テセウスの船

ドラマ「テセウスの船」考察 必見 ワープロ文章を時系列に追い犯人を推理

TBSで日曜21時から放送されているドラマ、テセウスの船について考察してみたいと思います。第3話までの過去編の中で、たびたび登場してきたワープロの文章、これを時系列に追うことによって浮かび上がってくる犯人像について考察してみたいと思います。

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YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

Contents

1月7日、最初の文章

最初にワープロの文章が登場したのは、1月7日、つまり、千夏がパラコートの毒で死亡した日になります。

パラコートは予想外に時間がかかった。
やはり本番は、あの薬でいこう。
計画通り、次はもっと大きい人間でためしてみる

まず明確なのは、この文章を書いている人物が、千夏をパラコートの毒を使って殺害したということです。そして、この文章には、気になる点が3つ存在します。
1つ目は、予想外に時間がかかったという言葉です。パラコートをそのまま飲ませれば、スプーン2杯分で即死します。しかし、時間がかかったということは、食べ物や飲み物に混ぜて、少しずつ飲ませていた可能性を示唆しています。家での食事を除外すると、学校での食事翼がよく与えていた飴が毒の摂取タイミングと考えられます。
2つ目は、本番はあの薬でという言葉です。ここで言っている本番とは、小学校で起こる無差別殺人のこと、あの薬とは、青酸カリのことをいっているのでしょう。
3つ目は、もっと大きい人間という言葉です。これは、一見、後日殺害される翼のことをいっているように見えますが、この時点でそれを計画しているとは思えないので、単に大人という意味だと思われます。

1月8日、2番目の文章

2番目のワープロの文章が登場したのは、1月8日、この日は、心が千夏殺害の容疑で疑われますが、なんだかんだで佐野家に転がり込んだ日です。

あの薬は手配した。
本番に向け、まずは準備だ。
念入りに、慎重に。
誰にも邪魔はさせない

あの薬、つまり青酸カリを手配したと言っています。このことから、真っ先に思い浮かぶのが、翼が紀子に工場から青酸カリの瓶を持ってこさせていたことです。しかし、見せていないだけで、同じように手配している人物がいる可能性もあるので、一概に翼が犯人と決めつけることはできないように思います。

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1月9日、3番目の文章

3番目のワープロの文章が登場したのは、1月9日、この日は、心が雪崩を予測し、さつきの父親を助けた日になります。

超能力、笑える。
誰だろうと邪魔はさせない。
計画は完璧だ

ここで重要な言葉が登場します。超能力という言葉です。これは、雪崩を回避した時に、さつきが心に言った言葉です。この言葉を文章の中で使っているということは、さつきが犯人ということになってしまいます。しかし、それではあまりにも直接的すぎるような気がします。小さな村なので、さつきが言いふらしたことによって、村中に広まったという可能性もあります。この段階では、一旦さつきが犯人ということは一つの可能性としてとどめておきたいと思います。

1月10日、4番目の文章

4番目のワープロの文章が登場したのは、1月10日、この日は、明音がいなくなったり、心と文吾が和解をした日になります。

次のモルモットを決めた。
いよいよ本番に向けてカウントダウンだ。
わくわくする

この文章で気になったのは、モルモットという言葉です。最初は、学校で飼っているうさぎのことを言っているのだと思いました。しかし、最初の文章で、もっと大きい人間といっているのに、ウサギをモルモット扱いにするというのは矛盾している気がします。このモルモットとは、翼のことを言っているのではないでしょうか。

1月11日、5番目の文章

5番目のワープロの文章が登場したのは、1月11日、この日は、火事対策のために義男宅にいったり、心が小学校で教師採用された日になります。

警察は千夏の捜査を続けている。
でも案外ばれない。
本番に向けて、そろそろ次のイベントを始める

この文章で気になったのは、案外バレないという言葉です。案外バレない、言い換えれば、バレてもおかしくないともとれます。とても意味深な感じがしますが、ここから犯人につながるような気付きを得ることはできませんでした。

