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人質内の鬼の正体
人質内にいた鬼は、大方の予想通り、安芸でした。
まあ、薬を落とした件や、消去法 的にも既定路線となりつつありました。
次回予告から、甲斐と安芸に接点があったようなので、前回の考察で言った通り、P2計画に関わったせいで、病気になった可能性が高そうです。
やはり、それが、鬼側についた理由ですしょうか。ただ、それだけの役どころであれば、公式サイトの相関図で、プロフィールやコメントぐらい、載せてあげてもよかったように思います。
播磨を殺害した人物
播磨を殺害した人物は、備前でした。
動機や、横浜北署に移動した違和感から、候補の1人ではありましたが、ちょっと行動が突発的と言うか、ずさんな感じがしました。自分のしたことを棚に上げて、三郎には、守るべきものを守れと言っていた点には、違和感を感じました。
こうした経緯から、備前も、上の人間からの指示で、仕方なくやったことなのかもしれません。神奈川県警本部長といっても、ナンバー2なので、その上や、さらにその上、政府関係者による指示という可能性はあります。P2計画が、そういったレベルによる計画であれば、播磨そして、備前も、単なる計画の駒でしかなかったのかもしれません。
警察内の鬼の正体
警察内にいた、紫鬼の正体は、相模でした。
これも、随所に怪しい挙動が見られていたので、既定路線と言えるかもしれませんが、個人的には、第2話の段階から駿河をおしていただけに残念な結果でした。
織田拓にメールしてました。
「あなたの番です」「真犯人フラグ」に続いて、また女性キャラに騙されました。私の考察は、そういう運命にあるのかもしれません。
相模が鬼側についた理由は、現状見えている点から考えると、やはり、山城との恋人関係でしょうか。
山城が、幼いころに里子に出されたという点から、生き別れの兄妹という可能性もあります。個人的には、山城と駿河が同一人物という説を唱えてきましたが、駿河がシロとなってしまった以上、その可能性も絶たれてしまいました。ハリウッド映画なら、そういった展開もあったかもしれませんが、さすがにこのドラマではありませんでした。
相模に関しては、5話の考察で、白洲さんのウィキペディアに紫鬼と書かれている点について触れましたが、結果的には、やはり情報流出だったということのようです。
あの時は、速攻削除されましたが、真相が明らかになった時点で、また追記されていました。
5色の鬼
仏教で言う 五蓋では、5つの煩悩が赤鬼、青鬼、黄鬼、緑鬼、黒鬼に当てはめられています。
鬼の面は、それにちなんで作られているということでした。
黄色と白は、後悔と心の動揺という意味でしたが、果たして、何に後悔をしているのでしょうか。子供を1人で行かせたことか、それ以前に、離婚したことを後悔しているとか。その可能性もありますが、1人であのホテルにいたことが、どうしても気になります。偶然居合わせたというよりは、何か理由があっていたような感じです。そういった点から、子どもをP2計画の被験者とすることで、大金を貰っていたのかもしれません。そのせいで、子どもを死なせてしまったことへの後悔ということです。
他の4色の鬼にも、それぞれの意味が存在しますが、特に気になったのが、黒鬼についてです。
黒が意味するものは、疑いの心ですが、これは、ある点に繋がってくるように思います。それは、偽物の鬼という点です。前回の考察で、鬼側に潜んでいる警察関係者について考察しましたが、黒が偽物を意味するものだとすると、その可能性が出てきます。
確かに、黒鬼だけ、他とは違う点がいくつか存在します。詳細は、そちらの考察をご覧いただければと思いますが、逆転の発想的なサプライズがあると、かなり面白いように思います。
トリケラトプスの意味
地下4階に行くためのパスワードが、トリケラトプスでしたが、これにはどういう意味があるのでしょうか。
なぜかわかりませんが、大隅が遺書代わりに残したメモの中に書かれていました。
