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金田一37歳の事件簿 考察 騒霊館殺人事件 FILE.05 それぞれの思惑が見え隠れ、そして、2人目の被害者が!!

シリーズ累計1億部突破のモンスターコミック。現在はイブニングで連載中の金田一37歳の事件簿について、漫画と同時進行で推理・考察をしていきたいと思います。今回は、「騒霊館殺人事件」のFILE.05についてです。
漫画を読んでいる方も読んでいない方も一緒に推理・考察できればと思います。

この金田一37歳の事件簿の考察ブログがSNSで、原作者の樹林伸先生にリツイートされました。

ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
講談社 金田一37歳の事件簿 54、58話より引用しています。

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YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

Contents

金田一がこれまでのことを整理

各自がそれぞれの部屋に移った後、金田一は、これまでに起こったことを簡単に整理します。

まずは、蝋燭が勝手についたこと、グラスがひとりでに割れたこと。そして、矢が勝手に飛んで人が死んだこと、橋がひとりでに燃え始めたことです。金田一は、何らかのトリックだと考えているようですが、現状、具体的な仕掛けについては、まだわかっていない状況です。ただ、ひとつ気になることを言っています。これらの事象は、物理的な仕掛けでできるような気がするが、ここでは、ネットも繋がらず、調べようがないと言っています。しかし、第2話の気づきでも上げましたが、美雪からラインのメッセージを受け取っていますから、ネットがつながるエリアがあります。

今回、あらためて、ネットが繋がらないことを強調しているところをみると、これがキーポイントになりそうです。

それぞれの思惑

第5話では、各自が部屋に戻った時の様子が描かれていました。そこでは、いままで見えていなかった一面が、見え隠れしています。
まずは、鹿野美雨です。

部屋で絵を描いていますが、なにか意味深な両腕の絵を描いています。表情も、集中しているというか、虚ろというか、なんか怖い感じがします。画家なので、集中して絵を書いていてもおかしくはないので、ちょっとしたミスリードの可能性もありますが、現状、何とも言えないところです。
次に、庭本大河です。

酒を飲みながら、これまで起こったポルターガイスト現象を思い起こし、含み笑いをしています。ほかの宿泊客とのつながりもいくつか見えてきていますし、犯人側というよりは、犯人の動機に対する加害者側といった感じです。
次に、白鳥麗桜です。

のんきにシャワーを浴びていますが、気になるのは、テーブルの上に置いてある、小説です。エドガー・アラン・ポーの黒猫です。ちなみに内容は、酒乱によって可愛がっていた黒猫を殺した男が、それとそっくりな猫によって次第に追い詰められていく様を描いたゴシック風の恐怖小説です。小説の内容が、事件について何かを示唆しているとは思えませんがどうでしょう。あと、翻訳家の越川華帆という人物は、実在の翻訳家ではありませんでした。もしかしたら、事件に関係する人物かもしれません。 単に、暇つぶしに持ってきていて、読んでいるだけと言ってしまえばそれまでですが、鹿野の絵同様、現状、何とも言えないところです。
次に、花塚衣舞です。

背中に引っ掻いたような五本の傷跡があります。いかにも事件に関係していそうな感じがします。しかし、金田一少年シリーズでもありましたが、こういった大きな傷や火傷が露出された時は、大概ミスリードのことが多いので、今回もそのケースのような気がします。
次に、中根沢五郎です。

なんか、天使の像のようなものを見て、懐かしんでいます。仕事上、この建物にある骨董品と因果関係がありそうですが、今回の事件とは観点がずれているように思うので、これもミスリードの可能性が高そうです。
次に、佐熊洋平です。

ある行方不明事件の記事を見ています。おそらく、この行方不明事件が、今回の事件の動機となっていると思われます。そうなると、佐熊が真相を知ってしまい、口封じのため殺されるといった流れにもありそうな予感がします。しかも、その時に何かヒントとなるものを残しており、金田一がそれに気づくといった流れかもしれません。
次に、唐崎萌音です。


私のせいじゃないと言って、完全に怯え切っています。なぜ旦那の星也が殺されたのか、わかっているのでしょう。そして、あの時のことだって、と言っていることから、過去に萌音達が関わった何らかの事件が、今回の事件の動機となっていることが伺えます。この、萌音が言っているあの時のことと、佐熊が見ている行方不明事件は、おそらく同一のことのような感じがします。そこに、もう一つ関連することを言っている人物がいます。
それが、久門朝香です。

