TBSで日曜21時から放送されているドラマ、テセウスの船について、第7話で気になった点と、前回の考察で、金丸の分析をした手前、金丸の死に誰も触れていない点について考察してみたいと思います。
YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。
Contents
エスカレートするみきおの行動
みきおは、心が持っていたボイスレコーダーの内容を聞いたことで、自分の正体が心にバレていることを知ります。 ここから、みきおの挑発的な行動がエスカレートします。
心に対するワープロのメッセージ
みきおと思われる人物が、ワープロで、心に対してメッセージを残しています。
バレちゃったみたいですね。
でもこれで、もっとワクワクして
お楽しみ会が待ちきれない!
心先生、僕を捕まえられるかな?
以前の考察で、ワープロ文章について考察をしていますが、それらと照らし合わせてみることで、いくつかの気づいた点が存在します。
一つ目は、同じ言葉を使っている点です。この文章の中の、バレる、ワクワク、待ちきれないという言葉は、過去のワープロ文章の中でも使われています。バレるは、五番目の文章で、案外バレないと言っています。わくわくは、四番目の文章で、ワクワクすると言っています。待ちきれないは、八番目の文章で、待ちきれないと言っています。
二つ目は、カタカナの使い方です。バレとワクワクは、カタカナで書かれています。過去のワープロ文章でも、同じようにカタカナで書かれています。
三つ目は、畳語を好んで使う点です。この文章でもワクワクという言葉を使っていますが、これまでにも、いよいよ、そろそろ、ウズウズ、もっともっとと随所で畳語を使っています。これらのことから、この文章を書いたのは、過去のワープロ文章と同じ人物が書いたものだという可能性が高いです。そうなると、これを書いたのは本当に幹夫なのかという点についてですが、これは確証となりうる要素が存在します。それは、おじいさんの古い斧が2月29日にしているツイートです。おじいさんの古い斧について知らない方は、以前考察をしていますので、そちらをご覧ください。
そのツイートの内容は、以下のようなものです。
バレちゃったみたい。
心先生はいつ気づくかな。
でも、このことはあの人にも教えない。
知ってるのは僕だけ
このおじいさんの古い斧の正体は、みきおの可能性が高いと思っています。つまり、この文章を書いている人物は、みきおです。そして、一連のワープロ文章の最大の特徴は、最後の行に句点をつけないことです。このツイートのワープロ文章も、最後の行に句点はついていません。つまり、すべてのワープロ文章は、みきおが書いた可能性が高いということです。
みきおの潜伏場所
みきおは、お楽しみ会直前になって、姿をくらまします。ただ、ちょこちょこ登場していることから、村のどこかにはいるようです。みきおはいったいどこに潜伏しているのでしょう。心達にはすでに知られているので、祖父の家にはいないようです。さつきとも、まだ関わりを持っていないため、さつきの家でもありません。目の不自由な芳夫しかいない、田中の家という可能性はあるかもしれません。しかし、一番安全なのは、黒幕の家にかくまってもらうことです。
そうなると、黒幕最有力としている、石坂の家という可能性が高そうです。
石坂の判断に違和感
文吾は、脅迫状が届いていると言って、お楽しみ会の中止を要請します。その時、石坂は、一大事だと言いながら、警備をしっかり頼むというだけで中止にしようとはしません。校長であれば、危険が及ぶ可能性を考え、お楽しみ会ごとき、中止にするのが普通ですが、そうしないことに違和感を感じました。これは、石坂が黒幕であるという示唆ともとれる気がします。
田中義男殺害
みきおが毒を盛り、田中義男が殺害されます。この義男、最初は火事で死ぬはずでした。そして、心が過去にいったことによって、無差別殺人で死ぬことに変わり、今回、みきおによって殺されました。こうなんども死に方が変わるのには、何か意味があるのでしょうか。個人的には、義男がキーパーソンとは思っていないので、ミスリードのような気がしますがどうなのでしょう。ここでもまた、みきおがワープロ文章を残しています。
さよなら、おじいちゃん。
さよなら心先生
この文章でも、しっかりと最後には句点が付いていませんでした。心も気づいていましたが、メッセージのワープロ文章と絵の違いですが、ワープロ文章はみきおが、絵は黒幕、つまり石坂が書いたものなのでしょう。
佐野和子殺害未遂
みきおは、スープの味見をしてほしいと、和子のもとを訪れます。しかし、鈴達が帰ってきたことで、味見はしてもらわずにその場を立ち去ります。このシーン、ちょっとわかりずらいのですが、スープには毒が入っていたのでしょうか。鈴たちが帰ってきて、みきおが立ち去るシーンが存在しないのは、演出なのかカットされただけなのか。なんとなく、もやっとした感じでした。今後、和子達が狙われることの伏線だったのかもしれません。
みきお、放送室で万事休す
事件が起こる当日、心と文吾は、みきおを見つけるために学校内を探し回ります。そして、放送室でみきおを追い詰めます。しかし、次回の予告では、お楽しみ会は開催され、みきおも普通に参加しています。これはおそらく、現状、みきおが何かをしたという証拠はないため、取り押さえることができず、近くで様子を伺うしかないといった状況だと思います。
金丸の死に誰も触れない
金丸が殺されたのは、心が現代に帰った、1月22日です。そして、心が過去に戻ってきて目を覚ましたのが、3月10日です。その間、一か月半ほどたってはいますが、なぜ誰も金丸の死に触れないのでしょうか。相棒の森刑事も、初めから一人で行動していたような素振りでした。事故死扱いとなってほとぼりが冷めたということであれば、村人が触れないというのはわかりますが、事情を知っている文吾が触れないのには違和感を感じます。しかも、目撃者の佐々木紀子が、そのタイミングで村から失踪しているというのに騒ぎになっていないのもおかしな話です。考えられるとしたら、この村に金丸が存在しない過去にとんできてしまったということです。しかし、金丸が接触していた人物や突き落とした人物の回収をする必要があると思います。そこで、とてもややこしいのですが、別のタイムラインから金丸がタイムスリップしてきて、自らの口で何かを語るのかもしれません。
あるいは、本当にこのままお役御免で、捨てキャラとなってしまうのか。
以上、「ドラマ「テセウスの船」考察 村人はなぜ誰も金丸の死に触れないのか?」について考察してみました。今回登場した、タイムカプセルは、おそらく最終回で掘り起こされるように思います。そこで、文吾が書いた手紙が読まれるのでしょう。そう考えると、悲劇的な結末もあり得るのでしょうか。また、この事件の黒幕の動機というか目的が気になるところです。まさか、ただの愉快犯というだけではないと思いますので。最後に苦言です。第八話の予告の最後で、あの中に共犯者がいるというあおりが入りますが、これはダメです。さつき、井沢、まさし、徳本、石坂とカットインが入りますが、明らかにさつき、石坂と他3人では役者としての格差がありすぎます。ここへきて、またさつき共犯はあり得ないと思うので、そうなると石坂一択と言っているようなものです。現代のみきおや鈴、金丸が共犯の可能性がある状況で、あのようなあおりはない方がよかった気がします。
他にも、ドラマ「10の秘密」、「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」、「知らなくていいコト」についても考察をおこなっていますので、そちらともども、よろしくお願いします。