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浜松殺害の真犯人
浜松を殺害したのは、松長達3人ではなく、またしても、川越でした。
今度は、天童の命令で動いたようです。天童が抱えている嘘とは、そのことでした。
その5年後に、松長達3人は、釈放されましたが、気になったのは、そのタイミングで、駿河たちが接触している点です。
その時、浜松の娘、詩と奏も一緒にいました。松長達3人が釈放されたのは、2023年の8月なので、少なくとも、5か月以上前から、空港襲撃の計画をしていたことが伺えます。
このことは、獣グループの計画を、時系列に追っていくうえで、重要になってくるように思います。
山猫113空港来
獣グループの計画を、時系列に追っていくうえで、もう1つ、重要になってくるのが、大和が送った、書籍暗号です。「山猫113空港来」、つまり、1月13日の、空港 開港の日に、山猫が現れるという意味でしょうか。
一見、そのように感じますが、気になるのは、いつ、この暗号が送られたのかという点です。
文章の内容を見ると、「あと数か月で夏を迎える」と書かれています。
さらに、「拘置所で生活する日々にも、段々と慣れを感じるようになってきた」と言っています。
このことから、手紙が書かれたのは、2023年の5月前後と推測できます。
そもそも、暗号が目的なので、内容については、適当なことを書いているだけなのではという懸念もあります。ただ、送る前に、手紙の内容についてはチェックされているので、矛盾するようなことが書かれていたら、そこで引っかかっているはずです。
つまり、大和は、半年以上前から、空港開港の日に、山猫が現れることを知っていたということになります。
そうなると、シンガポール行きのチケットを予約させていた、北見が山猫ということでしょうか。
その可能性もありますが、高飛び用の航空チケットを、半年以上前から予約するということに違和感を感じます。
もし、その時に追い詰められていたのだとしたら、既存の空港から、早々に逃げればいい話です。これでは、段取りが、のんびりしすぎているような感じがします。そう考えると、大和が言っている、空港に来る人物とは、北見ではなく、二葉の可能性が高いです。
しかし、二葉は、自ら空港に来たのではなく、獣グループが拉致して連れてきています。
もしかしたら、二葉は、半年以上前のこの段階では、開港イベントに参加する予定だったのではないでしょうか。
この空港は、クリーンエネルギーを活用していることを売りにしています。
クリーンエネルギー開発に関する条例案を中心に活動している二葉であれば、開港イベントに参加予定があったとしても、おかしくありません。
しかし、スケジュールの都合なのか、二葉が、獣グループの動向を察知したのかはわかりませんが、イベント参加がキャンセルされたということです。獣グループとしては、最大のターゲットである山猫が来ないのでは、話にならないので、急遽、兄の健一の情報を餌に、二葉を拉致したのではないでしょうか。
獣たちのアジトに残る痕跡
ここまでの経緯を見てみると、大和から、空港開港の日に、山猫が現れるという情報を受け取った、2023年の5月前後が、この計画の発端と考えられます。
その3か月後には、百首事件の関係者に話を持ち掛けたりして、メンバーを集めたということです。
他のメンバーが合流したタイミングは、現段階ではわかりませんが、計画実行の2か月前には、すべての準備が整い、メンバー全員が揃っていることが、明らかになっています。
この時に、アジトの壁に貼られていた資料から、この段階で、それぞれの事件の真犯人は誰で、どういった嘘をついていたのかということも、全て、調査済みだったことがわかります。
壬生が北見だということも、すでに調査済みだったようです。
計画 実行の経緯を見ても、全てわかっているうえで、三郎に調べさせ、公に晒していくという手法をとってきました。このことからも、最大のターゲットである、山猫に関しても調査済みで、すでに、誰が山猫であるかわかっていた可能性が高いです。
そこで、山猫の正体がわかっているという想定で、この相関図を見た時、みなさんは、誰が山猫だと思うでしょうか。
一番上の先頭に、他の人より大きな写真で貼られている、二葉が、最大のターゲットのように感じると思うのではないでしょう。
三郎の写真は例外とすると、多くの人は、そういった印象を抱くのではないでしょうか。しかも、二葉のところには、クリーンエネルギーに携わっていることが、記述されています。クリーンエネルギーと空港に関しては、後ほど触れるとして、アジトに残る痕跡からも、二葉が山猫である可能性が高いように思います。
北見は山猫の影武者
先ほど見ていただいた、アジトに貼られた相関図からもわかる通り、北見の存在は、二葉より格下の扱いです。写真の大きさや、貼られている位置からも、そんな感じがします。
しかし、第6話の終盤で、急に、獣グループに対して、好戦的な態度を見せてきました。
見方によっては、北見が、山猫の本性を見せ始めたようにも見えますが。これに関しては、おそらく、ミスリードだと思います。
