テセウスの船

ドラマ「テセウスの船」考察 みきおは母の復讐のため12年前からタイムスリップ

TBSで日曜21時から放送されているドラマ、テセウスの船について、黒幕とみきおが一連の事件を巻き起こす目的や動機についてと、第8話で気になった点について考察してみたいと思います。

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YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

Contents

無差別殺人は実行されず

新と文吾は、散々みきおに振り回されますが、結局、無差別殺人は実行されませんでした。そもそも、犯人の目的は、文吾への復讐にあるように思われます。しかし、このまま無差別殺人を実行しても、文吾に容疑がかからないため、計画を変更したのでしょう。そのことは、おじいさんの古い斧のツイートからもうかがえます。

お楽しみ会は笑えた。
計画はとっくに変更してたのに。
明日はどんな顔をするか楽しみだ

そして、みきお自身も人殺しになりたいわけではないと言っています。ここで注目したいのは、文吾への復讐という目的は、黒幕とみきお、共通の目的なのかという点です。ここまで見てきた感じでは、片方が目的なしで協力しているだけとは思えないので、文吾への復讐は共通の目的の可能性が高いです。そうなると、黒幕とみきおの接点について考えていくことで、おのずと黒幕の正体がみえてくるかもしれません。

不可解な和子達の拉致監禁

和子達は村を出ようとしたところを、黒幕に拉致され、学校の器具室に監禁されます。しかし、翌朝、みきおが発見したという形で、助けられています。

黒幕やみきおにとって、この行為はどういう意味があったのでしょうか。ここで気になったのは、和子の挙動です。

家に戻ってきた時に、文吾が抱きしめますが、その時、一瞬いぶかしい表情をします。

そして、居間で一人深刻な表情をしています。拉致された恐怖ととらえることもできますが、何か違う違和感を感じました。これらのことから、黒幕は、和子に対して、文吾への復讐の動機を話したのではないでしょうか。それを聞いた和子は、動揺しますが、最終的には文吾を信じ、一緒に村に残る決意をしたのだと思います。ちなみに、前回の考察で述べた、防犯ブザーの出番は全くありませんでした。残念。

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文吾への復讐の動機

黒幕とみきおが文吾への復讐を目的としているとすると、動機は何なのでしょうか。

第8話の中から、直接読み取れる要素は見当たりませんでしたが、桜の木の下で徳本と正志が気になることを言っています

よかったな、今年もきれいに咲いて。
おふくろとよく来たんですよ、ここ。
きっとあっちで喜んでいます。
俺のかあちゃんも好きだった。
あんなことがなきゃな。

この会話から察するに、徳本と正志の母親は、昔起こった事故か災害によって亡くなったと思われます。この、事故あるいは災害が、文吾への復讐の動機につながっているように思われます。ただ、正志が村に戻ってきた時、徳本は不審者 扱いしていたのに、昔から親しいような感じで会話しているのも変な話です。

12年前に起こった出来事

昔、大きな事故か災害がおこったような示唆はありましたが、それ以上のことは得られませんでした。そこで、第9話の予告から、気になる点をピックアップ してみたいと思います。まずは、文吾が表彰されている写真です。

これは、昔、事故か災害が起こったときに、文吾が活躍をして表彰されたのだと思われます。そうなると、徳本達の会話とつながってきます。しかし、えてしてこういった活躍の裏には、表彰された当事者が知らないところで被害を受けている人物がいるものです。そして、1977年に行われた、音臼村祭りのちらしです。

このちらしには、実行員会のメンバーとして、石坂の名前が記載されています。よく見ると、この絵の感じ、一連の事件に登場する不気味な絵に似ています。おそらくこの絵は、石坂が描いたのでしょう。さらに、この子供がかぶっている狐のお面、これと同じものが、みきおが利用していた部屋にも飾られていました

これらの示唆から、この絵に描かれている子供はみきおで、隣にいる女性は、みきおの母親ではないでしょうか。それを石坂が絵に描いている。つまり、この女性は、石坂の娘で、みきおは孫ではないでしょうか。村で心が教師採用された時、履歴書上は31歳。石坂は、それを息子と同じ年と言っているので、30歳前後の娘がいてもおかしくなく、10歳の孫も年齢的に矛盾はないと思います。

みきおが12年前からタイムスリップ

みきおは、村で育った子供かと思っていましたが、さつきの話で、転校してきたことがわかりました。そして、井沢の話から、村に来たのが1年前だということがわかりました。つまり、村人達はみきおの素性についてはほとんど知らないということになります。そうなると、過去からみきおが来たとしても、誰も違和感を感じることはないでしょう。唯一感じるのは、みきおの親族だけです。
今回の考察をまとめるとこういうことです。

12年前の音臼村祭りの時に、石坂の娘と孫のみきおが村に遊びに来ていた。そして、その時に、事故、災害、あるいは何らかの事件が起こった。それは、文吾の活躍で収束されたが、その裏で、石坂の娘とみきおが犠牲者となっていた。しかし、意図してかどうかはわからないが、みきおは12年後の未来にタイムスリップしてしまう。そして、文吾のせいで娘が犠牲になったと知らない石坂に、真実を告げ、文吾への復讐を誓う。

ただ、この推論だと辻褄が会わない点が2つ存在します。

1つは、第8話の最後でみきおを襲っている点です。どうやら死んではいないようですが、石坂が、孫のみきおを襲うというのは矛盾しています。

もう1つは、みきおのセリフです。文吾に、どうしてこんなことをしたのかと聞かれた時に、鈴のためだと言います。これの意味がはっきりしません。鈴に父親の真実を知らしめるためと言うことなのでしょうか。そして、邪魔者は消えてもらうと言っています復讐の相手が文吾なら、その相手を邪魔者というのは矛盾しています。
こんな感じで、なかなか一筋縄ではいかない状況ですが、みきおの過去からタイムスリップ説は十分可能性はあるような気がします。

以上、「ドラマ「テセウスの船」考察 みきおは母の復讐のため12年前からタイムスリップ」について考察してみました。ここからは、原作にないオリジナルストーリーということで、脚本家のセンスが問われるところです。視聴者みんなが納得できるような結末になることを期待したいです。ちなみに、個人的に気になっていた金丸についてですが、あっさり事故死扱いで処理されていました。本当に、お役御免の捨てキャラ扱いになってしまったのでしょうか。

他にも、ドラマ「10の秘密」、「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」、「知らなくていいコト」についても考察をおこなっていますので、そちらともども、よろしくお願いします。

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