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漫画【金田一37歳の事件簿】考察 「殺人二十面相 File.10」金田一が狙われたことで、なぜ、謎が全て解けたのか?

シリーズ累計1億部突破のモンスターコミック。現在はイブニングで連載中の金田一37歳の事件簿について、漫画と同時進行で推理・考察をしていきたいと思います。今回は、エピソード「殺人二十面相」のFile.10についてです。
漫画を読んでいる方も読んでいない方も一緒に推理・考察できればと思います。

ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
講談社 金田一37歳の事件簿 93話より引用しています。

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YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

Contents

普通に弾を避けたいた金田一

撃たれた金田一が生きていることは既定路線でしたが、普通に、避けていただけでした。

スマホで防弾ではありませんでした。ちなみに、スマホには、アルカリアルミノケイ酸塩を使って分子レベルで強化されているガラス、ゴリラガラスを使ったスマホがあります。

アメリカでは、実際に同じように銃で撃たれたけれど、このスマホのおかげで、助かったということがあったようです。ただ避けたというだけではなく、もう少し掘り下げてほしかったところです。

銃の撃鉄の位置

本来なら、人形の持っている銃はモデルガンなので、何度も音が出るはずですが、本物の銃にすり替えられたため、撃鉄が上げてあったということでした。そのせいで、実弾が発射されない代わりに、音が出ないということです。

ここで気になったのが、みんなが2つ目の望遠鏡から覗いた時の銃の状況です。細かい部分ですが、どう見ても、撃鉄が下がっているように見えます。

つまり、人形は、最初から降ろされていたということになります。そして、みんなで赤い部屋に行った時、船橋が人形を上にあげているので、その後、人形は一度も下に降ろされていないということになります。
主催者側の人間が、モデルガンの銃声がしなかったことに違和感を感じていなかった点も含め、もし船橋が生きていたら、船橋が犯人候補に浮上するような状況証拠です。ただ、船橋が生きていることはないでしょうし、犯人はほぼ億野で決定しているので、それはないでしょう。
今回のエピソードは、小物の描き方がいい加減な部分が多いので、これも、単なる作画ミスかもしれません。ただ、もし人形が最初から降りていたとなると、金田一が言う、狙われたことで謎が全て解けたという点につながる要素になりそうです。

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狙われたことで、なぜ謎が解けたのか?

金田一は、最後に、自分が狙われたことで謎が全て解けたと言っていますが、その理由としては2つのケースが考えられます。
1つは、銃で狙われ、倒れた時に、椅子かテーブルの下に落ちていた何かを発見したというケースです。

ちょうど、下をのぞき込むような体勢になっています。見つけた物は、おそらく、赤い部屋のトリックで使った仕掛けの残骸でしょう。撃たれたおかげで証拠を見つけることが出来たという意味で、言っている内容的には合います。
もう1つは、先ほど触れた、撃鉄の状態に気づいたというケースです。

撃たれたことによって、あの時、最初から撃鉄が下がっていたことを思い出し、そこから、人形が最初から降りていたということに気がつきます。そのことによって、ある行動を、犯人 自ら行わなくてはならなくなります。それは、赤い部屋のトリックの回収です。これまでの考察では、赤い部屋のトリックの回収は人形が降りてくる動力を利用して行ったと言ってきました。しかし、最初から降りていたのであれば、その動力を利用することは出来ません。つまり、最後に自分で回収する仕掛けを作動させる必要があるということです。そうなると、1つ目の双眼鏡のところに最後までいた、億野が、その仕掛けを作動させたということになります。

真犯人の本当の顔

赤峰の話から、かつて取材していたカルト教団の教祖の末っ子、御堂力也に恨みをかっているということが明らかになりました。

島咲や葉狩も、同じような恨みをかっているようでした。御堂は男、億野は女ですが、この、はさみを左手で持っていることから左利きであることが明確で、左手を挙手した億野ともつながるので、同一人物ということで間違いないでしょう。

おそらくこれは、そういうタイプの人間ということではなく、顔を何度も変え、別人になっているのに、いつも正体がバレてしまうことから、行きついた先が、女に変身だったのではないかと思います。
ただ、この設定、なんで今出すのといった感じがします。犯人が明確になっていない状況であれば、犯人は男なのかと思わせる要素になりますが、億野が確定している状況でだしても、ただのネタとしての要素にしかならないように思います。
あとは、左利き繋がりはいいですが、ロープの巻き方や、鉄パイプの持ち方は、明らかに右利きなので、その辺の辻褄も合っていません。これらのことや、文字のフォントの件、名札やカメラがなくなっている件、物が消える件など、回答編ですべてが回収される大どんでん返しがあったら、あっぱれですが、そうはならないような感じがします。

以上、「漫画【金田一37歳の事件簿】「殺人二十面相 File.10」金田一が狙われたことで、なぜ、謎が全て解けたのか?」について考察してみました。
なんか、帳尻合わせのような動機が明らかになって、問題編は終了してしまいました。原作者が、天城征丸としてではなく、ドラマが始まる、樹林伸や亜樹直として忙しかったのかもしれませんが、ちょっとずさんなエピソードだったように感じました。金田一シリーズ30周年記念として、少年の事件簿をやるような話が出ていますが、イベント色を前面にだすより、原点回帰で面白いものを期待したいです。

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