シリーズ累計1億部突破のモンスターコミック。現在はイブニングで連載中の金田一37歳の事件簿について、漫画と同時進行で推理・考察をしていきたいと思います。今回は、新たに始まったエピソード「殺人二十面相」のFile.08についてです。
漫画を読んでいる方も読んでいない方も一緒に推理・考察できればと思います。
ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
講談社 金田一37歳の事件簿 90話より引用しています。
YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。
Contents
魚森発言の真意
再三取り上げてきた、魚森の、乱歩の蔵での5人発言ですが、今回、金田一が、そのことについて触れてきました。といっても、人数についての突っ込みではなく、なぜ、真っ暗な土蔵に怖がらずに入って これたのかということについてでした。
観点は、そこなのかよ、と言って感じでしたが、魚森は、「中からみなさんの話し声がしたから」と答え、金田一は、それに納得。
どうやら、誰がどのタイミングで話しているのかわからない状況で、5人の声を聞き分けられたという点は、違和感ではなかったようです。
そうなると、間髪入れずに現れた、あの人が怪しいということを言いたかったのでしょうか。ただ、あの人も、中からみなさんの話し声がしたからと答えればいいだけの話なので、ここでのやり取りが、いまいちピンときませんでした。ここでのやり取りの真意がわかるかたは、コメントいただけるとうれしいです。
乱歩の蔵のトリック
前回の考察で、乱歩の蔵のトリックの候補を2つあげましたが、どうやら、1つ目のほうに近かったようです。
扉と扉のスペースにある、くぼみの部分に隠れていたのだと思います。
一応、タペストリーの黒いほうをおもてにして、保護色のようにしていたようですが、これって、トリックと言えるのでしょうか。
暗闇の中ならわかりますが、あの位置では完全にバレます。
もしかしたら、部屋の中にいたのかもしれません。その場合、部屋から出るという動作が必要になりますが、そのためには、複数の条件が必要になります。
まず、自分がいる方向に人がこないことが条件です。ぶつかったりした時点でアウトです。さらに、みんながみんな、部屋の中ほどまで来ていて、出入り口付近に人が残っていてはいけません。出ていくところを見られたらアウトです。さらに言えば、自分が外に出たタイミングで、誰かが乱歩の蔵に到着してはいけません。これも、出ていくところを見られるのでアウトです。つまり、どこに隠れていようと、このトリックは不可能です。これなら、前回の考察で言った、2つ目の方法のほうが、面白いです。ただ、自分の隠れているところには誰も来ず、みんな部屋の奥まで行って、外からは誰も来ない状況だったと言われてしまえば、そうなんだ、というしかありません。
金田一が言っていた、アリバイ工作のための密室とはどういうことでしょう。おそらく、蔵の鍵が開いてから現れた、つまり、鍵がかかっている間は外にいたということで、アリバイ成立ということなのでしょう。ただ、それは、鍵を持っていた船橋以外全員に該当することなので、この、トリックとは呼べないトリックを使ってまでやる意味があったのか疑問です。
見えそうで見えない黄金仮面
まりんが、ホールから乱歩の蔵に行くときは、黄金仮面は見えなかったということに気が付きました。
いきなりここで、黄金仮面という単語が出てきてしまいました!!
ぶっちゃけ、見える見えないはどうでもよく、この単語が出てきてしまった時点で、犯人が確定してしまいました。黄金仮面について語っていたのは、1人しかいませんから。
犯人については最後に触れるとして、黄金仮面の展示は、通路の曲がり角に、このようにして展示されていたようです。
ただこれ、見えないのではなく、見えづらいだけであって、ちょっと周辺視野の広い人であれば、十分視界に入ってくるように思います。スタッフ側の人間であれば、位置を知ってた可能性もありますし、これについては、十bン、言い逃れできるように思います。その程度の状況証拠でしかないのに、黄金仮面という単語は、キラーワードすぎた感じがしました。
犯人の正体
もう、おわかりだと思いますが、黄金仮面が出てきた時点で、犯人は億野で確定してしまいました。
ちょっと、唐突な感じもしましたが、第8話での確定は、妥当なところかもしれません。ただ、黄金仮面で確定は、やめてほしかったです。先ほども言ったように、黄金仮面は、言い逃れできるレベルなので、どこが決め手となるかが注目といったところでしょうか。
あとは、文字の書体の違いや、ネックレスやマイクが消えてしまったことについては、回収されるのでしょうか。個人的には、回収されないような気がします。もし、制作側が意図的にやっていたのだとしたら、文字の書体の違いに関しては、犯人の自由なので通るかもしれませんが、物が消える件に関しては、完全なウソなので、悪質としか言いようがないでしょう。
以上、「漫画【金田一37歳の事件簿】「殺人二十面相 File.08」突然の犯人 確定、これはトリックと呼べるのか?」について考察してみました。
個人的には、魚森犯人説でおしてきましたが、どうやら外してしまったようです。ただ、葉狩生存説や、GPSを使った移動の把握、壁ごと動かせるトリックなど、ロジカルかつ独創的な観点で考察が出来たので、じゅうぶん楽しめました。
残りは、解決編に向けての、あらすじ考察的な内容になるかもしれませんが、最後までお付き合いいただければと思います。
金田一37歳の事件簿が読みたい方は
U-NEXTのポイントを使ってイブニング電子版が無料で読めます
「小細工じみた仕掛け」と言ってコナンを馬鹿にするどころじゃない展開きましたね……
コメントありがとうございます。
コナンも金田一も、作者が高齢化してきて、いろいろ大変なのかもしれません。