TBSで日曜21時から放送されているドラマ、テセウスの船について考察してみたいと思います。第4話で気になった点についてと、前の現代と今の現代で、無差別殺人の被害者が、1人だけ変わってしまっている点について考察してみたいと思います。
YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。
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今の現代で変わってしまったこと
心が過去にいったことで、前の現代と今の現代で、変わってしまったことが発生しています。大きく分けて、二つ存在します。
一つは、母の和子と兄の慎吾が、一家心中のため死亡していました。心と姉の鈴は、一命をとりとめたということになっています。
しかし、心が過去でこうしたから こうなってしまったというような論理的要因については触れられていませんでした。和子が何らかの形で、一連の事件に関与していた可能性があるのでしょうか。このことが今後どのような影響を与えるのかが気になるところです。
もう一つは、由紀が生きており、心とは無関係な人間になっていました。
しかも、職業が雑誌記者となっており、一連の事件についても調べていました。心に対しては、協力する立場を貫いており、事件に関与している可能性は全く感じませんでした。ちなみに、小さなことですが、鈴の顔の傷はしっかり消えていました。
被害者が1人変わっている理由
音臼小 無差別殺人の被害者21人のうち、一人だけ被害者が変わってしまっているという点です。最初は、大貫公平という人物が死亡していました。
この人物は、学校の教師で、一瞬ですが、何度か登場しています。しかし、今は、田中義男という人物が死亡していることになっています。
この人物は、ご存じの通り、元県議会議員で、家の火事で死亡するはずだった人物です。このことは、何かを意味しているのでしょうか。単に変化を表現したいだけのミスリードの可能性もありますが、意味を持たせているとしたら、大貫よりも田中に意味がありそうな感じがします。まず、明確なのは、大貫公平は生きているということです。
しかし、最初の段階では死亡しているので、事件に関与している可能性はほぼありません。そして、田中義男は死亡しているということです。
もともと火事で死亡するはずだった人物なのに、心が過去に来たことで死なずに済んでいました。犯人としては、死ぬはずだったのが、死んでいないことに問題があったのかもしれません。そのため、無差別殺人に紛れ込ませて一緒に殺したため、被害者が1人変わってしまったのではないでしょうか。目の不自由な人物が、なぜ学校に来ていたのかというのも不可解な点です。
5年生で死ななかった3人
無差別殺人の被害者について、5年生の被害者についてふれてみたいと思います。音臼小学校の5年生は、全部で10人ですが、このうち7人は事件の被害者となり死亡しています。生き残ったのは3人です。
1人目は、鈴です。これは、まえまえから気になっていたのですが、事件の時、鈴はどこにいたのでしょうか。みんなと一緒にいれば、同じように被害にあっていたと思われます。そもそも、父親が娘を巻き込んでまで、事件を起こしたということならば、警察もその辺を不審に思うはずです。鈴は、事件当日、学校にいなかった、あるいは、いたけど別のことをしていた可能性が高そうです。
2人目は、加藤みきおです。みきおは、死亡した生徒と同じように被害にあっていたようです。しかし、下半身不随にはなりましたが、奇跡的に助かっていました。のちに、木村さつきの養子となりますが、詳細はのちほどお話しします。
3人目は、三島明音です。明音の場合は、事件当日どこにいたのか不明です。しかし、監禁事件の影響で、入院していた可能性もあるため、なんともいえません。明音に関しては、失踪や監禁、妹の死と、いろいろと事件に関係しています。ただ、現代での生存も明確ではないですし、つかみどころがない感じです。
はたしてこの3人は、偶然生き残ったのでしょうか、それとも意図して生き残ったのでしょうか。
鈴は整形して顔を変えていた
鈴は、名前も変え、顔も整形して、別人として生きていました。
これは、心が過去にいったことによる影響なのかははっきりしませんが、第1話の最初で一瞬うつっているので、もともとそうだったと判断したいと思います。最初は、別の誰かが、名前や顔を変えて鈴のふりをしているのかと思いました。しかし、家族の写真を持っていることや、猪木の123ダーをやっていることから、鈴本人である可能性が高そうです。第4話での鈴の言動や行動は、完全に加害者家族といった感じで、事件に関与している可能性は皆無といった感じでした。ただ、前回までの考察から、鈴が事件に関与していることを示唆する要素が存在するため、ひきつづきその方向性で見ていきたいと思います。
木村親子の不可解な関係
鈴の結婚相手、木村みきおは、木村さつきの息子でした。もともとは、鈴の同級生、加藤みきおで、事件後、身寄りがないことから、さつきが養子として引き取っていました。ただ、
事件後に養子というタイミングが気になります。事件でみきおの家族がなくなったということならわかるのですが、もともと身寄りがなかった幹夫をなぜこのタイミングで養子にしたのでしょうか。単に、事件の後遺症がいたたまれなかったからというだけなのでしょうか。木村親子は、鈴だということを知らずに、偶然出会い、結婚したということですが、本当にそうなのでしょうか。家に監視カメラを仕掛けていることから、実は鈴だということを知っていて近づいた可能性があるかもしれません。さつきに関しては、いっけん、犯人であるかのような挙動を見せています。しかし、疑われないように隠すというよりは、加害者側への怒りをおもてに出すといった行動が目立つので、犯人の可能性は低いのかもしれません。一方、みきおは、優しい感じのたたずまいで、これといってあやしい挙動は見せていません。そういう意味では、みきおのほうは、疑われないように隠すといった挙動を見せているともいえるのかもしれません。
以上、「ドラマ「テセウスの船」大貫公平とは?被害者が1人変わっている理由」について考察してみました。現代に戻ってきて、いろいろと変わってしまっていますが、変わってしまった根拠づけが明確になれば過去とのつながりに、よりリアリティーがでてくるように思います。この先、また過去に戻ることがあると思いますが、過去と現代のつながりをうまく見せるような展開に期待します。
他にも、ドラマ「10の秘密」、「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」、「知らなくていいコト」についても考察をおこなっていますので、そちらともども、よろしくお願いします。