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漫画【金田一37歳の事件簿】考察 「綾瀬連続殺人事件 File.04」車を使ったパズル的トリック、車が犯人に繋がる最大のポイント

シリーズ累計1億部突破のモンスターコミック。現在はイブニングで連載中の金田一37歳の事件簿について、漫画と同時進行で推理・考察をしていきたいと思います。今回は、新たに始まったエピソード「綾瀬連続殺人事件」のFile.04、についてです。
漫画を読んでいる方も読んでいない方も一緒に推理・考察できればと思います。

ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
講談社 金田一37歳の事件簿 69話より引用しています。

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YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

Contents

本名ではなく通称にする意味

第2の事件の被害者の名前は、神山礼児で、「や」で始まる名前ではありませんでした。

しかし、八雲礼児という名前で、便利屋として仕事をしていたみたいです。

この部分、見立て通りだったということで、さらっと通り過ぎて行ってしまいましたが、なぜ、通称のほうの名前を見立てに使ったのでしょうか。無差別なのであれば、普通に「や」の着く名前の人にすればいいだけの話です。つまり、無差別ではなく、神山という人物を狙った犯行の可能性が強いということです。
そうなると考えられることが、2つあります。
1つは、真犯人は、この人物の本名が、八雲だと思っていた。
もう1つは、真犯人が、見立てに合わせるため、やで始まる名前の名刺を偽装して置いた。ただ、後者だと、この人物の身辺調査をすれば、偽装だということがすぐにわかるので、あるとしたら、前者でしょうか。もし、本名ではなく通称だったことに意味があるとすれば、真犯人が、この人物を八雲だと思い込んでいるということがポイントになりそうです。

雨音はアリバイ崩しの予感

金田一から連絡を受けた二三は、そのことを、小美野に連絡します。ライソで送って、数分後には既読になり、小美野から電話がかかってくるという流れでした。

流れ的に、タイムラグのようなものは、とくに感じませんでした。それよりも気になったのが、雨についてです。小美野が電話で、雨が降り出したと言っています。フミが、金田一から連絡を受けた時には、まだ雨は降っていませんでした。

そして、小美野との電話が終わった後には、雨が降り出していました。

第2の犯行現場、時間的には、0時5分には、雨が降っています。二三の住んでいるところがどこかわかりませんが、雨が特定のエリアに局地的に降ったのであれば、小美野の発言に矛盾が生じるのではないかと考えました。

しかし、小美野の発言後、各地で雨が降り始めていることから、現状、矛盾は発生していないように思います。単なるミスリードということでしょうか。その可能性もありえますが、なんか引っ掛かるので、気に留めておきたいと思います。

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死亡推定時刻のアリバイ

第2の被害者、神山の死亡推定時刻が、18時45分から19時45分の1時間ということがわかりました。
金田一が言っていたように、蓑田にはアリバイがあるということです。

小美野も、埼玉の綾瀬に向かっていたので、足立区の綾瀬にいなかったことは物理的に明白ですが、ホームセンターで一時的に離れていたという点が引っ掛かります。

同じように、間宮と冬樹も、物理的に足立区の綾瀬にいなかったということになります。

そうなると、犯行現場は、足立区の綾瀬ではないということが、濃厚になってきます。どういったトリックを使ったかということは、置いておくとして、そういったトリックを仕掛けるのは、それによってアリバイが確保できるからだということになります。そうなると、存在を証明してくれる二三がいるということから、小美野があやしいということになります。間宮と冬樹の言い分を聞いてみないと何とも言えませんが、現状、そういった感じがします。

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冬樹の車は何処に

神山の車が、現場近くで発見されましたが、その近くに、冬樹の姿がありました。

蓑田から連絡をもらって、自分の車で来てみたと言っていますね。最初は、冬樹も車を持っていたんだ、というくらいにしか感じませんでしたが、このシーン、ちょっと違和感を感じます。
「車で来たら、おまわりさんがこの車をチェックしていて」と言っているので、通りがかったところを目撃したと思われます。そうなると、近くに自分の車を止めてあると思いますが、このシーンを通じて、一度も冬樹の車が登場していません。実は、車で来たのではないということでしょうか。
調べられたらわかるので、免許自体は持っていると思いますが、もしかしたら、神山の車をここまで運転してきたのが、冬樹という可能性があるかもしれません。

なんか、車を使ったパズル的トリックのような感じがしてきました。

待ち伏せる車と人影

場面は切り替わり、間宮が車で、神奈川の綾瀬に向かっているようなシーンになります。0時25分と言っています。見た感じ、目的の場所が明確になっているようにも見えます。

最後に登場する一軒家に向かっている感じがしますが、道中、待ち伏せをしているような、車と人影が存在しています。このシーン、かなり重要なので、ひとつひとつ見ていきたいと思います。

まず、待ち伏せしている人影その1です。

座っている位置から、右ハンドルの車だということがわかります。次に、待ち伏せしている車の脇道を、別の車が近づいてきます。

おそらく、間宮の車でしょう。そして、待ち伏せしている車の脇を、その車が通りすぎていきます。

ここ、微妙でわかりずらいのですが、人影は、右側に座っているでしょうか、それとも、左側に座っているでしょうか。もし、右側であれば、流れ的に辻褄があいますが、左側だとすれば、ちょっと話がややこしくなります。つまり、もう一人、別の待ち伏せしている人物が存在するということです。
このことは、一旦置いておいて、次のカットでは、人影が車から降りてきます。

ここからわかることは、スライド式のドアの車だということです。小美野の車は、ヒンジ式のドアなので、別の車ということになります。

ただ、降りてきたのは、左側からになります。小美野の車は、左ハンドルです。
ややこしくなってきたので、整理すると、まず、3カット目の人影は、ハンドルの位置的にも、右側に座っていると判断します。つまり、待ち伏せしている車は、1台で、運転席に座っている人物も1人です。ただ、車は、スライド式ドアのワゴン車で、降りてきた人影は、後部座席に座っていた人物が左側から降りてきたと思います。
待ち伏せしていた人物は2人いたということです。
そして、足立区の綾瀬から、神奈川の綾瀬までは、車で1時間半かかるので、0時過ぎに足立区にいた冬樹は、待ち伏せすることはできません。引き上げた時間が明確ではありませんが、23時過ぎに、同じように足立区にいた蓑田も、難しいかと思います。間宮は自分の車で横を通り過ぎてますし、そうなると、やはり、小美野ということになります。そして、車の後ろに乗っていた、もう1人の人物は、瀬戸倉ではないでしょうか。

小美野が自分の車を使用していないのは、東京に戻るまでに、車を乗り継ぐことで、パズル的なトリックが実行されるのかもしれません。
金田一少年の事件簿で、「雪霊伝説殺人事件」というエピソードがありますが、これと同じように、別の目的を持った人物が途中まで協力をしあい、途中で真犯人が裏切るといった展開のような気もしてきました。

以上、「漫画【金田一37歳の事件簿】「綾瀬連続殺人事件 File.04」車を使ったパズル的トリック、車が犯人に繋がる最大のポイント」について考察してみました。
いまのところ、小美野がかなり怪しくなってきましたが、冬樹や間宮にも気になる要素が存在するため、確定的ではない感じです。その要因のひとつに、金田一が、ちょっと現場にいっただけで、容疑者とほとんど接触していないという点があげられます。次回で、第3の事件が起こり、金田一が本格参入といった感じでしょうか。

次回の第5話考察は、イブニング 発売日の12月22日以降になります。

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