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漫画【金田一37歳の事件簿】考察 「綾瀬連続殺人事件 File.05」この人物が真犯人の可能性はあるのか?

シリーズ累計1億部突破のモンスターコミック。現在はイブニングで連載中の金田一37歳の事件簿について、漫画と同時進行で推理・考察をしていきたいと思います。今回は、新たに始まったエピソード「綾瀬連続殺人事件」のFile.05、についてです。
漫画を読んでいる方も読んでいない方も一緒に推理・考察できればと思います。

ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
講談社 金田一37歳の事件簿 71話より引用しています。

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YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

冬樹アガサは社長令嬢

第2の事件の翌朝、冬樹が金田一の会社に現れます。

どうやら、冬樹は、金田一の会社のトップクライアント、冬丸社の社長令嬢のようです。そういうこともあって、冬樹が金田一の取材と称して、行動を共にすることになります。
第5話は、ここのくだりに半分以上を費やしていて、本筋にあまり進展がないといった感じでした。

そんな中で、1つ伏線として提示されたのが、第2の事件、足立区の現場写真です。冬樹が現場にいった時に撮った写真です。これについては、金田一が足立区の現場に向かった時にも描写があったので、すでに気づいているかたも多いと思いますが、瀬戸倉の映像と明らかに違う箇所が存在します。

整体バキボキの店の明かりです。現場での描写や、冬樹の写真では、明かりが点いていますが、瀬戸倉の映像では、明かりが消えています。つまり、瀬戸倉の映像は、犯行当日の物ではないと言うことです。瀬戸倉の映像を撮影した時は、おそらく、整体バキボキの店は定休日で、店が閉まっていたのだと思います。街の映像と、犯行の映像は別々の日に撮られたもので、それをつなぎ合わせたと言うことです。
ただ、そんな単純な話なのかという気も少ししています。
動画の編集自体、アプリを使えば、誰でも簡単にできることなので、トリックとして成立するのかという点が気になります。仮に、店の明かりの整合性が取れていて、全く違和感がない映像だったとしても、編集で繋げただけだと言ってしまえばそれまでの話です。
まあ、ただ、他に違和感を感じるところが存在しないので、おそらくそういうことなのだと思います。

二三と小美野が神奈川の綾瀬へ

一方、前日に連絡を取っていた、二三と小美野は、約束通り、小美野の車で、神奈川の綾瀬に向かいます。一応、前回、人影が訪れていた廃屋に、2人もたどり着きました。
ここでの気になる点は、車を停めて少し離れた後に、小美野が車に戻り、トランクからスタンガンと懐中電灯を取ってきているところです。なんか、わざとらしい描写でした。トランクの中に別の物、または、人が入っているのか、あるいは、単なるミスリードなのか、判断が難しいところです。
小美野に関しては、これまでにも、こういった余計な描写がいくつも存在します。ホームセンターに寄ったり、雨が降ってきたと言ったり、電車で行くのを拒んだり。これらが、もし伏線だとしたら、あまりにもわざとらしすぎる感じもします。
いずれにせよ、伏線かミスリードかの判断が出来ない以上、真犯人の最有力候補であることには変わりありません。

二三と小美野が、廃屋の中に入っていくと、そこには、椅子に座った人影が存在していました。誰かが来るとは限らないのに、椅子に座って待っているというのも変な話なので、おそらく第3の被害者だと思います。殺害された 瀬戸倉という可能性もあるかと思います。
間宮という可能性は、第2話から第3話にかけての引っ張り方と同じになってしまうので、多分ないでしょう。ただ、殺害された間宮という可能性はあるかもしれません。

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この人物が真犯人の可能性

先ほども言ったように、冬樹のシーンが長すぎて、本筋がほとんど進まなかったため、考察要素が、この2つぐらいしかありませんでした。そこで、考察ではありませんが、1つの仮説を立ててみました。それは、真壁が真犯人だという仮説です。

