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シンメトリーが暗示していたもの
このドラマの随所に、シンメトリーを暗示するようなシーンが存在していました。
主だったところでは、ゲーム開始時間の時計の針の位置、第3ゲームで場所を選ぶ時の真澄のシンメトリー発言、建物およびフロア内の構造やアングルです。
ゲームの開始時間については、時計を回転させたり、斜めに映したりする演出を盛り込みながら、最終ゲームまで、すべてシンメトリーしていました。
第3ゲームでの、真澄の「稲葉さんのシンメトリー」発言には、あまりにもストレートかつ、違和感ありありでびっくりしました。
建物やフロア内の構造については、特に第1話の序盤で、意識的なアングルで見せていたように思います。
これら、シンメトリーの暗示については、最初、登場人物の名前についてのものだと考えていました。登場人物の名前には、みんな、シンメトリーになる漢字が、1文字以上含まれていましたが、稲葉だけが、それに該当していませんでした。途中で登場した、南郷や内山はもちろん、女刑事の水川ややくざの親分、宇田川、二宮の騙った古郡も、しっかりシンメトリー漢字を持っていました。
そのことから、稲葉生存説や、ミスターX説を謳ってきましたが、第8話で死が確定した時点で、この理論は崩壊しました。
しかし、前回の考察で指摘した、犠牲者たちが、臓器 密売に利用されているのではないかという考察から、ある可能性を見出しました。それは、人の体です。みなさんも、一度は目にしたことがあるかと思いますが、レオナルドダヴィンチが書いた、ウィトルウィウス的人体図というものが存在します。
この人体図、確かに、シンメトリーしてます。足先など、部分的に違うところもありますが、ドラマ内で暗示していたシンメトリーは、この人体図の事ではないでしょうか。
このことが意味するものは、先ほど言った、臓器の密売です。特に、臓器については、体の表面的なものはシンメトリーしているのに、臓器に関しては、左右非対称、つまり、逆シンメトリーになっているという特徴があります。
シンメトリーの暗示は、裏を返せば、左右非対称、つまり、人間の臓器を暗示していたということです。
かなり強引なこじつけではありますが、きれいにまとまってすっきりした感じがします。仮に、全然関係なかったとしても、個人的には満足です。
以上、「ドラマ【ダ・カーポしませんか？】ショート考察 シンメトリーが暗示していたものは､あの有名な人体図」について、考察してみました。
第1話から気になっていたシンメトリーについて、自分なりの結論が出せてよかったです。まあ、このことが、ドラマ内で回収されることはないでしょうが、視聴者に対する暗示として盛り込まれていたのだとしたら、とても面白いです。
