ドラマ考察

ドラマ『下剋上球児』第2,3話考察 南雲に残された道、そして、野球部は安易に初勝利を挙げるのか?

日曜、21時からTBS系列で放送されているドラマ、下剋上球児の、第2話、第3話で気になった点について、考察してみたいと思います。

YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

南雲に残された道

第2話で、南雲が教員免許を取得していないことが明らかになりましたが、今後、南雲には、どういった道が残されているのでしょう。

南雲自身、どういった落としどころを考えているのでしょう。1つ、気になっているのが、南雲が、今年で教師をやめようと思っていると言っている点です。

このことは、今年いっぱいは無免許で教師を続けて、バレないうちに退職しようと考えているように取れます。罪を認めて、自首をするつもりなら、今年いっぱいとか言っている場合ではありません。
いろいろと、周りへの影響があるので、タイミングを計っているということなのかもしれませんが、いずれにしても、罪を償わなければ、話は先に進めません。

そこで、南雲に残された道を考えてみたいと思います。
まず、無免許で教師を続けてきたことを、公にすることが大前提です。そして、その罪を償うわけですが、無免許で教員になる行為については、法律的には、30万円以下の罰金で済む可能性が高そうです。問題は、教員免許を偽造した件についてです。
ハンコが必要な書類なのか、偽造なのか変造なのかによって、罪が変わってきますが、これに関しては、有印公文書偽造罪にあたります。この場合、1年以上、10年以下の懲役を求刑されることになります。

そうなると、落としどころとしては、懲役1年、執行猶予3年といったところでしょうか。その間に、通信制の学校等で、足りなかった単位を取り、正式に教員免許を取得すれば、教師として復活できるかもしれません。あるいは、教員免許は諦め、非常勤の教師として復活するという可能性もあります。可能であれば、前者の方法で復活してほしいところです。妻の美香が、東京に仕事に出るようなので、おそらく、一定の期間を要して、正式に教員免許を取得するのではないでしょうか。

もう1つ、問題なのが、無免許で教師をしてきた期間にもらっていた給料を、すべて返納しなければいけない可能性があるという点です。ただ、これについては、その教師の貢献度や、学校としての被害の度合いなどによって、返納を要求しないケースも存在します。南雲の、教師としての資質や、学校への貢献は、教師、生徒、町の住民が理解していることから、返納を要求されない可能性が高そうです。

肝心の監督業については、教師でなくても監督はできますが、けじめとして、復職するまでは、コーチといった立場で関わっていくのかもしれません。

安易な1勝

南雲自身の問題については、前述したとおりですが、肝心の野球部については、すでに、夏の甲子園予選が開始されようとしています。野球部は、1回戦を勝つことができるのでしょうか。

ただ、もし、1回戦を勝って、初勝利を挙げることができたとしたら、少し違和感を感じます。その理由は、野球部員たちの姿勢に、ゆるさを感じるからです。
星葉との練習試合後に、賀門が、このチームは強くなるというようなことを言っていましたが、正直、何を根拠にそんなことを言っているのか、よくわかりませんでした。

まあ、南雲に対しての、社交辞令的な意味もあったと思いますが、犬塚以外に、見るべきものはなかったように思います。おそらく、練習もそれなりにしており、南雲の指摘などによって、ある程度の技術的向上は見受けられるのだと思います。

ただ、その後の練習試合の結果は散々でしたし、何よりも気になったのが、試合に負けた後の、選手たちの姿勢です。負けたことに対する悔しさや、勝つことに対する意欲や熱意というものが、一切感じられませんでした。

ヘラヘラとまでは言いませんが、気持ちのゆるさを感じました。そういった悔しさや、熱意といったものを、行動や言動で示していない状況で、安易な1勝を挙げたとしても、視聴者的には、何の感動も得られないような気がします。まあ、犬塚が、ちょっといいピッチングをすれば、1回戦ぐらいは勝ててしまうのかもしれませんが、それはなんか違う感じがします。

そういう意味では、勝てそうなところで負けてしまい、夏の大会が終わる。

そのことで、はじめて、負けたことに対する悔しさや、勝つことに対する意欲や熱意というものを、行動や言動で示すのではないでしょうか。

言い換えれば、ここが、越山野球部のスタートラインといった感じです。
そして、南雲に関しても、ここがスタートラインとなって、物語が動き始めるのだと思います。

最後に、余談ではありますが、試合中に挿入されるアニメーションは、個人的には不要です。

おそらく、大谷のアニメを真似て、取り入れているのだと思いますが、試合の臨場感は、実写で表現してほしいところです。

以上、「ドラマ『下剋上球児』第2,3話考察 南雲に残された道、そして、野球部は安易に初勝利を挙げるのか?」について、考察してみました。
最後に触れた、アニメーションの件もそうですが、野球の本質的なおもしろさを、表現できていないような感じを受けます。その辺に関しては、製作スタッフの中心が女性だからということもあるかもしれません。
前回の考察で、制作スタッフが、最愛を手掛けたメンバーということなので、単なるスポーツ根性ドラマではない感じがすると言いましたが、もう少し、スポーツ根性色を出してほしい感じもします。まあ、その辺は、個人的な意見ではありますが、野球がうまくなっていく過程を描くうえでも、その辺を意識した描写に期待したいところです。

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