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康介事件の真相
康介の事件で、達雄を手伝っていた人物は、加瀬だということが明かされました。
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梓だという線が濃厚だと思いましたが、ちょっとした盲点だったように思います。
組合の会合ではないという点は指摘しましたが、梨央が東京に行った時のことを、加瀬にお願いするために会っていたということでした。
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最初は、警察に連絡しようとしていましたが、あの流れでは、協力せざるおえないといった感じでしょうか。
藤井の言動で、一瞬、大輝に寄りかけましたが、やはり、鎌をかけただけと言った感じだったようです。
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執拗に大輝を疑っていたわけではないということは、大輝に薬の瓶を託したことからも伺えます。
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すでに事件は解決しているため、調べるとしたら、藤井が個人的に調べるしかないので、梓と会っていた件などは、うまくミスリードとして機能していました。
梨央の着替えは、おそらく達雄がやったのでしょうが、緊急事態だったので、やむを得ずといった感じでしょうか。
一つ気になったのが、康介事件に、加瀬が関与していたということを、どうやって知ったのかという点です。
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話の流れ的に、他の二つの事件との関連性からだと思いますが、どうせなら、あの薬の瓶に、加瀬の指紋がついていたということにしても、よかったように思いました。
昭事件の真相
この事件に関しても、加瀬の犯行でしたが、康介事件のように、仕方なくではなく、感情に任せた、衝動的な犯行でした。
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それもすべて、昭の言動から来るもので、犯行に至る経緯としては、納得といった感じでした。
大輝も言っていましたが、加瀬はこの時点で、もう引き返すことができない領域に、足を踏み入れてしまいました。
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ここで気になったのは、加瀬のそのあとの挙動です。
池の周りを調べていた件については、最初、茶番かと思いましたが、優の行動を把握するという意味で必要だったと捉えることができます。
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ただ、優の弁護をしている時の、加瀬の心境はどうだったのでしょう。もし、判決で有罪が下されたら、大変なことになっていました。そうなったら、自分がやったと、自供するつもりだったのではないかと思いますが、この、優の弁護のくだりによって、真犯人からはずした経緯もあったので、できれば、大輝との会話の中で、その辺の話をしてほしかったところです。
あとは、警察が、防犯カメラの映像を重視していたのに、加瀬は、何で映っていなかったのでしょう。それに関しては、後で触れますが、捜査本部に問題があったように思います。
橘事件の真相
この事件に関しては、加瀬が立ち会ってはいましたが、事故と言っていいように思います。
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橘を突き飛ばしている感じはないですし、自分でバランスをくずして落ちたように見えました。
橘が飲んでいた薬の影響で、死亡推定時刻がずれたことによって、アリバイの回収がなされました。
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ここに関しては、先ほどの防犯カメラと違って、しっかり回収されました。ただ、これは、大輝が調べた情報によるもので、警察がちゃんと捜査していれば、もっと早く解決できたということを暗に示唆しているようにも思います。そこには、山尾の人物像が影響していたのではないでしょうか。桑田の話では、山尾は、昇進が決まると、捜査をほったらかしにして、いなくなってしまったということでした。
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そういう人間が、捜査の指揮官だったせいで、防犯カメラの件や、橘の薬について調べあげることができず、ここまで、事件解決が伸びてしまったということなのかもしれません。結果的に、大輝が事件を解決したということからも、大輝を操作から外したのも、上層部のミスだったということです。
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それぞれにとっての最愛
このドラマのテーマでもある、最愛について、それぞれが、誰、あるいは、何に対して最愛としていたのか考えてみたいと思います。一応、最もという言葉がついているので、対象はひとつにしてみたいと思います。
まず、大輝ですが、最愛は、梨央ということで異論はないでしょう。
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同じように、優も、最愛は梨央でしょう。
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達雄に関しては、梨央というよりは、梨央と優の姉弟としたほうがいいでしょう。
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そして、もう一人、この姉弟を最愛としていたのは、加瀬ではないでしょうか。
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橘の最愛は、人に対してではなく、真実だったのかもしれません。
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後藤の最愛も、人に対してではなく、会社だったように思います。
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梓も会社を愛していますが、最愛となると、梨央と政信の兄妹、というよりは、家族と言ったほうがいいかもしれません。
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政信の最愛は、家族というより、母親、つまり、梓でしょう。
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そして、梨央にとっての最愛ですが、大輝でしょうか、優でしょうか、あるいは、家族でしょうか。ドラマを通じて、私が感じた、梨央の最愛は、優だったように思います。
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はたして、みなさんは、それぞれの最愛について、どのように感じましたでしょうか。
以上、「ドラマ【最愛】最終回考察 それぞれにとっての最愛、はたして梨央にとっての最愛は?」について、考察してみました。
このドラマは、3つの事件を土台にして、前半の山場では優が、後半の山場では梓が、事件の真相に近づくことで、うまくミスリードを誘っていました。そういった構成が、中だるみしない展開を生み、とても楽しく、視聴、そして、考察することができました。これまで、ご覧いただいた皆さん、ありがとうございました。考察自体は、ほとんど当たりませんでしたが、ロジカルかつ独創的をモットーに、今後もドラマ考察をしていきますので、よろしくお願いします。