件に関与しているのでしょうか。単に、役者のスケジュールの都合かもしれませんが、気になる要素の1つです。ちなみに、例の遊園地のシーンですが、千和崎も一緒にいっていたことが明らかになりました。
末尾で恒例の、香月の部屋のシーンですが、第4話では、冒頭で登場しました。第3話の時同様、壁には9人目の被害者まで写真が張られていましたが、それと同時に、9人目の被害者が発見されたニュースが流れていました。
明らかに、香月が先取りしています。そのことを決定づけるのが、鐘場とのやり取りです。鐘場が香月に、捜査資料を渡した時に、「前に渡したのは7人目まで」と言っています。
つまり、8人目、9人目の情報を先取りしている時点で、香月が透明な悪魔ということになりますね。仮に、時系列が逆で、部屋でのシーンが、情報をもらった後だとしても、8人目、9人目の情報は同時にもらっているわけですから、8人目の被害者まで写真が張られているという状況はあり得ません。7と9終わりの状況はあっても、8終わりの状況はないということなので、第1話、2話の末尾での、8人目の写真が張られている状況は矛盾しています。
その後、雨野が、クールミントのお菓子の件で、鐘場を疑い始め、蝦名にそのことを話すシーンで、蝦名が怪しい挙動を見せます。
待ち合わせの店が、家から徒歩圏内と言っておきながら、そのあと、車で行動している様子でした。
行きは家から来たけど、話を聞いて、何か行動を開始したといった感じでした。おそらく、誰かと内通していて、そのことを伝えたのだと思います。内通しているとなると、鐘場、香月、翡翠のうちの誰かだと思いますが、誰なのでしょう。蝦名の怪しい挙動は、第4話末尾でも存在し、どうやら、透明な悪魔のアジトと思われる廃屋を張っていた様子でした。
そうなると、一番考えられそうなのは、鐘場の内通者という可能性です。第4話では、いかにも透明な悪魔だという描かれ方をしている鐘場ですが、実はすでに真犯人に目星がついており、そのアジトと思われる場所を、蝦名に張らせていたのではないでしょうか。蝦名が犯人側の人間だとしたら、そのアジトを張る意味がありません。翡翠と繋がっている可能性もあるかもしれませんが、それを示唆するような要素は見受けられませんでした。
あと、話の流れ的には関係ありませんが、鐘場を尾行する雨野と、曲がり角でぶつかった女が、違和感ありありでした。
鐘場の尾行を邪魔しようとしたのでしょうか。結果的に、邪魔したことにはならなかったので、違うように思いますが、何かしらの意味があるように感じます。一瞬ですが、カバンの中身が地面に散乱した様子が映りました。
化粧品がいくつか存在していたので、例のMake Rougeに関連しているかと思いましたが、そこに繋がる要素は見受けられませんでした。まったく無関係かもしれませんが、かなり気になります。
鐘場をおびき出す手筈が整い、最終段階という状況で、3度目の香月の墓参りシーンが登場しました。
今回は、墓の前で、「いよいよだよ姉さん」と言っていましたが、姉さんと言っているということは、姉の墓ということなのでしょうか。ただ、墓の前側は見せませんでした。
香月が、透明な悪魔だった場合、姉がその動機に関わってくるのかもしれません。あるいは、別の人物が犯人だった場合、姉は、その人物への復讐に関わってくるのかもしれません。「いよいよ」ということは、何か終着点に向かっているような感じなので、それが、香月、つまり、透明な悪魔の目的なのではないでしょうか。翡翠がしきりに言っている、抗えない死、透明な悪魔の最終的な目的は、翡翠の死にあるように思います。
ドラマの常識を覆す新たな仕掛け
1話から4話までの伏線と思える部分について考察してきましたが、結論としては、透明な悪魔は、香月一択という感じがしてきました。
皆さんは、何か新たな気づきを得ることが出来たでしょうか。
制作側が謳っている、ドラマの常識を覆す新たな仕掛けとは、味方である香月が真犯人ということなのでしょうか。
翡翠の抗えない死という点から、タイムリープが思い浮かびますが、それだと、新たな仕掛けというより、ありきたりな仕掛けになってしまいます。
ここまでの話は、全て、香月の小説の中の話で、同じ事件が現実でも起こるというのも、ありきたりな感じがします。
翡翠の死が終着点であれば、最終話というタイトルも納得なので、そこから新たな展開、後半は、翡翠が霊として登場するという仕掛けがあるかもしれません。本体が千和崎で、翡翠の霊が降霊して、事件を解決していくみたいな感じです。
いずれにせよ、二重人格、予知能力、タイムリープの3つの単語は、なるべく登場しないでほしいところです。
以上、「【ドラマ】「霊媒探偵・城塚翡翠」第2話~4話考察 あの人物が再び登場?1話~4話の伏線おさらい」について、考察してみました。
1話から4話までを振り返ったので、長い話となってしまいましたが、ドラマの常識を覆す新たな仕掛けに期待したいと思います。