トリケラトプスの名前の由来が、3本のツノを持つ顔という点から、バイオハザードマークを意味しているように思います。
確かに、3本のツノのように見えます。地下4階の入り口の扉にも描かれている点から、ウィルスを生物兵器として活用するための研究施設ということで間違いないでしょう。
公式サイトの隠し動画には、赤いバイオハザードマークが描かれた容器が転がっているシーンが存在しました。
ここが、その、地下4階の研究施設ということでしょう。
赤色のマークは、液体または泥状の感染性廃棄物のことで、血液や体液、血清などが当てはまります。これは、生物兵器に対する、抗血清を作る過程で生まれたものだと思われます。抗血清とは、動物の体内に病原菌や毒素などの抗原を注射し、血液中に抗体を作らせてから採取した血清のことです。ただ、抗血清は、動物から作るものなので、副作用を伴うことがあります。ホテルでの犠牲者や安芸は、その被害を受けた人物ということなのかもしれません。
あるいは、副作用をなくすために、動物ではなく人間に抗原を注射して、抗血清を作ろうとしたのかもしれません。それだと、明らかに違法ですし、犠牲者も多く出そうな感じがします。
本当の黒幕
次回 予告から、本当の黒幕の存在が明らかになりましたが、黒幕の捉え方によって、見解が違ってくるように思います。
P2計画の黒幕という捉え方だと、県警本部長や県知事より上の存在、つまり、政府関係者の黒幕という意味になります。その場合、第1話で、長門たちの会話に登場した、北見という議員が該当しそうですが、1話で名前がでただけの人物が本当の黒幕というのは、ちょっと問題ありです。
さすがに、そういう展開はしらけるのでやめてほしいところです。
そうなると、鬼側を束ねる本当の黒幕ということになりますが、この計画の根源にあるのは、1年前のガソリンスタンドでの事件だと思われます。この事件の被疑者、尾張は、青鬼の父親であることは、ほぼ間違いありませんが、事件自体、謎の部分がいくつか存在します。
まず、1つ目が、尾張は、何を返して欲しがっていたのかという点です。
山城が尾張の親族で、それを返してくれと言っているのでしょうか。ガソリンスタンドの事件が1月15日で、ホテルでの事件が1月21日なので、一見、それはあり得ないように見えます。しかし、P2計画に関わったのが、それよりも前で、そのせいで山城が帰ってこなくなったことに対しての返してくれということであれば筋が通ります。
ただ、わからないことの2つ目として、なぜ、そのことを訴える場所が、ガソリンスタンドだったのでしょう。
ガソリンスタンドがP2計画に関わっているとも思えませんし、人質に取った人物達も同様です。
そして、3つ目のわからない点は、動画を撮影していた人物の存在です。
この人物が、因幡であることは明らかですが、なぜ、顔を隠して、存在を明らかにしないのでしょう。
たまたま、あの現場を撮影したというだけであれば、わざわざ隠す意味がわかりません。しかし、2つ目と3つ目のわからない点を結び付けると、その意味が見えてきます。
ガソリンスタンドの事件は、因幡の動画を通して、世間やP2計画の当事者たちに訴えるための手段だったのではないでしょうか。つまり、因幡は、その訴えを撮影するために、最初からあそこにいたということです。
因幡は、青鬼に正義など存在しないと言われながらも、自分なりの正義があると、ぶれない姿勢を見せていました。
本当の黒幕とは、尾張が訴えたかった真実を、青鬼にリークすることで、この計画を発動させた人物という意味で、因幡のことではないでしょうか。青鬼が持っている茶色い手帳には、その、尾張が訴えたかった真実が書き連ねられているのだと思います。
以上、「ドラマ【大病院占拠】第8話考察 鬼の煩悩は疑､やはり偽物の鬼なのか､そして､本当の黒幕の正体」について、考察してみました。
鬼側に本当の黒幕がいるとしたら、三郎、裕子、和泉、丹波、因幡のうちの誰かだと思いますが、鬼側との接点が見え 隠れしているのは因幡だけなので、取り上げてみました。P2計画の暴露で、体制が決するようにも見えますが、まだ2話あるので、あと、ふた山ぐらいありそうな感じもします。