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1月13日、6番目の文章

6番目のワープロの文章が登場したのは、1月13日、この日は、学校でウサギが青酸カリによって殺害される前の日になります。

やっぱりあの薬はすごい。
朝になったら皆がどんな顔するか。
楽しみ過ぎて今夜は寝られそうにない

あの薬とは、青酸カリのことで、ウサギを使って青酸カリの威力を確かめたように思われます。そうなると、時系列的に矛盾が生じることがあります。翼が、紀子から青酸カリと思われる瓶を受け取ったのは、13日です。ウサギはその前日に殺されているので、翼が関与している可能性が低くなります。もう一つ気になるのが、皆がどんな顔をするか楽しみという言葉です。皆とは、生徒のことをいっているような気がします。生徒が驚く顔を見るのが楽しみ、それをすぐにまじかで見られる人物とは、先生ではないでしょうか。

1月15日、7番目の文章

7番目のワープロの文章が登場したのは、1月15日、この日は、明音が失踪する日になります。

今日は気分が悪い。
気晴らししたくてウズウズする。
やるなら今日だ。
今日がいい

内容から、15日の朝に書かれたもののように感じます。この文章で気になったのは、気分が悪いという言葉です。この日、気分が悪そうにしている人物として思いつくのは、です。紀子にあたりちらし、青酸カリと思われる瓶を奪い取るようにして出て行ってしまいます。そして、もう一人、気分が悪そうにしている人物がいます。前の日に、あかねと喧嘩をし、夜には母和子に怒られていた、です。さすがに、子供の鈴が一連の事件を計画しているということはないと思われます。しかし、子供じゃない鈴ならどうでしょうか。

1月17日、8番目の文章

8番目のワープロの文章が登場したのは、1月17日、この日は、明音が見つかり、翼が死亡した日になります。

翼が死んだ。
バカなヤツだが盛り上げてはくれた。
本番まで、あと2ヶ月。
待ちきれない

これら一連の文章を、同一人物が書いているとすると、この文章から、翼ではないことが確定します。翼は死んでいるわけですから。そして、殺したとかやったではなく、死んだと書いていることから、直接翼を殺害したのではないような感じがします。翼は自殺の可能性が高いのかもしれません。

1月19日、9番目の文章

9番目のワープロの文章が登場したのは、1月19日、この日は、鈴を模した怪しい絵が校門の脇に貼られた日になります。

贈り物をするって楽しいなぁ。
今どんな顔をしてるんだろう。
もっともっと楽しませてあげないと

ここで言っている贈り物とは、鈴を模した絵のことを言っているのでしょう。そして、心が見つけた鈴のキーホルダーのことも含んでいるのかもしれません。どんな顔をしているというのは、心のことを言っているように思われます。ここへきて急に、鈴を餌にして、心をあおるような言動や行動がでてきました。心をよく知っていて、敵対意識を持っているような感じです。そして、鈴、鈴とあおりながら、鈴自身に危害が及ぶ感じが全くありません。これらのことから、まるで鈴が実行をしているように思えてきます。

一連の文章から見えてくるもの

この9個の文章ですべてです。これらの文章から見えてくることをまとめてみます。

まず、8、9番目の文章の存在から、この文章を書いているのは翼ではありません。ただ、明音監禁については、明音自身が翼に監禁されたと言っているので、この事件のみ翼の単独実行、あるいは支持されてやったかでしょう。


そして、3番目の文章の超能力という言葉、6番目の文章から学校や先生を連想させることから、さつきの可能性を示唆しているようにも思えます。

ただ、9番目の文章がどうにも引っ掛かります。心を意識する言動、鈴をアピールする行動、やっぱり鈴が怪しいです。7番目の文章の、気分が悪いも、あの時の鈴の心理状態にぴったりです。現段階で、すべてを鈴でつなげることはできませんが、現代の鈴と過去の鈴がつながっているとしたら、うまくすべてがつながる可能性があるように思えます。

以上、「ドラマ「テセウスの船」必見 ワープロ文章を時系列に追い犯人を推理」について考察してみました。今回の考察で、犯人であると推理した、さつきと鈴については、現代での立ち位置がどんな感じなのか、とても気になるところです。第4話では、その辺があきらかになるので、注目です。

他にも、ドラマ「10の秘密」、「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」、「知らなくていいコト」についても考察をおこなっていますので、そちらともども、よろしくお願いします。

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