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駿河と悠月は双子
青鬼こと、大和の口から、駿河と悠月が双子であるということが明かされました。
このことについては、すでに、第5話の考察内で触れていましたが、その通りでした。詳細については、そちらの考察をご覧いただければと思いますが、簡単におさらいしておきたいと思います。
重要なポイントとなってくるのは、次の2つです。
1つは、動機の観点です。姉妹で山猫を追っているということは、動機は、家族の復讐という線が濃厚です。浜松姉妹もそうでした。
そのことは、2人お揃いで、サクランボのアクセサリーを、形見のようにして持っていることからも伺えます。
これまでの考察では、これは父親の形見で、動機は、父親の復讐ということでした。その、父親というのが、武蔵 健一のことです。
もう1つは、大和が双子について知っていた点です。2人が健一の娘だとしたら、早々に、父親を失ったことになります。そうなると、2人は、養護施設に預けられていた可能性があります。それが、大和と同じ養護施設だったということです。
今回、駿河と悠月が双子であるということが明かされたことによって、この2つの点についての信ぴょう性が、より高まったように思います。
山猫の正体
前回の考察で、北見は山猫の影武者で、自ら山猫を名乗るようなことがあれば、それは、ミスリードの可能性が高いと言いました。
まさに、言った通りの展開になりました。大河が、本当の山猫の正体を知ってしまったことからも、やはり、北見は、山猫の影武者でした。
その、山猫ですが、初代の山猫と呼ばれる人物が、存在していました。その人物とは、陸奥建設の設立者、陸奥 哲夫という男です。
権力と財力を持ち合わせた、この人物は、ある時期から、裏で暗躍するようになり、自らを、山猫と呼ばせていました。その陸奥が、10年前に病死し、今の山猫が、2代目として、引き継いだということです。
もちろん、2代目山猫は、北見ではありません。
これまでの考察でも、再三言ってきた通り、2代目山猫は、武蔵二葉です。
二葉が山猫だと考察してきた中で、1つだけ、腑に落ちなかった点は、二葉に、それだけの権力と財力があるのかという点でした。しかし、陸奥から、全てを引き継いでいたのだとしたら、その点も解消されます。
もし、そうだとすると、陸奥と二葉は、どういう関係なのでしょう。
二葉は、陸奥の娘の可能性が高いです。陸奥が、裏で暗躍していた時期が、1980年代ということから、おそらく、この当時、陸奥は、40代ぐらいだったと思われます。丁度そのころ、二葉は、8歳から18歳なので、年齢的にも、親子関係に矛盾は生じません。
ただ、二葉は、正妻の子供ではなく、いわゆる、隠し子的存在だったのだと思います。山猫という隠語から、二葉は妾の子ではないかということは、これまでの考察の中で、再三触れてきました。
詳細については、山猫徹底考察をご覧いただければと思いますが、陸奥の存在によって、二葉が山猫である根拠は、全て出そろったように思います。
残された4人
モブ的要素だった、4人の人質が解放され、残る人質は、北見、二葉、宇和島、庭瀬の4人となりました。
まず、北見ですが、現段階では、山猫扱いなので、残されるのは、当然と言えるでしょう。
二葉に関しては、前回の考察で、獣グループは、二葉が山猫であることを知ったうえで行動していると言いましたが、その辺はどうなのでしょう。
計画1か月前の様子からは、北見の写真のところに、山猫と書かれていることがわかります。
つまり、獣グループも、山猫は北見だと思っているということでしょうか。ただ、残り1か月のあいだに、真相を突き止めたということも考えられます。いずれにせよ、二葉を残したまま、計画が続行されていることから、二葉が山猫だということを知っている可能性が高いです。
宇和島に関しては、まだ、何か案件をかかえているということなのでしょうか。何かしらの嘘をかかえているとは思いますが、山猫のミスリード要員という意味合いが強いと思います。
庭瀬に関しては、例の仮病疑惑が残されています。
いまだに、誰も突っ込みを入れていませんが、毒が入っていないのに、苦しんでいたことから、獣グループの仲間の可能性が高いです。ただ、犬の獣ということではなく、単なる、人質のお目付け役といったところでしょうか。
獣内の裏切り者
次回予告から、獣内に裏切り者がいることが、明らかになるようです。
どういう裏切りなのか、詳細はわかりませんが、2つのケースが考えられるように思います。
1つは、犬の獣のことを言っているケースです。犬の獣については、これまでの考察でも、再三言っている通り、岩槻であることは、ほぼ間違いありません。
