シリーズ累計1億部突破のモンスターコミック。現在はイブニングで連載中の金田一37歳の事件簿について、漫画と同時進行で推理・考察をしていきたいと思います。今回は、エピソード「殺人二十面相」のFile.11-12についてです。
漫画を読んでいる方も読んでいない方も一緒に推理・考察できればと思います。
ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
講談社 金田一37歳の事件簿 94,95話より引用しています。
YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。
赤い部屋のトリック 解明
解答編に入ったため、2話分まとめての考察となり、お久しぶりですと言った感じです。まあ、あまり語ることもありませんが、一通り、振り返ってみたいと思います。
赤い部屋のトリックは、大きな布に部屋の絵を書いて、それで、葉狩のいる側を隠すというものでした。
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金田一が前に見たことがあるようだと言っていたのは、錯視術という点から、怪奇サーカスの事件のことのようです。
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あの時は、そうすることの必要性がありましたが、今回の場合は、これでよかったようにも思います。
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まあ、空間プロデューサー、亜良木豪たる所以といったところでしょうか。
錯視トリックという点ではよかったように思いますが、問題は、資材の回収方法です。この布、素材はわかりませんが、これだけ大きいと、かなりの重さになりそうです。
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はがすだけならいいですが、遠くからテグス一本で引っ張り、あの小さな窓枠から引きずり出すのは、ちょっと無理があるように感じました。かさばりますし、どっかに引っ掛かりそうな感じがします。
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騒霊館の時の、球を投げて矢を飛ばすトリックもそうでしたが、今回も、実際に出来るのかといったトリックのように感じました。
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見せ方の部分は、検証動画を出していましたが、資材の回収については、さすがに検証はしてないでしょう。しかも、あとで、人形の着物の中に隠していたようなので、よっぽどコンパクトにまとまる素材だったということなのでしょう。
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魚森の会話の違和感
乱歩の蔵での、魚森の5人発言については、いろいろと論議されていました。なんで5人いるのがわかっていたのかという点が、論点でした。
部屋の中は真っ暗なうえに、船橋がスイッチを探しに奥までいっていることから、入り口のところに立っている魚森では、5人を認識するのは不可能という観点でした。まあ、結論から言うと、5人を認識できたんだそうです。そう言われてしまったら、仕方ありません。
このことは、億野が部屋に入ってきた時の矛盾に繋がる要素でもあったようです。億野は、途中から蔵に入ってきたように見せていますが、魚森はそれを見ていないため、最初から5人一緒だと思ったということです。つまり、億野は、最初から蔵の中にいたという理屈です。
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まあ、タイミングにもよると思いますが、金田一が、必ず見えるタイミングだったと言っているので、そういうことなのでしょう。
5人なのか、4+1人なのかという要素は、面白いように思います。ただ、蔵の中の人数がはっきり確認できるのか、できないのかという点、魚森が来たのは、億野が蔵に現れる前なのか、後なのかという点が流動的すぎるような感じがしました。
犯人を落とす決め手
今のところ、トリック解明に終始している感じですが、犯人を落とす決め手は、どこになるのでしょう。
毒ガス発言や、黄金仮面発言は、どちらも状況証拠にすぎないので、決め手にはならない感じです。メッセージのフォントや、利き腕といった要素もありますが、関係してくるとは思えません。そうなると、撃鉄をつまんだ時に、指紋が付いたといったところでしょうか。
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たしかに、直に触っていましたが、トリックの布に指紋がついていないことを強調していたことからも、指紋を残すというのは考えづらいようにも思います。
もしかしたら、状況証拠の積み重ねで、犯人が勝手に諦めるのかもしれません。そして、青鬼の銃を奪い、逃走しようとしたところ、実は弾が抜いてあって、とにかく大きい赤峰に取り押さえられるというオチかもしれません。
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一番手っ取り早いのは、みんなで押さえ込んで、服を脱がすでしょうか。
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以上、「漫画【金田一37歳の事件簿】「殺人二十面相 File.11-12」人を落とす決め手となる証拠はどこになるのか?」について考察してみました。
次回は、乱歩の蔵のトリックが明かされると思いますが、金田一がタペストリーを発見したのが、遠い昔のように感じます。
すでに、2カ月以上経過していました。
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