自分の愚かさを自ら謝罪することはない
今回のミッションは、このドラマの、ひとつの山場でもある、相楽を更生させることでした。相楽は、プライドが高く、自分は特別だと思っている人物です。
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そうした思いから、発せられる言動や行動が、鵜久森をはじめとした、クラスメイトを傷つけてきました。
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その一方で、そうした言動や行動が、愚かなことと知りながら、それに気づいていないふりをし、笑い飛ばすことで、逃げ続けてきました。
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そのことを、里奈に見透かされ、指摘されたことで、かなり動揺していた感じでした。
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決め手となったのは、これが、逃げずに弱さを見せるラストチャンスと言われたことでした。
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人は、期限を限定されたものに価値を置く傾向にあります。今買わないと売り切れてしまうという、販促心理術に近いものを感じました。
里奈が、そこまで考えていたかどうかはわかりませんが、翌日、相楽は、すべてをさらけ出し、クラスメイトに謝罪をすることになります。
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もちろん、それで、相楽が許されたというわけではありませんが、大半の生徒が、相楽の謝罪の気持ちを受け入れた形にはなりました。
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ただ、私が、今回の件で感じたことは、自分の愚かさを、自ら謝罪することは、ほぼないということです。
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結局、相楽も、浜岡のことがバレて、里奈に心を見透かされ、ラストチャンスという言葉に追い詰められたからこそ出てきた謝罪です。もし、そのまま何もバレなければ、相楽の言動や行動は、今までと何も変わらなかった可能性が高いです。しかし、そういう状況の中、自分の愚かさに気づいてくれて、向き合ってくれる、そんな友人や恩師の存在が、重要だと感じました。今回の場合、それが、迫田であり、里奈だったということです。
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そうした人たちの思いを背負うことが、責任感に繋がってくるのだと思います。
西野の心を支えていたもの
相楽とともに、迫田や向坂、瓜生が謝罪をする中、西野、金澤、野辺の、いわゆる、西野組3人は、だんまりを決め込んでいました。
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やはり、この3人が、鵜久森の件に関与しているのでしょうか。
次回予告で、迫田たちが浜岡を問い詰めていますが、その時、浜岡は、「もう一人いるだろ」と言っています。
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これは、相楽のほかに、もう一人いるという意味になります。
このことから、浜岡に頼んだのは、相楽と同等の人物ということになります。そうなると、金澤や野辺だと、格的に弱い感じはします。
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さらに言えば、当日の朝、金澤と野辺は、緊張感のかけらも見せず、無邪気に話し込んでいました。浜岡に何かを頼んだ人物の挙動とはいいがたいです。
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これまでの考察でも、再三触れてきましたが、鵜久森の件は、西野の犯行で間違いないと思われます。
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次回、その罪に耐えられなくなった西野が、自らの命を絶つような行動に出るのではないでしょうか。
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ただ、強気の西野が、そんなことをするでしょうか?
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西野の心の支えになっているものは、相楽です。鵜久森の件も、そうした思いからくる、嫉妬や怒りから起こした事件です。その相楽が折れてしまった以上、西野の心を支えるものはなく、罪の重さに耐えられなくなったとしても、おかしくありません。
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1つ気になったのが、金澤と野辺は、西野のしたことを、全く知らないのでしょうか。相楽たちの謝罪に、まったく加わろうとするそぶりを見せなかった点から、知っているという可能性もあります。その場合、2人が、西野を救うという展開も考えられそうです。
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1周目の記憶
前回の考察で、1周目に里奈を突き落とした人物について、あらためて考察しました。
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その中で触れなかったことが、里奈を突き落とした人物に、1周目の記憶は存在しないという点です。
3人目のタイムリーパーがいない限り、1周目の記憶があるのは、里奈だけということになります。
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前回の考察では、3人目のタイムリーパーについては、除外対象としましたが、そのことも含め、犯人を特定する経緯について、考察してみたいと思います。
まず、3人目のタイムリーパーがいない場合、犯人を特定するには、里奈の記憶から掘り起こしていくしかありません。視聴者的にわかっているのは、突き落とした手が、左手だったということぐらいです。
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そのことから、多少安易ではありますが、左利きの人物が犯人という可能性が高くなります。日本人における、左利きの割合は、全体の9.5%と言われています。これを、鵜久森を除いた、29人に当てはめると、クラスに、2人から3人左利きがいることになります。
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それでも、ピンポイントで特定するには、情報が足りません。そうなると、もう1つ、ヒントとなるような情報を、里奈が思い出す必要があります。
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そう考えた場合、一番思い出せそうなことは、性別です。
髪型、服装、体格など、一瞬目に入った情報から、男女の違いに気づくことは、案外容易なのではないでしょうか。それがわかれば、対象の人数が半分になるので、左利きという情報から、犯人を特定することができそうです。
そのことに里奈が気づき、それが女性だったとしたら、里奈を突き落とした人物が特定できます。それは、このドラマで、唯一、左利きが明確化されている、東風谷です。
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この場合だと、前回の考察で言った結果に繋がります。東風谷自身、鵜久森の話から、タイムリープについて認知しているので、1周目の記憶がなくても、自分がそういう行動に出た可能性について模索することに抵抗がないでしょう。そして、東風谷が再び突き落とすことで、里奈の2周目の人生がスタートし、鵜久森が復活するということです。
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もう一つの可能性、3人目のタイムリーパーがいた場合についてですが、その場合は、星崎以外、該当する人物はいないでしょう。そうなると、犯人は、星崎ということになるのでしょうか。
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その可能性もありますが、星崎は、犯人ではなく、目撃者なのだと思います。
このドラマを通して、星崎に感じたことは、自分で見たことや考えたことを、伝達する立場の人間だということです。確かに、里奈のタイムリーパー説を、鵜久森達に話したり、浜岡が学校に来ていたことを、東風谷やみんなに知らせていました。
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つまり、星崎という人間は、自分の主義 主張を、自ら貫き通すというより、他人に知ってもらい、そのことで波及効果を期待する、ある意味、姑息なタイプの人間のように思います。
仮に、星崎が3人目のタイムリーパー だったとしても、里奈を突き落とした側ではなく、それを見ていて、周りに伝える側の人間の可能性が高いです。
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もちろん、現状、そのことを周りに話しても、誰も信じる人はいないので、そうした話はしません。しかし、里奈や鵜久森がタイムリーパーであること、それを東風谷が認知していると知ったとき、星崎の口から、1周目での出来事が、語られるかもしれません。
以上、「ドラマ【最高の教師】第8話考察 里奈を突き落とした人物に1周目の記憶は存在しない、鍵を握っているのはあの人物」について、考察してみました。
そういうことから、その生徒の特長、行動や言動、その時の心理状態などをもとに、考察を進めてきました。第9話の展開にもよりますが、一応、今回の考察で、結論が出た感じもします。いずれにせよ、1周目の里奈突き落とし事件に、どういったアプローチがとられるのか、とても楽しみです。
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