日曜、22時30分から日本テレビ系列で放送されているドラマ、真犯人フラグの第2話で気になった点について、考察してみたいと思います。
今回は、後編ですので、前編の動画をみていないかたは、そちらを先にご覧いただければと思います。
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Contents
3人の最後の足取り
防犯カメラの映像から、3人の最後の足取りが明確になっています。
真帆は、17時13分にスーパーを出ています。
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例の赤い傘を持っています。動きや背景には、これといって不審な点はありません。
次に、光莉ですが、16時17分に、最寄り駅の改札を出ています。
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光莉は、薄透明な白い傘を持っています。こちらも、動きや背景に不審な点はありませんが、表情が少しこわばっているような感じがします。
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最後に、篤斗ですが、16時45分に川沿いを歩いています。
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紫色で、白い模様の傘をさしています。こちらも、動きや背景に不審な点はありません。
ただ、時間と行動という観点で、違和感を感じるのは、篤斗です。
凌介が、小学校に、篤斗のことを聞きに行った時、先生は、下校時刻に帰ったと言っていました。
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小学4年生だと、週に2回、6時間授業がありますが、その場合の下校時刻は、15時30分になります。しかも、この日は、本来ならサッカー教室がある日なので、5時間授業の可能性が高いです。仮に、15時30分に下校したとしたら、篤斗は、雨の中、1時間以上外を歩き回っていたことになります。5時間授業だったら、2時間以上になります。この時間の浪費の仕方は、あきらかにおかしいです。そうなると、篤斗は、下校した後、どこかに行ったのでしょうか。考えられるのは、ひとつです。それは、サッカー教室です。
しかし、コーチの山田は、17時30分ごろに見かけたと言っています。その件も含め、ドライブレコーダーの考察のところで、あらためて触れたいと思います。
「たすけて」が送られてきた日にち
橘のスマホに送られてきた、「たすけて」というメッセージ、これは一体、いつ送られてきたのでしょう。
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時刻は、16時7分でした。このような、情報伝達の描写には、その前後に、実際に伝えられたシーンが存在するケースがほとんどです。真帆が、凌介に、サッカー教室中止のメッセージを送った時も、そうでした。そうなると、橘にも、何かしらのメッセージが送られてきたことを示唆するシーンが存在するはずです。それが、第1話で、橘が初めて登場した時の、このシーンです。
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スマホに何かが送られてきて、それを見たとたん、表情が険しくなりました。おそらく、この時に、「たすけて」というメッセージが送られてきたのだと思います。
そうなると、18日の夜に、ネット記事が出回っているので、翌日、19日の16時7分に、メッセージが送られてきた可能性が高いです。
ところで、このメッセージを送った人物は、誰なのでしょう。一応、真帆、光莉、篤斗、3人とも可能性はありますが、このシーンのすぐあとに、凌介が、光莉と人違いするシーンが存在するので、光莉の可能性が高いです。
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切られた電源
もうひとつ、橘に関する項目です。橘は、位置情報アプリのようなもので、何かの位置を特定しようとしていました。
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先ほどの考察の流れからも、メッセージを送ってきた人物、おそらく光莉の位置を確認しようとしたのでしょう。スマホか、GPS装置かはわかりませんが、対象の媒体の電源が切れていて、特定できなかったということです。
20日の騒ぎをネットで見ていることから、20日の行動で間違いないでしょう。
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ここで気になるのが、橘と、メッセージを送ってきた人物の、距離感です。
19日の夕方に、不穏なメッセージを受けていながら、翌日の夜まで放置していたことになります。光莉かどうかわかりませんが、近しい人間であれば、その時に、連絡したり、位置情報アプリで確認してそうなものです。橘を怪しく見せるための演出のせいかもしれませんが、その辺が、ちょっと気になりました。
ドライブレコーダー映像の3人の真偽
運送会社の配送トラックのドライブレコーダーに映っていた、真帆たち3人ですが、真帆と光莉は、傘で顔が隠れていて、本人かどうかはっきりしません。
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服装や、持っている傘は、本人の物と一致しますが、その2人については、一旦おいておいて、本人であることが明確な、篤斗について触れてみたいと思います。
撮影された時刻が、17時18分ということから、真帆の勤めるスーパーからは、5分の距離の場所ということになります。位置的には、この通りのどこかといった感じでしょうか。
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そして、篤斗は、この12分後に、サッカー教室でコーチの山田に目撃されています。はたして、ここから、サッカー教室まで、12分で行くことが出来るのでしょうか。ここで重要になってくるのが、サッカー教室の場所です。これは、篤斗の位置を、見守りGPSで確認した時のシーンからわかります。
