今回は、田宮純一郎について考察していきたいと思います。といっても、高知の件以外は大体出尽くした感もあるので、考察というよりまとめといった感じになるかもしれません。
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田宮純一郎が書いた紙と引いた紙
田宮が書いた紙については、こうのたかふみで確定しています。引いた紙については、ゴミの分別ができない人と言っていますが、これはウソだということはほぼほぼわかっています。17話で、二階堂と黒島が問い詰めにいった時、早川教授という人物に心当たりがないような表情をしたことから、石崎洋子を引いたと二階堂は思っていました。しかしこれは、早川教授じゃなくて波止陽樹と書いてあったという意味だと推測します。その場で言わなかったのは、波止の死亡に関与しているからだと思います。黒島の「どうして言えないんですか」というなんとなく圧力かけている感じも、「言えるわけないですよね、波止死亡に関与しているんですから」という意味だったのでしょう。
田宮純一郎が監視カメラで見たのは波止陽樹
田宮が監視カメラで見たものについては、考察初期のころ黒島の双子と言っていましたが、ここまでくると波止だったということがほぼ確定した感じです。多分、黒島に暴力をふるっているところが映っていたのでしょう。しかし、メンチカツ映像を見て何かに気づき、フロア映像を見直すといった流れに見えたのですが、メンチカツ映像は関係なかったということでしょうか。
田宮純一郎は波止死亡に関与している
田宮は、波止の暴力映像を見て波止に会いに行っているでしょう。それが「証拠があるんです」の回想シーンです。草木が生い茂っている感じが、河川敷のように思えます。波止が死んでいたのも江戸川河川敷でした。ただ、殺害しているかどうかはまだ決めつけない方がよい気がします。多分、ちょっとしたもみ合いで倒れ、打ちどころが悪く死んでしまったというようなことだと思います。田宮の性格から、その場で死亡が確認できればほっといて逃げるということはしないような気がします。田宮は、ちょっとしたケンカをしてしまっただけという認識なのかもしれません。しかし、ケンカなどしたことがない田宮は、罪の意識で寝込んでしまいます。あわてて新聞を見ていたのは、ケンカのことが記事になっていないか気になったのでしょう。田宮は、波止が死んだことを知らない可能性もあるかもしれません。
波止陽樹は田宮とのケンカのせいで死んだのか
波止は、田宮とのケンカのせいで打ちどころが悪くて死んでしまったという可能性が高いと思いますが、田宮が立ち去った後に別の誰かが来て、波止を殺害したという可能性もあるかもしれません。その場合、可能性があるのは死んでほしいと言っている黒島でその殺害を内山が見ていたとか。あるいは連続殺人の黒幕といったところでしょうか。波止がぜんぜん関係ない他人にからんでいってやられたというのもあるかもしれません。
田宮純一郎は黒島のことを過剰に意識する
田宮は、波止のことを抱えつつ日常生活に復帰しますが、黒島と会うと波止のことを意識するあまり、接しずらい様子を見せます。後に「せめて正しかったということだけでも確かめたい」といってエレベーターに乗り込むシーンがありますが、これは黒島のところに行き、波止とケンカしたことを正当化しようとしたのだと思います。実際に行ったかどうかは不明です。
田宮純一郎が言った甲野殺害犯のメドとは
田宮が言っていた甲野殺害の犯人にメドがたったというのは、結局誰のことだったのでしょうか。報いを受けてもらうとも言っていました。しかし、その後だれかを追い詰めていく様子もありません。田宮は、内山のことを言っていたのでしょうか。しかし、あの時点で接点があったとも思えませんし、その後接触した様子もありません。甲野についていろいろ嗅ぎまわっていた翔太のことを言っていただけかもしれません。
内山が田宮純一郎に甲野の名札を送った意味
内山は自分が甲野を殺害したこと告白して死んでいきましたが、田宮に甲野の名札を送ったのはなぜでしょうか。自分が甲野を殺したというアピールでしょうか。あの時一緒に送られてきた茶封筒が気になります。交換殺人ゲームを続けさせるための脅迫状のように思えたのですが。もしそうなら、引いた紙の波止はすでに死んでいるので、田宮は何もする必要がありません。
甲野宅に香典を送ったのは誰なのか
田宮が、甲野の葬儀で香典を持ち帰りましたが、誰かが四十九日に甲野宅にお金を送っていました。これは持ち帰った香典代わりにという意味でしょうが、だれが送ったのでしょうか。田宮が香典を持ち帰ったことを知っている人物は、その場にいた同僚の柴山しかいません。あとは、奥さんの君子も知っているかもしれません。甲野殺害柴山説がかなりなくなってきているので、やはり君子がこっそり送っていたということかもしれません。
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田宮純一郎は高知時代に南と遭遇していた
田宮は平成24~27年の間、高知の香南市で支店長として働いていました。この時に、南と穂香という少女と遭遇しています。ヘルメットで口元しか見えないため、別人である可能性を示唆していますがおそらく田宮本人でしょう。これは、南の記憶が直接的には田宮を覚えていないという描写だったのだと思います。つまり、南が田宮と接触したのは、田宮が帽子を取ってあげたこの時のみだと思われます。南が、少女殺害を田宮がやったと思っている根拠は、田宮が少女殺害（少女の遺体も笑っていた模様）が起こった時に香南市にて、笑い顔連続殺人のおこっているマンションにも田宮がいるという共通項からだと思われます。そうなると、田宮に容疑をかけるには根拠が弱すぎるので、多分田宮は高知の少女殺害には関与していないと思います。
田宮純一郎が犯した罪は波止の件のみ
田宮についてあらためて考察してみましたが、結論として田宮が犯した罪は波止の件のみということになります。19話で田宮は最後に、波止の件について自首をするのではないかと思います。そして、田宮が誤って波止を殺害してしまったことが明らかになる、あるいは、田宮は殴っただけで殺害した人物は別にいるという展開になるのではないでしょうか。
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次回は、以前考察した「警察の捜査で明らかになった情報」の14~17話分を考察したいと思います。
