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第1話のこのシーン
第1話の冒頭で登場したこのシーン、いまのところ、どのように繋がっていくかは不明ですが、気になる点が4つ、存在します。
1つ目は、場所です。
梨央が白衣を着ていることから、真田ウェルネス社内、あるいは、そのラボでの出来事ということになります。
2つ目は、血の痕です。
梨央の手に血がついていることから、身体的に被害を受けている人物が存在することが伺えます。自分の血ならまだしも、他人の血が付いている手であの動作は、ちょっと不可解です。つまり、あの血は、自分の顔や髪についても、抵抗がないくらい、近しい人のものだということが伺えます。そうなると、弟の優、母親の梓、大輝も該当しますか。
ただ、現場が真田ウェルネス 社内となると、真田ホールディングス 社長でもある、梓の可能性が一番高いように思います。優や大輝が、社内でもめ事を起こすというのは、ちょっと考えづらいです。
3つ目は、手錠をしていないという点です。
任意の聴取のためなのか、梨央が抵抗する様子がないからなのか、理由がはっきりしませんが、わざわざ、手に血を付けた状態で連行されるシーンを見せているということは、梨央が加害者であることは間違いなさそうです。
4つ目は、連行している警官が、大輝や桑田ではないという点です。
一連の事件に関係していることであれば、捜査をしている、大輝や桑田が連行しそうなものですが、交番警官と、世話役の下っ端婦人警官のような人物に連れられています。
これら4つを総合的に見ると、梓との間に発生した、会社内部のトラブルに対しての任意事情聴取といった感じなのでしょうか。あるいは、梨央と梓、2人の間に生じた、考えもしないようなトラブルという可能性もあります。
優が失踪するまでの経緯
優が15歳の時に失踪したことについては、第2話の段階で、梨央のナレーションによって明らかになっていました。しかし、第3話で、優は、いつの間に真田家に世話になっていたんだと思った人も多かったのではないでしょうか。
一応、梨央が、あの動画を見た時に、一緒に東京に行こうと言ってはいますが、突然移り住んでいました。しかも、回想シーンでは、食事と自分の部屋でのシーンしか存在せず、梓や政信、加瀬との接触や会話のシーンは一切存在しませんでした。
梓からしてみれば、優は他人ですし、何ちゃっかり居座ってんの的な感じで、あまり快く思っていなかったかもしれません。
政信とも、そりが合う感じはしませんし、そういった冷たい関係を表現していたようにも感じます。
15歳になった優は、例の記憶を取り戻したと同時に、真田家との気まずい関係を断ち切るために、家を出ようとしたのだと思います。ただ、気になるのは、この置手紙の内容です。
優は、渡辺を刺した時の記憶が戻ったと言っており、そのことをなかったことにはできないと言っています。なんか、罪を悔い改め、自首するような口ぶりです。しかし、実際は、なかったことのままになっており、何の解決もしていません。この、優の決意と、実際の行動に大きな隔たりがある点に、違和感を感じます。
優が失踪した後の経緯
その後、どのくらいの期間がたったのかわかりませんが、梓が優を見つけ出します。
ここも、結構唐突な感じがしました。優が真田家に移り住んだ時と同じように、突然見つけ出し、それまでの過程や、優との接触や会話のシーンは、一切存在しませんでした。結局、優が会いたくないと言っているから、居場所も教えられないということでした。
優と真田家の関係
失踪時の置手紙の内容の違和感
失踪後、見つけ出したという梓の対応
これらのことから、一つの仮説が成り立ちます。
それは、優はすでにこの世に存在していないのではないかということです。
もし、あの置手紙を、梓が見ていたとしたらどうでしょう。
他人とは言え、真田家の人間として受け入れてしまっている優が、殺人犯だとしたら、真田家としても、会社としても、大きなスキャンダルになります。そのことを恐れた梓が、優を始末したのではないでしょうか。もしそうなら、あのことがなかったことのままになっている点とも、辻褄が合います。そして、このことを示唆する大きな要素が、もう一つ存在します。
それは、この絵ハガキです。
月に一度、無事を知らせるよう梓が言っておいたということですが、いかにも、生きてるように見せるための偽装工作のように感じます。「僕は元気です」と、毎回同じ言葉だけ書かれて、きっちり毎月送られてきているのも、胡散臭い感じがします。
もし、この仮説が正しいとすると、最初に考察した、第1話の冒頭のシーンにも繋がってきます。
梨央と梓、2人の間に生じた、考えもしないようなトラブルとは、梓が優にしたことを、梨央が知ってしまったということです。
いかにも、梨央のことを思っている母親のように振る舞ってはいますが、実際は、3歳の梨央と達雄を捨て、会社を選んだ人間です。梓が、最も愛しているものは、梨央でも達雄でも政信でもなく、真田ホールディングスと、自分の地位と名誉だということではないでしょうか。
以上、「ドラマ【最愛】第3話考察 優はすでにこの世に存在しない?そのことを3つの観点で検証」について、考察してみました。
これまで、あの情報屋が優であるという、固定観念で見てきてしまっていたので、少し違った観点で優の考察をしてみました。もし本当に、優がすでにこの世に存在しないのであれば、渡辺の父親の死も、そのことに関係しているのかもしれません。