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野本薬局の近くというのがわかります。縮尺の違いはありますが、これを、タブレットの地図と重ね合わせてみます。真帆の5分間での移動距離から換算しても、12分でサッカー教室に行くことは不可能です。
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このことが、先ほどの、篤斗の下校後の行動とリンクしてきます。篤斗は、17時30分にサッカー教室に行ったのではなく、下校後に行き、GPS装置とユニフォームの切れ端を仕込んだ可能性が高いです。
そうなると、山田は嘘をついていたことになりますが、事件に関与しているということでしょうか。
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事件への関与については、現段階では、何とも言えませんが、個人的には、関与はしておらず、篤斗の失踪を利用しただけだと思います。山田は、篤斗が失踪したことを聞いて、とっさに、自分のアリバイのために、篤斗を見かけたと嘘をついたのではないでしょうか。つまり、山田は、あの時間、実際はサッカー教室にいなかったのに、失踪人に口なしとでもいうか、篤斗を利用して、そこにいたことにしたということです。
そうなると、山田は、その時間、一体何をしていたのでしょうか。
そこはわかりませんが、窃盗や痴漢といった、別の犯罪に関与していたか、あるいは、禁断の愛的な感じで、会ってはいけない女性と会っていたといったところでしょうか。
話が山田にそれてしまったので、本筋に戻します。
傘で顔が隠れていた、真帆と光莉は、はたして本人なのでしょうか。
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ここでは、それぞれのケースについて考えてみたいと思います。
まず、本人だとした場合、一番の疑念材料は、偶然過ぎるという点です。防犯カメラの映像を警察が見つけたというのならわかるのですが、たまたま通りがかった、配送トラックのドライブレコーダーに、たまたま道を歩いている3人が映ったというのは、ちょっと偶然過ぎます。まあ、偶然を必然にすることが出来るのがドラマなので、本人という可能性も十分あり得ますが、個人的には否定したいところです。
逆に、別人だとした場合、あの時間、あそこを歩いていることにどういう意味があるのでしょう。それは、おそらく、真央たち3人が、自分たちの意思で失踪したということを、見せつけるためです。
凌介にこの様子を見せつけるためと考えた場合、おのずと、からくりが見えてきます。3人の様子がカメラにとらえられたとしても、誰にも発見されずに、埋もれてしまっては意味がありません。街の防犯カメラでは、警察が関与して、探し回らないと見つからず、埋もれてしまう可能性があります。そこで、利用したのが、配送トラックのドライブレコーダーです。配送トラックなら、配達先や配達時間から、経路が決まっているので、この時間にあそこにいれば、ドライブレコーダーに映るという確証があります。あとは、その映像を入手して、凌介に見せれば、目的達成です。
もう、おわかりだと思いますが、この計画を実行できる人物は、1人しかいません。二宮瑞穂です。
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真帆のふりをしていたのは、誰なのでしょう。第2話前編の考察で、この事件には、本木の関与が濃厚と言っていることから、おそらく、本木だと思います。
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光莉は、代わりの人物が想定できないので、おそらく本人でしょう。
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コンクリートに埋められた靴
新築建設予定地に、靴が埋められていましたが、はたして、人も埋まっているのでしょうか。
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コンクリートが、きれいに均されている感じから、後から大きなものを埋めたようには感じません。おそらく、埋まっているのは靴だけでしょう。
一見、一連の事件と同一犯のように感じますが、手口が間接的な点が引っかかります。冷凍遺体の時は、荷物が直接凌介のもとに届き、探し物ですというメッセージが添えられていました。しかし、今回の場合、最初に林のもとに連絡がいき、そこから凌介に知らされるという間接的なものでした。しかも、今回は、挑発するようなメッセージは存在しません。
そう考えると、一つの疑念が浮かびます。林は、今回の建設に関して、中止にもっていくよう、上司にせっつかされているようで、直接凌介にも、その話をしに来ていました。
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しかし、凌介が応じる気配がないため、この計画を実行したのではないでしょうか。つまり、娘の靴らしきものが埋まっていたとなれば、警察も介入し、建設計画自体が中止になると踏んだ、林の犯行ということです。
そうなると、あの、公衆電話からの電話は、どうなるのでしょう。
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おそらく、ミスリードで、別件に関係してくる電話だと思います。
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以上、「ドラマ【真犯人フラグ】第2話考察 後編 篤斗の行動の嘘、ドライブレコーダー映像の3人の真偽、そして、靴を埋めた意外な人物」について、考察してみました。
ここで、1つ、提示しておきたいことがあります。ミステリーを映像化したときに、自作 自演という点で弊害が生まれることがあります。例をあげると、例えば、凌介が真犯人だったとしたら、1人でいるときに、事件のことで落ち込んだり、慌てふためいたりといった、自作自演をすることはありえません。そういった観点で見てしまうと、はなから凌介は犯人ではないということになってしまうので、自分の考察では、その観点は、無視していきたいと思います。1人でいたとしても、視聴者が見ているので、自作自演せざるおえませんので。