テセウスの船

ドラマ「テセウスの船」考察 みきおと正志の語りで綴られる犯行計画の全て

TBSで日曜21時から放送されていたドラマ、テセウスの船について、Paraviで公開された、みきおと正志目線で綴った、一連の犯行計画の詳細について見ていきたいと思います。前回の続きで、心が現代に帰ってきたところからの話になります。前回の投稿をご覧になられていない方は、ぜひそちらからご覧いただければと思います。

※これからパラビで見る予定の人はネタバレの内容になりますので、ご注意ください。

ドラマ「テセウスの船」考察 みきおの語りで綴られる音臼小無差別殺人計画 TBSで日曜21時から放送されていたドラマ、テセウスの船について、Paraviで公開された、みきお目線で綴った、音臼小無差別殺人計画の...
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YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

Contents

現代で心とみきおが再会

心が現代に戻ってきた、令和2年2月18日、みきおは心と再会し、こんな文章を残しています。

やっぱり心先生が現れた。
31年前と何も変わっていない。
音臼小事件は、僕が完璧に計画通りに実行したよ。

みきおは、心のことを覚えていました。そして、再び目の前に現れることを予期していたようです。

みきおの心境

心が、文吾の無実をはらそうと行動を始めますが、みきおは焦っている様子はありませんでした。その時の心境を、こう綴っています。

心先生が、また余計なことをしているらしい。
今さら過去は変えられるはずがない。
僕の鈴は、絶対に渡さない。

やはり、みきおにとっては、鈴が全てでしたが、みきおと鈴の再会について、詳細は語られませんでした。しかし、この鈴を巻き込む形で、みきおの想定外の行動に出る人物がいました。

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想定外のさつきの行動

さつきは、みきおが音臼小事件に関与していることに気付いていました。そして、そのことを探っている心の行動を止めるため、鈴を利用し始めます。

そのことが、みきおにとっては想定外で、厄介でした。

さつき殺害

さつきは、みきおのために紀子の証言を阻止したつもりでしたが、鈴を傷つける結果となってしまいました。このときみきおは、次のような言葉を残しています。

やっと一番欲しいものを手に入れたのに。
邪魔するヤツは許さない。
それが、誰であっても。

さつきのゆがんだ愛情は、みきおには伝わらず逆に怒りをかってしまう結果となりました。愛する鈴を傷つけたさつきは、もうただの敵でした。オレンジジュースを置いていった人物は、映像で明確にはなりませんでしたが、みきおで間違いないでしょう。

みきおを脅す人物

さつきを葬り去ったみきおに、もう一人邪魔をする人物が現れます。その人物について、このように綴っています。

僕を脅すなんて、何を今さら。
完全犯罪の達成者は僕一人だ。
正志は何もできなかったくせに。

正志は、心の行動で、音臼小事件が掘り起こされるのを恐れ、みきおに余計な動きをするなと脅迫をしていました。みきおは、正志を殺し、心にその罪をなすりつける行動に出ます。その時の心境をこう綴っています。

念入りに、慎重に。
幸せな未来に、もうあなたはいらない。

この時に、由紀がクレームが入ったといって会社に戻っていました。これは、心と由紀を引き離すために、みきおがニセのクレームを入れていたということでした。

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みきおと心の直接対決

心に、正志殺害の罪を着せることに失敗したみきおは、心を直接殺すことを決意します。その時の綴りです。

邪魔者は全部いなくなる。
これでThe ENDだ。

ここまでが、現代のみきおの語りで綴った詳細です。現代編については、正志がビビッてみきおと接触していたこと以外、これといって新たな気付きはなかったように思います。

みきおが心の正体を知る

心が再び過去に戻り、倒れていたところを最初に発見したのはみきおでした。そして、ボイスレコーダーの内容から、心の正体を知ります。その時に綴った文章がこれです。

心先生が未来から戻ってきた。
最高のお土産を持って。
おかえりを言う前に、さよならを言わなきゃ。
心先生とおじいちゃんに。

心に計画を悟られていることを知ったみきおは、一連の計画を変更します。そして、平成元年3月10日、心達がみきおの部屋を訪れた時に、次のような文章を残しています。

バレちゃったみたいですね。
でもこれで、もっとワクワクしてお楽しみ会が待ちきれない。
心先生、僕を捕まえられるかな。

この時みきおは、すでに計画を変更しており、お楽しみ会での無差別殺人を実行する気はありませんでした。しかし、あたかも実行するかのように、心達の気持ちをあおる文章を残していたのでした。

