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チャイコフ犯は石原
第11話で、チャイコフ犯が石原だったことが明らかになりました。
まあ、普通の結末といった感じでした。加藤の言葉を借りれば、意外性がなさ過ぎてつまらない結果だったということです。いろいろな観点から、チャイコフ犯、加藤説を押してきただけに、少し残念です。
ただ、1つだけ腑に落ちない点が存在します。それは、翔太朗達がノコギリ野郎に襲われかけた時に流れた、チャイコフスキーの音楽です。ノコギリ野郎は、石原ではないでしょうし、山之内を殺害したのも石原ではないと思われます。そうなると、石原は、何のために深夜にチャイコフスキーの音楽を流したのでしょう。もしかしたら、石原ではなく、山根か野田が流したのでしょうか。
次回の最終回で、その辺も含めた一連の犯行について、取り調べシーンで回収してくれることを期待したいです。
コンビニ事件の全貌
313号室患者の共通項は、これまでの考察で触れてきた通り、コンビニ事件の目撃者と、それをメディアで扱った人物ということでした。病院犯は、これらの人物への復讐が目的のようですが、こちらも、榎木田が犯人という普通の結末なのでしょうか。
コンビニ事件には、榎木田の息子、誠一が関係していることがほぼ確実といった感じです。その、誠一ですが、公式サイトの第12話キャストの中に、三上誠一という名前が存在しています。
その役者名から、例の写真の1番左に写っている人物であるということが確定的となりました。
三上ということは、あの婆さん、本当に榎木田の母親だったようです。
問題は、誠一が、どのように事件に関わっているのかという点です。普通に考えたら、殺害された被害者ということになりますが、実は、公式サイトの第12話キャストの中に、あと2人、気になる名前の人物が存在しています。1人は、藤森渚です。
役者名から、例の写真に写っていた、アリサに似た女性がその人物ということです。
榎木田家の親族で、娘か孫かと思っていましたが、名字が違うことから、おそらく他人だと思います。そうなると、考えられるのは、誠一の恋人、あるいは、婚約者といった可能性が高そうです。
そして、もう1人の気になる人物が、新沼亮太です。
役者名から、今までに登場していない人物の可能性が高いです。25歳の若い男性ということから、おそらく、コンビニ事件の被害者か加害者だと思われます。
つまり、三上誠一と新沼亮太のどちらかが、コンビニ事件の被害者、どちらかが加害者ということです。
1番普通の結末としては、誠一が被害者、新沼が加害者で、事件の傍観者や愉快者に復讐心をいだいていたという結末だと思います。それが榎木田だったというのが、1番普通の結末です。
誠一が前妻の息子、つまり、西垣の息子だということであれば、西垣も一枚かんでいる可能性は高いです。
また、誠一の恋人と思われる藤森が、復讐の主導権を握っていて、榎木田たちは、それに協力しているだけという可能性もあります。
藤森は、写真で登場しているだけで、本人が1度も登場していないというのも気になります。そこに意味を持たせるとしたら、藤森が、三森アリサという別人に成り済ましていて復讐を遂行しているという、サプライズな結末もあり得るかもしれません。
アリサに似ている人物だということが、そういったことへの伏線という可能性もあります。
と、ここまでは、被害者が誠一、加害者が新沼という想定で考察をしてきました。
ただ、そうなると、ひとつ違和感を感じる部分が存在します。写真に写っている誠一は、どう見ても、大学生には見えません。30代半ばから40代といった感じで、若い男性という表現には合いません。
このことから、実は、加害者が誠一で、被害者が新沼だという可能性が出てきます。
ただ、誠一が加害者だとしたら、榎木田が、傍観者や愉快者を恨むというのは、筋違いな感じがします。目撃者が止めに入っていれば、息子は殺人犯にならなかったという、榎木田の都合のいい解釈による恨みかもしれません。この辺は、いろいろな解釈ができるので、何とも言えませんが、被害者、加害者が逆転の構図も考えられるということです。
仮にそうだった場合、被害者、新沼の復讐という要素が浮上してきます。
この、新沼という人物については、何もわからない状況ですが、誰とどう繋がってくるのでしょう。加害者が誠一ということであれば、榎木田や西垣と繋がることはありえません。翔太朗も、復讐のターゲットということであれば、新沼と繋がる人物は、1人しかいません。それは、アリサです。
コンビニ事件の被害者が新沼だとすると、その恋人がアリサだったのではないでしょうか。そうだとすると、アリサは、復讐のために翔太朗に近づいたということになります。第1話での、翔太朗がアリサに埋められるシーンは、そういったことを示唆していたのかもしれません。
アリサが新沼の復讐、榎木田たちが誠一の復讐、この2つの復讐が交錯していたとしたら、かなりサプライズな結末となります。
ただ、アリサに関しては、一人称描写の件が引っかかってきます。これまでに何度か言ってきた、犯人なら、1人の時に怯えたり悲しんだりしないという、あれです。まあ、秋元作品なので、そういったことは度外視という可能性もありますが、それをやってしまったら、ミステリーとして破綻してしまうというのが引っかかる点です。
いずれにせよ、この3人のキーパーソンとアリサの関係性が、最終回の見どころになるのではないでしょうか。
いくつかの未回収点
チャイコフ犯が明らかになり、病院犯についても大詰めを迎える中、未だ未回収な点がいくつか存在するので、そこに触れておきたいと思います。
まず、第1話で、深夜、ナースセンターの前にいた翔太朗を襲った人物についてです。
復讐のターゲットである翔太朗を、殺さず生かしておいたということは、アリサでしょうか。もしアリサが病院犯だとしたら、復讐のためとはいえ、自ら近づいた翔太朗をいきなり殺害するということに抵抗があったのかもしれません。
次に、第5話で、三上が知り過ぎた事情とは何だったのかという点です。
誠一は、三上の孫にあたるわけですし、コンビニ事件の復讐について知っていたということでしょうか。単純に、病院の不正について知っていたということなのかもしれませんし、その辺がはっきりしていません。
次に、第8話で、公衆電話で親に電話をするアリサ達を、病院の外から見ていた人物についてです。
黒いフードを着ているので、チャイコフ犯・石原ということでしょうか。その後の展開から、後藤田という可能性もあります。
次に、第10話で、その後藤田が、いろいろと事情を知っていたのはなぜなのかという点です。
急に、事情通といった感じで、アリサに接近してきました。後藤田を病院犯と考察し続けてきただけに、気になるところです。
他にも、野田が宇田川に頼んだのは工藤の殺害だったのか、また、あれは野田の単独行動だったのか。石原は津田に、なんと吹き込んだのかなど、細かい点も含め、すべて回収されるのかどうか気になるところです。
以上、「【ドラマ】「赤いナースコール」11話考察 キーパーソン、三上誠一・藤森渚・新沼亮太、3人とアリサの関係性」について、考察してみました。
チャイコフ犯・加藤、病院犯・後藤田ということで考察を続けてきましたが、見事破綻に終わってしまいました。ただ、ロジカルかつ独創的をモットーに、いろいろな観点から考察が楽しめたので、個人的には満足です。当たる当たらないは二の次といった感じです。
ラス前が、意外性のないつまらない結果で終わったことが、最終回への振りであることを期待したいです。