ドラマ考察

ドラマ】「霊媒探偵・城塚翡翠」第5話考察 透明な悪魔の正体、登場人物と視聴者の目線の違い

日曜、22時30分から日本テレビ系列で放送されているドラマ、霊媒探偵城塚翡翠の第5話で気になった点について、考察してみたいと思います。

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透明な悪魔の正体

透明な悪魔の正体は、やはり、香月でした。

解決に至る経緯として、いろいろな伏線が存在していたという点は、面白かったように思いますが、まとめていっぺんに出されると、ちょっとわかりづらいといった印象も受けました。
前回の考察で、1話から4話までの伏線をおさらいしましたが、今回の回収劇に直結するような部分は、あまりありませんでした。その辺は、ドラマの登場人物目線、つまり、翡翠や鐘場の目線と、視聴者目線では、見えているものが違うということが影響していたように思います。
考察上、伏線をおさらいするうえで、一番重要視した点は、香月の部屋の壁に張られた相関図でした。

事件の経過と、壁に張られた被害者の数が合わないという点は、再三指摘しました。視聴者目線的には、この矛盾が、香月を犯人と疑う大きな要素となりましたが、ドラマの登場人物目線では、知り得ることのできない要素となってきます。しかし、ドラマ内の回収では、まったく触れられることはありませんでした。まあ、当然ではありますが、そもそも、ああいったシーンは、一人称描写として、矛盾が生じています。香月が犯人であれば、1人でいる状況下で、事件を推理するような環境を作る必要はありません。要するに、視聴者目線用に作られたシーンということですが、この辺が、文字の作品を映像に置き換える時の難しさなのかもしれません。
翡翠の写真についても、視聴者しかしらない内容なので、回収の中では、全く触れられませんでした。

香月が、あの場でスナップ的に撮った写真だったということだと思います。
遺体を漂白し始めた理由が、DNAを採取されたからだというのは、意外と気づきませんでした。

翡翠と出会ったタイミングと重なるという大きな括りで見てしまったので、そこまで細かい部分には気づきませんでした。
いろいろと回収されましたが、よくわからなかった点もいくつか存在していました。
まず、翡翠と警察が、最初からグルだったというのはわかりましたが、どのタイミングから香月に目を付けていたのかがはっきりしませんでした。確証を得たのは、遺体を漂白し始めた時と言っていましたが、そうなると、香月が倉持と共に翡翠のもとを訪れたのは偶然だったのか、それとも、翡翠が香月に近づくための策だったのか。犯人は捜査関係者の近くにいると言っていたので、容疑者候補の1人としてあがっていたのかもしれません。仮にそうだったとすると、あの時点では、被害者は7人だったので、みすみす、8人目、9人目の被害者を出してしまったことになります。まあ、香月を嵌める工作をするんだったら、その前に、刑事にマークさせておくとか しておけば、余計な被害者は出なかったかもしれません。
あとは、第3話での、香月の時間がない発言の意味がわかりませんでした。

翡翠が襲われる夢を思い出して言っていた言葉です。予知能力を匂わせるミスリードだったのか、何なのかはっきりしませんでした。
ミスリードという点では、被害者が同じ化粧品を使っているということも、全然関係ありませんでした。

新谷が運営する、化粧品関連のコミュニティーサイトとの繋がりや、個人情報流出が関係していると思いましたが、回収要素としては出てきませんでした。
雨野と曲がり角でぶつかった女も、全然無関係でした。

もしかしたら、第3話の公園にいた女が、千和崎だったということを示唆するヒントだったのかもしれません。これらの要素に関しては、伏線なのかミスリードなのか、判断するのが難しかったように思います。
あと、個人的に明確にしてほしかったのは、香月が、一連の犯行を始めるきっかけとなった要素についてです。姉の事件が起こったのは、香月が子供のころで、1人目の被害者がでる、2018年までは、かなりの期間が存在します。

海外の犯罪プロファイリングを扱うドラマでは、犯行を始めるきっかけを重視することが多いですが、透明な悪魔に関しては、その辺がはっきりしませんでした。犯人像が確立されないうえに、翡翠が立て続けに論理的な回収をしてしまったため、最後は、香月がうすっぺらいへなちょこに見えてしまいました。

透明な悪魔に関する回収で感じたのは、こんなところですが、1話から3話までの事件に関しても、論理的な回収がされるとは思いませんでした。霊能力なんて嘘だったということで、あらためて論理的な回収がされたのは、面白かったです。

事件自体は解決していたので、回収要素としてはノーマークでしたが、そういうことであれば、もう少し深掘りしておけばよかったと、勿体ない気持ちでした。

ドラマの常識を覆す新たな仕掛け

ドラマの常識を覆す新たな仕掛けとは、結局、霊能力がウソだということが明らかになったため、別の路線でドラマをリスタートさせるというものでした。倒叙ということなので、古畑 任三郎や刑事コロンボみたいなスタイルになりそうです。

個人的に、倒叙ミステリーは好きなので、期待したいと思います。ただ、そうなると、1話完結式の話になると思うので、考察要素は皆無になりそうな感じがします。あとは、作風がコメディータッチになるのは避けてほしいというのが、個人的な思いです。

以上、「【ドラマ】「霊媒探偵・城塚翡翠」第5話考察 透明な悪魔の正体、登場人物と視聴者の目線の違い」について、考察してみました。
どういった結末になるのか気になりましたが、面白くまとまっていたように思います。霊媒がウソというのは、少し考えましたが、そうなると、根底がくつがえってしまうのでないと思いました。次回からの展開がそういうことであれば、納得といった感じです。

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