「え、まさかそれはないでしょう」という声が聞こえてきそうです。はい、証拠はないので、完全な仮説です。
まず、立ち位置的な観点ですが、金田一少年の事件簿では、金田一の友人や、仲間として行動をしていた人物が真犯人というエピソードがいくつか存在します。そして、警察関係者が真犯人というエピソードも存在していることから、真壁が、金田一の友人で、警察関係者という立ち位置でも、真犯人としてアンフェアーということにはならないように思います。つまり、ルール違反というわけではないと言うことです。
次に、動機というか、目的という観点です。真壁には、高校時代、ゴーストライターを使って、推理大賞をとったという前科があります。

このことは、学園七不思議 殺人事件がきっかけで、バレてしまったようです。そして、今回のエピソードが、ミステリー大賞が題材で、瀬戸倉という人物が書いたとは思えない作品が対象を受賞しています。なんか、真壁の過去とリンクするような感じがします。綾瀬連続殺人事件は、実は、真壁が書いたもので、それを瀬戸倉が書いたように見せかけているのかもしれません。今回は逆に、真壁がゴーストライターということです。
人相がよくないことからも、瀬戸倉は、真壁が別の事件で逮捕したことがある人物で、今回の計画のために利用したのかもしれません。
その狙いについてですが、金田一への挑戦といったところでしょうか。高校時代、金田一が事件を解決したことによって、自分の素性が明かされてしまったことへの復讐というのもありえます。居酒屋で金田一に、「なんで推理をやめてしまったんだ」と、突っ込んでいたのも、挑戦的な意思の表れかもしれません。
ただ、真壁一人でここまでの段取りが出来るとは思わないので、高遠が一枚かんでいる可能性が高そうです。

やはり、金田一が言っていた、「悪魔的な何かが事件に関わっている」というのは、高遠のことのようです。
そして、もう一点、今回のエピソードは、車による移動がキーポイントになっています。犯行現場が各地に散らばっており、容疑者達も、車で移動する描写が目に付きます。

この先、時間的に移動が不可能な状況が出てくる可能性もありそうです。そんな中、真壁は、強力なアイテムを持ち合わせています。それは、警察車両です。

パトカーを活用すれば、普通の車では移動できない時間でも、間に合うことが出来てしまうかもしれません。白黒のパトカーだと目立ってしまうので、覆面パトカーを使って、移動のトリックを可能にすることができます。
もしかしたら、第2の現場から金田一をパトカーで送っていたのは、パトカーを使ったトリックを示唆する伏線だったのかもしれません。

登場人物の少なさや、容疑者にピリッとしたものを感じないので、このような仮説を立ててみました。みなさんはどう感じたでしょうか。

以上、「漫画【金田一37歳の事件簿】「綾瀬連続殺人事件 File.05」この人物が真犯人の可能性はあるのか?」について考察してみました。
金田一シリーズでは、復讐が動機になることが多いのですが、今回のエピソードには、いまのところ、そういった要素を感じることができません。そういった意味で、愉快犯的な犯行のようにも感じます。金田一に対しての、高遠からの挑戦状といった構図ようにも感じます。
この事件をきっかけに、次のエピソードに大きな進展がありそうな予感がします。

次回の第6話考察は、イブニング 発売日の1月12日以降になります。

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POSTED COMMENT

  1. かに より:

    真壁は、たまたま金田一に呼ばれて今回の話に関わったような形なので、犯人では無いと思います。
    あとは時間経過が細かく出てるので、アリバイをどう崩すかが謎解きのキーワードになりそうですね。その意味でも、犯行推定時刻に何をしていたかの描写が無い真壁は犯行候補から除外される気がします。

    • コメントありがとうございます。
      瀬戸倉の動画は、編集ありきだと、あの時刻は意味がなくなってくるので、第一の事件の犯行推定時刻を早く出してほしいところですね。
      深夜の神奈川綾瀬での人影は、1時前ぐらいなので、0時過ぎに足立区綾瀬にいた、真壁(冬樹も)が行くには、時速100kmぐらいでとばさないと無理ですね。
      (パトカーで信号突破ならありえる?)

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