シリーズ累計1億部突破のモンスターコミック。現在はイブニングで連載中の金田一37歳の事件簿について、漫画と同時進行で推理・考察をしていきたいと思います。
今回は、「函館異人館ホテル 新たなる殺人編」のFILE.04についてです。
漫画を読んでいる方も読んでいない方も一緒に推理・考察できればと思います。
この金田一37歳の事件簿の考察ブログがSNSで、原作者の樹林伸先生にリツイートされました。
ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
著作権の関係上、基本的に文字のみとなりますのでご了承ください。
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Contents
事件関係者の事情聴取
刑事の幸村は、赤座が死んだことについて事件関係者に事情聴取します。
水島颯太
水島の言い分は以下の通りです。
・誰かが俺のモデルガンを本物にすり替えた
・銃はゲネプロで使った後、イベントの間は小道具置き場にあったと思う
・ゲネプロで使った時は弾なんか出なかった
・誰かが銃をすり替えたならゲネプロ後の小道具置き場しかない
・再び身に着けたのは、本番の2~30分前だったと思う
銃が小道具置き場にあった時間帯のアリバイ
五代玄一郎
・ゲネプロが終わってすぐに着替えてファンサービスのイベントに出ていた
・楽屋に寄る時間は、まったくなかったわけではない
岡倉純
・ゲネプロが終わった直後から本番直前まで、壇と函館空港近くのホテルに行っていた
壇はるみ
・ゲネプロが終わるのを待って、岡倉と一緒に劇場を出た
・楽屋で銃をすり替えるようなことは絶対にできない
中神聖也
・ゲネプロが終わってから、いつきの取材を受けていた
・そのあと着替える間もなく、衣装のままイベントに出ていた
・だから楽屋裏には戻らず、控室に行ってメイクした
刈谷ユダ
・楽屋には戻れたし、アリバイがあるというわけではない
最上翔太
・イベントに少し出た後、ひとりで控室にいた
・トイレや二階のカフェに行ったりしたのでアリバイはない
・赤座とはこの舞台で初めて会ったの殺す動機はない
海枝博貴
・イベントには出ず、あっちこっち行ったり来たりしていたのでアリバイはない
・舞台を壊された自分も被害者だ
綾野木ルカの死亡
幸村が、綾野木にアリバイを聞こうとしますが、いないことに気づきます。金田一が、銃で撃たれて舞台裏に滑り落ちたと言った時、佐木があわてて入ってきて、舞台裏で綾野木が死亡していることを告げます。心臓を銃で撃ち抜かれて即死のようです。これも水島が撃った銃による被害の可能性が高そうです。
水島が使っていた銃
金田一が、本物の銃とモデルガンを間違えて使い続けるなんてことがあるのかと言います。しかし幸村が、使われたのは「ワルサーPPK22口径」で、これは非常に反動が少ない自動拳銃で気づかなくても不思議はないと返します。
内部の者の犯行？外部の者の犯行？
金田一は、舞台の小道具や細かい演出や段取りを知った上で計画をしていることから、内部の者の犯行とにらみます。しかし幸村は、舞台そのものを潰すため、あるいは水島を陥れるための犯行だとすると、無差別殺人の可能性があると言い、警察はあらゆる可能性を想定して捜査を進める必要があると金田一を一蹴します。
現代の碧血鬼
幸村がひと通り事情聴取をして、その場を去った後に、いつきが一言いいます。「舞台を潰すつもりでっていうならそいつは現代の碧血鬼だな」と。
真犯人の思惑
最後に真犯人は「理想的な展開だ！だが碧血鬼の呪いはまだ終わっていない。第二幕はこれからだ！」と心の中で叫んでいました。
以上が、函館異人館ホテル 新たなる殺人編のFILE.04の内容です。今回は、殺害に使われた銃をすり替えたのは誰かという観点で関係者にアリバイを確認をしています。犯人からすれば、ここはアリバイを作っておきたい状況なので、アリバイがない人物よりアリバイがある人物に注目するべきでしょう。アリバイのある人物は、岡倉、壇、中神の３人です。特に遠地にいた岡倉と壇は、いかにも完璧なアリバイというところが逆にトリックの匂いがします。もう一つ気になるのは、綾野木も死んでいたという点です。単に、１人も２人も一緒ということではなく、２人続けて死ななければならないというところに重要な意味があるような気がします。いずれにせよ、事件の真相が見えてくるのはまだまだ先のようです。
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次回の函館異人館ホテル 新たなる殺人編のFILE.05考察は、イブニング発売日の11/12以降になります。
