シリーズ累計1億部突破のモンスターコミック。現在はイブニングで連載中の金田一37歳の事件簿について、漫画と同時進行で推理・考察をしていきたいと思います。今回は、「騒霊館殺人事件」のFILE.12についてです。
漫画を読んでいる方も読んでいない方も一緒に推理・考察できればと思います。
この金田一37歳の事件簿の考察ブログがSNSで、原作者の樹林伸先生にリツイートされました。
ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
講談社 金田一37歳の事件簿 65話より引用しています。
YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。
Contents
月森ちはやと白鳥の関係
月森ちはやは、やはり白鳥の親族で、妹でした。
庭本、唐崎夫妻、久門と同じ大学で、あの、7年前の肝試しに参加していました。佐熊の話だと、その時に失踪事件があり、失踪した人物が、月森ちはやということでした。白鳥は、妹の行方を探すのですが、結局見つからず、年数だけが過ぎていってしまいます。
ここで、ちょっと気になったのは、スマホのGPSが帰り道の途中まで記録があったという点です。結果的に、月森ちはやは、館の中で殺されているので、これは、おかしな話です。もしかしたら、最終話への伏線になっているのかもしれませんが、単に、庭本達が、スマホを持ち出して細工をしただけなら、その辺の説明は入れてほしいところです。
あと、最初に言い忘れましたが、今回は、諸事情で、挿絵は少しだけとなっております。
サイコメトラー白鳥
そんなある日、リゾート計画の仕事で、壮麗館を訪れた白鳥は、突然気分が悪くなり、壁を触ると、ある映像が脳裏をよぎります。
「薬のような粉と喫煙具のようなもの」、「2人の人影」、「光が差し込む階段」、「抑え込むよな複数の手」の4つです。
完全に、サイコメトラー エイジ状態です。
まあ、原作者が同じですからね。
この4つの映像については、一旦置いといて、その時に、お姉ちゃんという声が聞こえ、壁を見ると、ひび割れのあいだから、髪の毛が覗いていました。この時、白鳥は、ここに埋まっているのが妹だと確信します。DNA鑑定でも、血縁関係だという結果が出ました。
ここで気になったのは、この段階で、妹を死に追いやったのが、庭本達4人だと、確信している点です。他にも多くの学生が参加していたのに、どのようにして、この4人にたどりついたのでしょう。サイコメトリーした時に見えたのか、あるいは、誰かが手引きをしてくれたのか。まさか、あの人?
壮麗館2つの再利用プラン
白鳥は、4人を復讐の場におびき寄せるために、壮麗館の、2つの再利用プランを企画しました。館をリノベーションするか、廃墟風にそのまま残すかです。リノベーションされたら、埋めた遺体が見つかってしまうため、白鳥の思惑通り、4人はそのまま残すプランに投票するため、参加してきました。
面倒くせぇ、このままやっちまうぞ!
追い込まれた萌音は、その時の状況を話し始めます。あれは事故で、早めにやかたに来ていた月森を、おどかしてやろうとしたら、階段から転げ落ちてしまったということです。しかし、白鳥は、「それは違うでしょ」と、言い返しました。実は、まだ、月森ちはやは生きていたのに、「面倒くせぇ、このままやっちまうぞ」と言って、生きたまま埋めてしまったということです。これはひどいです。なぜ、殺人の罪を追ってまで、そこまでのことをしたのでしょうか。一応、これらのことは、白鳥の夢の中の話ということですが、萌音の様子から、本当のことなのでしょう。
ここで気になったのは、先ほど言ったように、生きていたのなら、わざわざ殺人の罪を追う必要はなかったという点です。そこまでして埋めてしまいたかったのは、生かしておくとまずい何かがあったのではないでしょうか。
ここで、サイコメトリーで見えた4つの映像を振り返ってみます。
光が差し込む階段は、突き落とされた時の物でしょう。
抑え込むような複数の手は、埋められるときの庭本達の手でしょう。
そして、薬のような粉、喫煙具のようなものと、二人の人影は、おそらく、違法のドラッグをやっている庭本達の姿を、目撃してしまった時のものではないでしょうか。それなら、生きていようが埋めてしまおうとした理由はわかりますが、それにしても、金田一史上、最低な奴らです。
そんな最低な奴らですが、結局、白鳥の夢の中での話なので、警察に掛け合うわけにもいかず、自ら手を下したということです。
そして、最後の一人、萌音に対して、刃物を向ける白鳥。
未回収の伏線
次回で最終話となる、騒霊館シリーズ。しかし、現状、未回収の伏線が、いくつか存在します。
まず、花塚の背中の傷です。
虐待をうけていたのでしょうか?そうなると、元凶となる人物の存在があると思いますが、これについては、一旦おいておき、他の未回収伏線に触れていきます。
他には、天使の像を見て、懐かしむ中根沢です。
なにか、悲しい思い出に浸っているような感じでしたね。
そして、栗原チャールズ達郎についてです。
このリゾート計画を企画した、白鳥達の上司ですが、結局、それだけにとどまっています。
この、中根沢か、栗原チャールズ達郎が、花塚の父親ということはないでしょうか。そういえば、花塚は、建物は壊さずに、この雰囲気を残したホテルにしてほしいと言っていました。栗原チャールズ達郎が、わざわざスコットランドから移築してきたホテルに対して、壊さずに残しておきたいといっているのは、この2人の関係を匂わせていたのかもしれません。
花塚と栗原が親子というのは、あるかもしれません。あるいは、栗原チャールズ達郎は、白鳥を誘導するために、高遠が送り込んだ人物とか。
あとは、未回収の伏線というより、辻褄が合わない点が2つ存在します。
1つは、庭本と萌音が失踪事件のことを話している時、5年前の事件といっているのですが、この事件を調べていた佐熊は、7年前といっています。
単なる、制作側のミスのように思いますが、この、年数のずれに何か意味があるのでしょうか。
もう1つが、月森ちはやを、壁に塗り込めるための、セメントと道具をいつ用意したのかという点です。前もって用意しておかないと、いきなりこんな ことできないです。もしかしたら、この失踪事件は、計画的なものだったのでしょうか。
以上、「漫画、金田一37歳の事件簿、騒霊館殺人事件 FILE.12 金田一史上最低 奴らが月森ちはやにした仕打ち」について考察してみました。
次回で、騒霊館シリーズも最後となります。次のシリーズについて、考察記事をあげるかどうか検討中ですが、もし、つづけるようなら、引き続きよろしくお願いします。
金田一37歳の事件簿が読みたい方は
U-NEXTのポイントを使ってイブニング電子版が無料で読めます
次回の「騒霊館殺人事件」のFILE.13考察は、イブニング発売日の10月13日以降になります。
隔週発売だと、5週目があると間あきすぎ。