前回の考察で黒島沙和が黒幕であることを否定しました。今回は、真の黒幕について考察をしていきたいと思います。19話の最後のシーンから、尾野幹葉は黒幕ではないと言っている人が結構いるようですが、果たしてそうでしょうか。
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二階堂忍と尾野幹葉のつながり
19話の最後のシーンから、二階堂と尾野は共犯であるかのようにも見えました。しかし、それを否定するシーンが2つあります。1つは、尾野が名前の呼び方について二階堂の部屋を訪れるシーンです。二階堂は相手にせず追い返します。そしてもう1つが、尾野が二階堂を部屋に連れ込み、睡眠薬入りのドリンクを飲ませるシーンです。尾野が強引に二階堂を寝取ろうとします。これが、2人の関係を悟られないようにするための演技、フェイクだった場合、これらのシーンは意味をなしません。なぜなら、視聴者は見ていても登場人物は誰も見ていないからです。つまり、演技やフェイクであのようなことをする意味がないことから、あのシーンはそのままの意味で受け止めることができ、二階堂と尾野が共犯である可能性は低くなります。
二階堂忍はハッキングに気づく
19話で二階堂が、AI解析をしているシーンが2回あります。頭を抱えてたりすることから、黒島の確率が下がらないで苦悩しているように見えますが、結果のPC画面は見せていません。実は二階堂はこの時、ハッキングされていたことに気づいたのではないでしょうか。そして、正しいデータで解析をし直した結果、別の人物の名前が出てきた。それが尾野幹葉だったのではないでしょうか。
翔太が感じた黒幕の気持ち
作戦を練っているときに翔太が「何言っているの、絶体来るって。犯人の気持ちがわかってきた気がするんだ。この挑発には絶対にのってくる」と言います。これは以前、二階堂が翔太と尾野は似ていると言っていたことにつながっていて、自分に似た尾野の気持ちがわかってきた、つまり尾野が犯人だと確信しているのだと思います。
江藤祐樹に手紙を送った理由
手紙を送った4人の中に、なぜ江藤が入っていたのでしょうか。ポストに手紙を入れる時に翔太はこのように言っています。「手紙を入れる人間は絞る。黒島、西村、尾野、江藤も」。江藤だけ「も」をつけています。江藤は黒幕候補としてノーマークだったのですが、ハッキングの件で関与している可能性が高いことからついでに「江藤も」おびき出そう、ということで手紙を出したのではないでしょうか。江藤については、後日考察で掘り下げたいと思います。
黒幕は9月は素直になる
黒幕が、占いのラッキーデーを意識しているのであれば、占いの文言自体も気にするのではないでしょうか。9月の占いの文言は「人生の転機をむかえるかも。素直になるのが◎」でした。つまり黒幕は、挑発文を見て素直にホテルに来た人物、尾野幹葉ということになります。
尾野幹葉が黒幕と言われる理由
尾野が黒幕と言われる理由として、多くは一連の奇怪な行動にあるかと思われます。しかし、逆にいえば行動が狂っているだけのおかしな女ということで黒幕を否定する人も多くいます。そこで、尾野が黒幕である要素をいくつか上げてみたいと思います。
- 菜奈殺害時の翔太への挑戦文の中に、尾野と翔太の会話の文言がある
- 内山動画に映っているカーテンが、尾野の部屋の物である
- 内山についてとぼけているが、住民会で黒島と古いお知り合いといって煽っている
- いつもタイミングがいい
- 303号室に血染めの赤池美里の紙を置いている
- 塩化カリウムについて詳しい
黒島の時とは違い、事件に直結する要素が含まれています。では、それぞれについて詳しく見ていきたいと思います。
菜奈殺害時の翔太への挑戦文
菜奈殺害時に、菜奈のPC上に残されたメッセージ中に「菜奈ちゃん大好き男」という文言が出てきます(特別編)。これは、翔太が尾野に待ち伏せされ、疲れていると邪険にするシーン(第7話)で翔太が言った言葉と一致します。短い文言なので、偶然の可能性もありますが尾野しか知り得ない情報です。
