YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。
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最終ゲームの結末
最終ゲームについては、前回の考察で4つのケースに分けて考察しましたが、結果的には真澄が勝者となり、二宮が犠牲者となる結末でした。
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考察の中でも言いましたが、一番ありがちな結末になりました。個人的には、運ですべてが決まると思っている大田原に対して、そうではないということを思い知らせる結末を期待していましたが、特にそういった要素は存在しませんでした。
大田原が予言していた通り、二宮が犠牲者になりました。
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しかし、あの予言については、眉唾物です。
真澄も、適当に書いただけではと指摘していましたが、大田原曰く、初日にすでに書いていたと言っていました。
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それが本当だとして、真澄の勝利を予言していたのであれば、意味があります。しかし、二宮を指定した時点で、二宮か参加者かという、50%の確率になります。ゲームマスターの二宮が、最後まで残ることは決まっているので、保証された50%ということになります。
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もしかしたら、この時点で真澄は、運の見える化なんてインチキだということを悟ったのかもしれません。すぉの証拠に、大田原がそのことを説明している時に、真澄が、妙に冷めたような表情をしていました。
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その後、真澄が何も語らなくなった点、最後、大田原との勝負を軽くあしらった点からも、その可能性は高そうです。
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もちろん、大田原自身は、詐欺的なインチキではなく、真剣に研究をしていたのだと思いますが、運の見える化なんてできないということを暗示していたように思います。
曖昧な伏線回収
ミスターXの正体が明らかになったことで、今まで謎だった点が回収されることを期待しましたが、案の定、曖昧なままといった感じでした。
第1ゲーム終了後の物音については、全く触れられませんでした。
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これについては、前回の考察でも言った通り、この建物内に他の人物がいる、それが会長だという伏線を張るための演出だったと思います。
南郷に関しては、やはり、ゲームに引き戻すためという理由でした。
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「この中の誰かだ」というメッセージの意味については触れられませんでしたが、こちらも、前回の考察で言った通り、南郷を煽って、協力関係を結ぶためのものだったと思います。この中の誰かは会長のことで、会長から資金を根こそぎ奪う計画を持ち掛けていたというあれです。
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南郷については、参加したのが前回の大会だったということが明らかになりましたが、そうなると、二宮との関係で矛盾が生じます。二宮は、前回の優勝者なので、3回戦までは一緒に戦っていたということになります。しかし、2人には、そういったそぶりは見られませんでした。
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まあ、これも、大田原と二宮、2人だけでの会話同様、本音で話してしまっては、ネタバレになってしまうので、そういった演技になったのだと思います。いわゆる、一人芝居のジレンマというやつです。
内山が稲葉の補填という意味だったという点については、時系列的な観点で、微妙な感じがしました。
稲葉がやられたのは、ゲーム前日の21時30分以降なので、一旦、内山を追っ払った後、再び呼び戻したということなのでしょうか。
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理屈としてはそうですが、その辺も曖昧です。
秋元ドラマならではと言ってしまえばそれまでですが、今回も、曖昧なままの伏線回収で終わってしまった感じです。
二宮の最後
敗北した二宮は、千鳥足でランドリーシュートの所まで向かいましたが、おそらくそのあとは、みなさんの想像通りだと思います。
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娘の後を追って、ランドリーシュートに飛び込んだんでしょう。
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真澄が、運の見える化のインチキを悟ったのに対し、二宮は、運の見える化の可能性を信じてこの世を去った。そうした、対照的な末路の見せ方であったとしたら、面白いように思います。まあ、真澄が本当にインチキを悟ったのかどうかはわかりませんが、対照違いではありますが、シンメトリーにも無理やりつなげることができますね。
仮面をかぶった通行人
エンディングでは、真澄が、10億円の小切手を破り捨て、すれ違う通行人が、みんな仮面をかぶっているというものでした。
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せっかく手に入れた10億円を、なぜ手放したのでしょう。
そこも、運の見える化がインチキだと悟ったことに通じると思います。結果的に、インチキな研究に協力する形で得た金なんて、所詮はインチキだという意味が込められているのではないでしょうか。まあ、お金自体はインチキではないので、とっておいてもよさそうな感じもしますが、それでは収拾がつかないということでしょか。
真澄が、そういう心境に至ったことで、仮面をかぶった通行人の意味が見えてきます。
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一見、ペルソナ、つまり、心理学者ユングが提唱した、「人間の外的側面」、「自分の内面に潜む自分」を表現しているように見えますが、おそらく違うと思います。
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このドラマは、自分の本性を隠し、人を欺くといったことがテーマではありませんし、ゲームの中でも、そういった駆け引きは、ほぼ存在しませんでした。まあ、駒希と前山の関係性についてはそういった側面も見せていましたが、そもそも、仮面をかぶっていたのは、会長である大田原です。
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そういう意味で、気になったのが、二宮がゲーム後に発した言葉です。
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それは、運の天気予報です。
二宮は、大田原が作った運の天気予報を握りしめ、みんな、自分の能力と努力で、自分の人生を作っていけるようになると言っていました。ここで言っていたみんなとは、まさにこの、仮面をかぶった通行人たちの事ではないでしょうか。つまり、仮面は大田原の象徴で、通行人は、そのインチキな研究に毒された人々という意味です。
その通行人の波を、唯一逆走するのが、インチキを悟った真澄だけというのが、最後の構図だと思います。
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考察に関しては、以上となりますが、正直、9話と10話は蛇足だったような感じも否めません。最後の勝者が決まって終了というほうが、物語的にはきれいに終われていた感じがします。
全てが運だったという結末よりは、運だったのか?トリックだったのか?その辺を曖昧にしたまま終わっていた方がよかったかもしれません。ただ、トリック的要素を残しつつ、終盤まで進んだという点は、考察という意味では、とても楽しめたように思います。
これまで、ロジカル考察をご覧いただき、ありがとうございます。4月期も、ロジカルかつ独創的な観点で、新ドラマの考察をしていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
以上、「ドラマ【ダ・カーポしませんか?】最終回考察 大田原の二宮敗北予言で、真澄は、運の見える化がインチキだと悟った」について、考察してみました。
4月期から考察を予定している新ドラマとして、ペンディングトレインと、unknownをあげておきたいと思います。
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前者は、パラレルワールドや、タイムリープの要素を含んだドラマのようなので、考察的楽しみかたが出来そうな感じがします。後者は、ツイッターの公式で、14人の出演者の中から犯人予想をする告知などをしており、こちらも、ミステリー考察として楽しめそうです。新ドラマに関しては、別途、紹介記事をあげる予定なので、そちらもご覧いただければと思います。また、みなさんと、考察が楽しめたらと思います。