義男殺害の真相

みきおが、田中義男を殺害したのには、ちゃんとした理由がありました。みきおは、正志の頼みで、義男を殺害したのでした。

正志の希望を叶えてあげた。
おじいちゃんが許せないらしい。
自分でやればいいのに。

この時、正志は、みきおに対して一言

ご苦労様。

和子殺害をやめた理由

平成元年3月11日、みきおは、和子を殺害することで心がうまれてくることをなくそうとします。しかし、鈴が帰ってきたことで、この計画は中止されます。

心先生はラッキーだ。
鈴ちゃんにお礼を言わないとね。
あしたは僕が、鈴ちゃんの正義の味方になる日だ。
ワクワクする。
それまではアイツらで暇つぶししよう。

鈴達を拉致 監禁した理由

平成元年3月12日、みきおの言葉通り、鈴の正義の味方になるために、鈴達を拉致監禁したのでした。実行したのは正志で、みきおは、起こることのない無差別殺人に翻弄される心達をあざ笑っていましたアイツらで暇つぶしとはそういうことでした。

お楽しみ会は笑えた。
計画はとっくに変更してたのに。
あしたはどんな顔するか楽しみだ。

そして、翌朝、みきおは何食わぬ顔をして鈴達を救出します。

ついに僕は鈴ちゃんの正義の味方になった。
あとはあの警察官を消すだけ。
正義の味方は僕だけでいい。
さあ、正志の出番だ。

みきおの思いが成就された瞬間でした。

ボイスレコーダーを聞いた正志

みきおは、文吾を一連の事件の犯人に仕立て上げるため、呼び出したところを正志に襲わせる計画でした。しかし、正志にボイスレコーダーの内容を聞かれてしまいます正志は、未来でみきおに裏切られ、殺されることを知り、逆襲に転じます

さようなら みきお君、もう君には用はない。
ここからが計画の本番だ。
佐野文吾に殺人犯になってもらう。

ここから、正志の計画が進行し始めます

正志の計画の一部始終

みきおに手をかけ、文吾を陥れようとする正志ですが、佐野家の絆はなかなか崩れませんでした。

しぶとい家族め。
俺の家族をバラバラにしておいて、忘れたとは言わせない。

そして、文吾が犯人であると見せかけるための証拠を、至る所にしかけます。残念ながら、正志がどのタイミングで青酸カリやワープロ文章を仕掛けたのかは描かれてはいませんでした。バカな馬淵の助けもあって、文吾は逮捕されますが、その時に正志が残した文章です。

佐野文吾、今日はお前が殺人犯になった記念日だ。
俺がちゃんと死刑台まで送り届けてやる。

しかし、みきおの行動によって、文吾は無実で釈放されてしまいます。

みきおが余計なことをしてくれた。
でも、佐野文吾には絶対殺人犯になってもらおう。
まずは息子を追っ払って一人にさせる。

文吾を消したいという同じ思いで計画を進めてきましたが、正志は文吾への復讐みきおは鈴への思いと、それぞれの目的の違いから、二人が決別した瞬間でした。そして、正志の最後の計画が動き始めます。偽の通報で、文吾を呼び出し、自分自身を殺させることで、殺人犯に仕立てる計画でした。正志は、最後の計画を実行する前に、次のような文章を残していました。

母さん、もうすぐそっちに行くよ。
これで終わりだ。
佐野文吾は殺人犯になる。
本当の苦しみを教えてやる。

しかし、文吾を殺人犯にするという正志の計画は、果たされることはありませんでした。

以上、「ドラマ「テセウスの船」考察 みきおと正志の語りで綴られる犯行計画の全て」について考察してみました。本編ではあまり描かれなかった、みきおと正志の関係性について、詳細に語られていたように思います。個人的には、すべての謎が回収されていてよかったように思います。ただ、前後編合わせて、約1話分のボリューム、第11話まで作って放送してもよい気がするのですが、どうなのでしょう。心と文吾が、最後にみきおが青酸カリを二回飲んで生きていることや、罪をつぐなったのかわからないところにツッコミを入れていました

四月からも新ドラマの考察などを投稿していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

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