そもそも、山猫は、自ら手を下すような人間ではないので、あのような行動に出ることはありません。そうなると、あの北見の行動には、何か意味があるのでしょうか。単純に、爆破時間が迫っていて、切羽詰まった状況だからということもあり得ますが、意味があるとしたら、山猫を装っているというケースです。
ポイントとなるのが、米沢の、北見は山猫の正体を知っているという発言です。
このことを裏付ける要素となりそうなのが、第1話で、二葉が、三郎とともに、人質たちの前に現れた時の、北見の様子です。
あの時は、自分が北見だとバレるのを恐れて、顔をそむけたのかと思いましたが、「なんで山猫がここにいるんだ?」という意味での表情だとしたら、納得いきます。その後、2人の間で、これといった動きがないことから、主従関係が明確化されているのだと思います。
北見は、山猫こと、二葉に従うしかないと、悟ったといったところでしょうか。
しかし、爆弾によって、追い込まれた状況の中、二葉は、北見を動かし、強行突破を図ったのではないでしょうか。
そして、北見を山猫の影武者にすることによって、自分は、この状況から、うまく逃げおおせようとしているのだと思います。
目で合図を送っていたような感じもしました。
もし、次回以降、北見が、自ら山猫を名乗るようなことがあれば、それは、ミスリードの可能性が高いです。
綾部の電話の相手
綾部が、山猫側の人間であることは、明らかですが、電話をしていた相手は、一体誰なのでしょう。
山猫が、二葉だとしたら、人質として監視されている中で、電話で話ができるような状況ではありません。そうなると、山猫側のスパイとして、獣グループに潜入している、犬の獣、岩槻しかありえません。
岩槻に関しては、第3話の考察で触れているので、詳細は、そちらをご覧いただければと思います。
しかし、岩槻も、あの場所にいたら、電話をしている時間はないように思います。
おそらく、あのタイミングで、席を外していたのだと思います。
それを裏付ける、ちょっとした、メタ的要素が存在していました。綾部が電話をしているシーンの数分後、CMに入りますが、そのCM明け直前に、huluの宣伝が入りました。
この宣伝では、岩槻がナレーションをしているのですが、最後に一言、「それでは捜査に戻ります」と言っていました。つまり、この間、岩槻は、捜査を離れ、綾部と電話をしていたということを、メタ的に暗示していたということです。ちなみに、話の中で出てくる、データについてですが、山猫の正体に繋がるデータか、この後触れる、クリーンエネルギーと空港に関するデータだと思われます。
クリーンエネルギーと空港の関係性
クリーンエネルギーと空港の関係性については、2つのケースが考えられます。
1つは、クリーンエネルギーが、空港に悪影響を及ぼしているというケースです。クリーンエネルギーのデメリットとしてあげられているのが、コストがかかる点と、供給が安定しない場合がある点です。
環境に影響を与える要素がない点から見て、あるとしたら、コストがかかりすぎることで、莫大な裏金が動いているといった可能性でしょうか。ただ、確かに、遺憾なことではありますが、国民に直接影響を及ぼすような事案であるかと言うと、そういった感じではありません。そうなると、考えられる、もう1つのケース、クリーンエネルギー自体がウソだというケースです。
実は、クリーンエネルギーではなく、CO2を大量に輩出していたとなると、環境破壊に繋がる、大きなウソということになります。
CO2だけではなく、他の有毒物質も、垂れ流し状態だったとしたら、このドラマの中核を担う、最大のウソと言えるでしょう。
裏金にしろ、クリーンエネルギーの嘘にしろ、クリーンエネルギーに携わっている二葉が、それに関与していたとしたら、何が何でも、隠ぺいに走るはずです。
しかも、二葉が山猫だとしたら、力づくでも潰しに掛かるでしょう。そうなると、綾部が探しているデータというのは、そのことをを裏付ける証拠という可能性が高そうです。
目つきが豹変した三郎
書籍暗号が解読され、山猫が空港に来ているということを知った時、三郎の目つきが、豹変したように感じました。
確かに、何かを確信したような表情にも見えます。実は、この少し前の段階で、予兆のようなものが見えていました。それは、モニター越しに、二葉の様子を見ているときです。
和泉にも、大丈夫かと、声を掛けられていました。その時の、二葉の表情が、こちらです。
こ、怖い。三郎は、この表情を見て、二葉の内面的な部分について、何か思い当たる節があったのではないでしょうか。そして、空港内に山猫がいることを知った時、姉が山猫である可能性を感じ取ったのかもしれません。
以上、「ドラマ『新空港占拠』第6話考察 北見は山猫の影武者、獣たちのアジトには、山猫に繋がる証拠があった」について、考察してみました。
ドラマも後半に入り、方向性が明確になってきたように思います。そして、前回の考察で、龍の獣と駿河の双子説を唱えたことから、龍の獣の年齢が気になっていましたが、明かされないままになっています。公式サイト上では、名前が、悠月というだけで、年齢の記載はありません。
おそらく、年齢は30歳で、それを記載してしまっては、駿河との双子説が濃厚になってしまうので、あえて記載していないのだと思います。
そうなると、考察通りの可能性が高そうです。