今回の事件は、みんなあいつの仕業なのかと、怯えながら言っています。その人物の名は、月森ちはや、この女が騒霊となって事件をおこしているのだと。事件の動機となる人物の名前が明らかになりました。現状考えられるとすると、大学のオカルト研究部の仲間という可能性が高そうですが、どうなのでしょう。そんな久門の部屋のドアを、叩く人物がいます。そして、ドアをあけ部屋の外に出ると。

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一人起きている梅村

金田一とマリンが、一階のリビングでワインを飲みながら待機していると、そこへ、梅村が現れます。

眠れないので降りてきたと言っていますが、ひとりだけ行動が違う点が、少し怪しい感じもします。この後、ある事件が起こりますが、その時に金田一達といたというアリバイ工作の可能性もありますが、逆に容疑者から外すための伏線とも取れます。梅村がおりてきた時に、蝋燭の炎が妙に揺らいでいたと、金田一達に言います。

おそらく、蝋燭が勝手についたトリックに関係することでしょう。そうなると、梅村は、トリックの伏線となることを証言するための要員という可能性が高いです。トリックの伏線となることを、犯人自ら言うことはあり得ないため、梅村が犯人である可能性は低くなります。

2人目の被害者

金田一達が、梅村と話をしていると、二階の久門の部屋から、ドンドンといった音がし始めます。

そして、みんなが久門の部屋の前に集まってくると、突然音がやみます。ちなみに、集まっていたのは、佐熊、黒原、白鳥、中根沢、そして、金田一、マリン、梅村の7人です。

部屋には鍵がかかっていたので、黒原がマスターキーを持ってきて開けると、そこには久門の死体が転がっていました。まるで、鎧の騎士に斧で刺殺されたかのように。

ちなみに、この鎧ですが、廊下に立ててある描写がありました。

また新たな謎が増えました。ちょっと整理してみたいと思います。 ドアの鍵は金田一が確認しているので、かかっていたことは明らかです。

では、密室だったかというと、そうではありません。マスターキーが存在しているため、これを使えば誰でも密室を作ることが可能だからです。ただ、現段階では、このマスターキーが、どのように管理されていたかが明確になっていません。もし、黒原が個人で管理していたとなると、マスターキーを使えたのは黒原だけということになりますが、その辺については、次回以降の詳細情報待ちといった感じです。

そんな密室で、ドンドンと鳴っていた音はなんだったのでしょうか。現場に散乱している物の中には、これといった違和感を感じるものはないようなので、これについては、まだ何とも言えない感じです。

ただ、凶器の斧だけでなく、鎧ごと、部屋に持ち込まれているのには、何か意味があるような気がします。

第5話で気になった点

今回は3点です。
まずは、描かれなかった黒原の行動です。
第5話では、それぞれが部屋に戻ったあとの様子や行動が描かれていましたが、黒原だけが何をしていたのか描かれずに終わってしまいました。多門の騒動の時には、タオルを首に巻いて、ひょっこり顔を出していました。単にシャワーを浴びていただけなのか、あるいは、多門殺害計画を実行していたため、行動を描けなかったのか、気になるところです。
次に、ネットが繋がらないという固定観念です。
今回、念を押すように、金田一自ら、ネットが繋がらない発言をしており、ロケーションからもそういった固定観念を持ってしまいがちです。しかし、実際はつながるエリアがあるということを念頭においておきたいところです。
そして、月森ちはやという人物についてです。
現状、謎の人物ですが、いろいろとつながりは見えてきました。佐熊が見ていた行方不明事件の記事の行方不明者が、おそらく月森でしょう。そして、萌音が言っていた、私のせいじゃないというのは、行方不明事件は私のせいじゃないということだと思われます。今回の事件の動機は、行方不明事件の被害者、月森の復讐という可能性が高そうです。そこに関与していた人物が、久門、萌音、そして、おそらく、星也と庭本も関わっているのでしょう。

以上、「漫画、金田一37歳の事件簿、騒霊館殺人事件 FILE.05 それぞれの思惑が見え隠れ、そして、2人目の被害者が!!」について考察してみました。今回で、事件の全体像が見えてきた感じです。行方不明事件に関与していて、狙われる側の人物が、久門、萌音、星也、庭本。蝋燭のトリックのヒントを自ら語っていた梅村はシロ。行方不明事件に深入りしすぎて殺されそうな佐熊。部屋での様子がミスリードっぽい、鹿野、花塚、白鳥、中根沢。
こうしてみると、残る人物はあの人しかいません。

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次回の「騒霊館殺人事件」のFILE.06考察は、イブニング発売日の6/23以降になります。

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