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漫画【金田一37歳の事件簿】考察 「綾瀬連続殺人事件 File.12」強敵、小美野を落とす可能性を秘めた2つのアイテム

シリーズ累計1億部突破のモンスターコミック。現在はイブニングで連載中の金田一37歳の事件簿について、漫画と同時進行で推理・考察をしていきたいと思います。今回は、新たに始まったエピソード「綾瀬連続殺人事件」のFile.12、についてです。
漫画を読んでいる方も読んでいない方も一緒に推理・考察できればと思います。

ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
講談社 金田一37歳の事件簿 78話より引用しています。

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YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

Contents

車を買い変えた理由

今回から、いよいよ、金田一と小美野の最終対決へと入っていきます。最初に触れておくと、小美野は、やはり、オリンポス12神の1人でした。計略の神、ヘルメスということなので、金田一を追い詰める、強敵であることを期待したいです。

2人のやり取りで、最初に気になったのは、小美野が所有している車についてです。例のベンツです。

半年ほど前までは、セダンに乗っていたということですが、この、車を変えた理由については、今回のやり取りで、はっきりしました。私は、車に詳しくないので、気にも留めていませんでしたが、このベンツ、ツーシーターといって、運転手と助手席のみの2座席の車ということです。車に詳しくない人のために、さりげなく、その辺の説明がされていたのは、親切でした。そして、調べてみたところ、後部座席がないわりに、小美野が以前乗っていたというセダンと、全長はさほど変わらないということでした。つまり、それだけ、トランクのエリアが広いということです。実際の写真からもわかる通り、かなり広そうです。

このことから、小美野が車を変えた理由は、遺体の移動トリックのために、広いトランクエリアが必要だったということがわかります。

小美野のホームセンターでの行動

その後、小美野が15年前の事件の被害者親族であることや、パーティーに自分の車で行った理由について話をします。この辺は、小美野もあっさり交わしたといった感じでした。そして、話は、ホームセンターでの出来事に移っていきます。
金田一は、小美野が、10分で買い物をして戻ってきたのは、早すぎるのではないかと問い詰めました。

しかし、小美野は、小説を読んだ時に、1度、ここに来たことがあるので、店の状況は知っていたと切り返します。小説を読んだのが2か月ほど前だと言っていたのが、ちょっと引っ掛かりました。おそらく、書いたのは瀬戸倉ではなく、小美野なので、先読みできたことを指摘できそうな感じもしますが、審査員を途中辞退といっていたので、その時に読んでいたのであれば問題ないでしょう。
ここで触れておきたいのは、小美野は、本当に買い物をしたのか、それとも、していないのかという点です。この10分間で、犯行を行っていたのであれば、買い物はしていないように思いますが、もし、買い物をしていないのであれば、かなりのリスクを負うことになります。
まず、買ったとされる懐中電灯とスタンガンが、店に売っていないかもしれないというリスクです。さすがに、その辺は、チェック済みだと思いますが、チェック済みだったとしたら、逆に、商品の在庫がリスクになります。店側は、その日に商品がいくつ売れたかを管理しているはずです。毎日、大量に売れるようなものなら影響ありませんが、スタンガンについては、毎日売れるようなものではありません。つまり、買ったとされるものが、売れていなかったというリスクを伴います。
普通の犯行計画なら、そこまでのリスクは考慮しないかもしれませんが、今回は、相手が金田一なので、細心の注意を払っていると思います。そう考えると、買い物は本当にしていたと結論づけたいと思います。

ただ、それでは、犯行をおこなう時間がないのではと思う方もいると思います。それについては、第8話の考察でも触れていますが、あの犯行映像が、前日に撮られたものとわかった時点で、小美野自身、ここで何かをする必要はありません。事前に、被害者を眠らせておき、あとは、ビニール袋をかぶせて、車のトランクに入れておくだけです。これぐらいの大きさのビニール袋をかぶせておけば、1時間後に窒息死するといった計算は、高遠が入れ知恵済みだと思うので、計画は滞りなく進んだのではないでしょうか。
わざわざ買い物をした理由は何なのでしょう。金田一が、ホームセンター近くで犯行を行っていたと推理してくることは、あらかじめ想定していたと思います。そこで、本当に買い物をしていて犯行を行うことは不可能だったという状況を突きつけることで、金田一を追い込む作戦だったのかもしれません。

小美野と高遠、手ごわいですね。そんな2人を落とすことが出来る可能性を秘めた、2つのアイテムについて触れていきたいと思います。

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小美野を落とすキラーアイテム1

小美野を落とすことが出来る可能性を秘めたアイテム、1つ目は、これです。

でました、オナモミ。しかし、うっかりオナモミを残しているなんてことは、まずないでしょう、というより、あっては困ります。そんなマヌケなオチはないとは思いますが、その心理を、金田一が巧みに利用したとすれば、話は別です。
パターンはいくつか考えられますが、実際に、オナモミが車のトランク等に残っていたのを、小美野が処分していたとしたら、そこにオナモミを置いておくことで、「あれは処分したはず」といった失言を誘うことが出来ます。最初からなかったのであれば、そこにオナモミを置いておき、慌てて処分する小美野を、現行犯で捕まえるという手もあります。
ただ、強敵、小美野であれば、罠だということは、すぐに悟りそうですし、結末としては、ちょっとチープな感じもします。まあ、分かり易くて、ありがちな感じですが、小美野が自らボロを出さないのであれば、何かしら、金田一の方から仕掛ける可能性はありそうです。

もう一つのアイテムは、そういった発想とは違って、小美野自身、事前に知ることは不可能に近いといったケースになります。

小美野を落とすキラーアイテム2

小美野を落とすことが出来る可能性を秘めたアイテム、2つ目は、これです。

これは、神奈川の綾瀬の廃屋に、人形と一緒に置かれていた、オソカワミステリーマガジンです。この雑誌も、当然、小美野が用意したものとなります。しかし、あの場で触っていれば、指紋が残っていてもおかしくないですし、決め手にはならないように思います。たしかに、指紋は決め手にはなりませんが、別のものが残っていたとしたらどうでしょう。
小美野は、もともと持っていた雑誌を使ったか、新たに用意したとしても、一旦は、家に置いていたと思います。その状況で、小美野の家を訪れた二三が、この雑誌を目にしたら、どういった行動に出るでしょう。自分の受賞作が載っている雑誌ですから、手に取って、そのページを開く行動にでそうな気がします。

もしそこで、自分のサインを書き込むなど、サプライズ的な行動にでていたとしたら、どうでしょう。

小美野がそれに気づかず、そのまま現場に本を置いたとしたら、完全な決め手となります。
このケースの面白いところは、それだけではありません。二三が何かを書き込んでいたとなれば、二三が犯人と疑われる要素となります。

小美野からすれば、自分の容疑をそらす状況証拠となります。しかし、二三を本当に愛していた小美野は、自ら、罪を認めざるおえない状況に陥るという結末が待っているのです。

このエピソードでの二三の存在意義が、さらに増す感じで、おもしろい結末のように思います。

以上、「漫画【金田一37歳の事件簿】「綾瀬連続殺人事件 File.12」強敵、小美野を落とす可能性を秘めた2つのアイテム」について考察してみました。
オナモミも雑誌も、ロジカルな根拠はありませんが、登場したアイテムから見出せる可能性について考察してみました。高遠も関与して、倒叙的な展開となっていることこらも、名勝負を期待したいところです。

次回の第13話考察は、イブニング 発売日の4月27日以降になります。

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