内山動画に映っているカーテン
内山動画の後ろに映っているカーテンが尾野の部屋のカーテンと一緒です。かなり事件に直結する要素なのですが、なぜかこの点について突っ込んだやり取りがされていません。しかも尾野自身が一点ものと言っていることから物的証拠になります。
内山について知らないととぼける
内山の犯行について翔太が説明する住民会(17話)で尾野は、内山とは古いお知り合いなんだから黒島の気持ちを考えてあげましょうと熱弁します。これはわざと煽っているのだと思いますが、そういうことをしておきながら、翔太に内山と自分との関係を迫られると知らないふりをするのは、逆に知っているということの裏返しのようにも思えます。
いつもタイミングがいい
翔太や二階堂が出てくるとき、尾野はいつもタイミングよく出てきます。これは、盗聴・盗撮の可能性を示唆しています。黒島の部屋の盗聴器も、尾野がセットした可能性が高いです。
303号室に血染めの赤池美里の紙を置いている
そもそも、現在303号室に入れるのは、榎本家にあるマスターキーを誰かが盗んでいなければ、蓬田と尾野だけです。そうなると、血染めの赤井美里の紙を置いた人物は必然的に尾野ということになります。交換殺人ゲームに参加していないと言いながら、そういう行動にでるのは矛盾しています。これは紙を引いた黒島が、犯行に関与しているようにみせるためのものだと思います。
塩化カリウムについて詳しい
これは14話の、夏祭りの打ち合わせ住民会での尾野の発言から明らかです。
このように、状況証拠となりえるものもいくつか存在し、内山との関係が明確に否定されていない以上、黒幕の可能性がかなり高いと思われます。さらに別の観点でみてみましょう。
部屋のドアプレートの八つ目
尾野の部屋のドアプレートの八つ目については未だに回収されていません。以前に、高知との関連を示唆するという考察をあげているのでよろしければそちらをご覧ください。
管理人室にあったシュシュ
管理人室にあったシュシュについては未だ回収されていません。尾野のものと確定しているわけではありませんが、2つあったものが1つになっていたりと謎の部分が残ります。
掲示板に貼られた管理人さんという紙
書いた紙引いた紙一覧の最終版を後日考察で出す予定ですが、石崎洋子と書かれた紙は指紋の関係上最後に引いた床島なので、尾野が管理人を引いていると思っています。見ないで捨てたと言った時、尾野の目が少し泳いでいたことからもウソだと思います。そうなると、掲示板に貼りつけたのも尾野ということになります。交換殺人ゲームにもろに関わっています。
尾野幹葉の菜奈殺害時のアリバイ
菜奈殺害時刻の2時から4時の間は、0時30分に終電での帰宅時と、2時48分に公園で猫と遊んでいる様子が防犯カメラで確認されています。しかし、これは瞬間的な映像であって継続的なものではありません。映像に映っていない抜け落ちた時間で、菜奈殺害に同席している可能性は十分にあり得ます。これではアリバイは成立しません。
尾野幹葉には両親がいない
尾野幹葉については、両親がおらず幼いころ施設で育ったというというバックボーンからも動機の面でもクローズアップできる要素がありそうです。動機については以前の考察であげていますのでよろしければご覧ください。高知の穂香ちゃん事件は、幼少期にいた施設が関係しているかもしれません。
以上、これまでの考察から黒幕は尾野幹葉の可能性が高いと思います。最後どのように正体が明かされるのかは、次回の二階堂の考察で書きたいと思います。1章の終盤から黒幕尾野幹葉で考察し続けてきて、変更することなく最終回を迎えることができてよかったです。
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次回は、二階堂の行動の真意について考察していきたいと思います。最終回の内容に直結する考察になると思います。