岩槻は、山猫側の人間であって、スパイとして、獣側に潜入しているということでした。そのことがバレて、犬の獣が裏切り者だと言っているのかもしれません。
PC操作をしていた駿河が、異変に気づくようなので、分析官という立ち位置からも、その可能性はありそうです。
ただ、それだと、あまりにも、既定路線すぎるので、既存の10人の中に、裏切り者がいるというケースも考えてみたいと思います。一番単純なのは、掛川を見殺しにしようとしたことから、松長と堀江が怒りを爆発させたというケースです。
ただ、掛川も覚悟を決めていましたし、あまり、尾を引く要素には感じませんでした。
それよりも、気になったのは、重原のおなかの中の子供についてです。
第5話の考察では、父親は、大河ではないかと言いましたが、その可能性はなさそうです。
鼠の獣が現れた時、重原は、逆上ぎみに、「完全に暴走している」と言っていました。あの態度と言葉からは、そういう関係であるようには見えませんでした。
そうなると、話の流れ的に、直樹の子供ということなのでしょうか。
可能性は高そうですが、もしそうだとすると、妊娠という設定自体、あまり意味のない設定のように感じていました。しかし、裏切り者という要素が加わってくることで、その設定が、意味を持ってきます。
そのことを知った直樹からすれば、即刻、重原には、計画から抜けてほしいはずです。
しかし、自分一人で、どうにかできることでもなく、父親の一樹に相談するのではないでしょうか。
そして、直樹と重原を、計画から抜けさせるために、算段を講じるのだと思います。それが、裏切り行為と見なされてしまうということです。
つまり、獣内の裏切り者は、丹波親子ということです。
裕子の犯した罪
大河によれば、裕子は、一年前に、ある罪を犯したということですが、一体、どのような罪を犯したのでしょう。
一年前ということからも、大河の姉、百花の死に関係しているということでしょうか。
第2話から引っ張り続けてきたので、今更感は否めませんが、おそらく、そうだと思います。
百花が運ばれた、横浜湾岸病院の、VIP患者 優先主義によって、百花は亡くなったのだと思いますが、そうだとすると、裕子を狙うのは、筋違いな感じもします。
裕子は、心臓 外科医なので、百花を治療する立場にはありません。おそらく、割り込んできたVIP患者を治療したのが、裕子なのだと思います。部屋に飾られていた写真が、その時のものだと思います。
もし、そうだとすると、いくら、見境なく暴走したからといって、完全に、ターゲットを見誤っていると言えます。
大河が、獣グループを抜けた理由も、そうした、猪突猛進なところから、殺さずのやり方に、嫌気がさしたのではないでしょうか。
そういう意味では、どちらかというと、鼠の獣より、猪の獣のほうが、合っていたかもしれません。
地下500メートルで発見したもの
大河が持ち出した、空港開発計画の資料には、2014年に、地下500メートルで発見と書かれていましたが、一体、何を発見したのでしょう。
採取の成功に、4年もかかっています。海底に存在している点、採取に時間がかかっている点から、おそらく、メタンハイドレートという、天然ガスのことだと思います。
メタンハイドレートは、もともと、日本の海域にたくさん存在するものですが、採掘に時間と手間がかかる点から、なかなか実用化されていません。何よりも、一番の問題点は、採掘によって、大量のメタンガスが大気中に放出されれば、さらなる地球温暖化を招くリスクがあります。
海の環境破壊や、地盤沈下にも、繋がりかねません。
山猫を筆頭とした、空港建設計画チームが、この計画を実行に移すとなると、当然、極秘裏に話を進めていったのだと思います。
何の問題もなく、メタンハイドレートが採掘できたのならいいですが、おそらく、あらゆる問題が起こっていながら、それを隠ぺいしてきたのではないでしょうか。そのことが、獣グループが問い詰める、最大の嘘ということになりそうです。
以上、「ドラマ『新空港占拠』第7話考察 獣内の裏切り者はあいつ、そして、陸奥哲夫から山猫を引き継いだのは娘の二葉」について、考察してみました。
残り3話ということもあり、回収項目が増えてきたようです。第7話の考察も、これまでの考察のおさらい的要素が多かったように思いますね。今後も、そういった形の考察になっていくかと思いますが、最終回まで、お付き合いいただければと思います。
ちなみに、綾部については、全く触れませんでしたが、結局、何一つ達成することができず、へなちょこな終わり方だったのは、少しかわいそうな感じがしました。