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奥野の行政解剖
急性心不全で処理されると思われていた奥野ですが、行政解剖されることとなりました。
神林が、何か怪しいと感じたのでしょうか。一見、神林の鋭い感のように見えますが、このことによって、一時的に、遺体に近づくことが可能になります。
前回の考察では、真犯人は神林で、藤巻を介して、ギフトを病院関係者に流通させることで、遠隔的に復讐をしようとしているのではないかと言いました。
そう考えると、この、神林の行動は、復讐の妨げにならないようにするための、補助作業だったように思います。
遺体に近づくことが補助作業というのは、どういうことでしょう。
病院内で、立て続けに急性心不全で人が亡くなっていることから、事件性を怪しむ声が聞こえてきてもおかしくない状況でした。そこで、行政解剖をすることで、不審死ではないということを、アピールしたかったのだと思います。
そのためには、体内に残っているギフトが発見されてはまずいので、神林が遺体に近づくことで、ギフトの消滅を測ったのだと思います。
そうなると、結果的に、藤巻の行動は取り越し苦労だったということになります。
そもそも、神林は、刑事ではなく、警務部厚生課の人間です。
そういった立場でありながら、あそこまで積極的に動いていること自体、怪しい感じがします。
二重スパイの構図
藤巻は、白鳥と神林、それぞれから、お互いの情報を探るよう依頼を受けていました。いわゆる、二重スパイです。
もし、神林が真犯人だとしたら、藤巻は、ギフトを提供した裏の犯人と、そのギフトを使って犯行を重ねる、表の犯人の、両方のスパイをしているということになります。なんか、ものすごい立ち位置です。
1対1の心理戦という構図はよくありますが、その間に、藤巻という人物を入れたことによって、今までにない、とてもおもしろい構図が出来上がるように思います。
再び登場したプリン
藤巻と神林が会話をしている中で、あるアイテムが、再び登場しました。それは、プリンです。
前回の考察で、安田に対しての犯行で使われたのが、ギフト入りプリンだと言いました。今回も登場したことで、ある意味、キーアイテムとなってきそうなプリン。第3話以降の登場も、気になるところです。
久留米の本性
ギフトのことで、藤巻に急接近してきた久留米ですが、その本性は、定かではありません。
単に、ギフトについて詳しく知りたいだけのようにも見えますし、キャラ的につかみづらい感じがします。藤巻は、すでに一線を越えていますし、神林が真犯人だとしたら、必然的に、真相を突き止める人物は、久留米になってくるように思います。
ただ、久留米に関して、1つ気になる点が存在します。それについては、後ほど、伊集院の項目で触れたいと思います。
伊集院の行動
ギフトのことを知った伊集院は、藤巻を利用し、白鳥から金を奪う計画を立てましたが、逆に、返り討ちにあってしまいました。
ただ、伊集院の行動の中で、いくつか違和感を感じる点が存在します。
そもそも、藤巻がギフトを培養していることに、なんで気づいたのでしょう。
久留米が気づいたときは、藤巻の様子を伺っているシーンがありましたが、伊集院の場合は、それがありませんでした。
ネタバレになるからかもしれませんが、回想シーンもなかったことから、あまりに唐突すぎる感じがしました。このことから、誰かに聞いて知ったという可能性もあるかもしれません。
また、脅迫状に関しても、1通目は、入口のところに置いていきましたが、2通目は、部屋の中に置かれていました。
さらに気になったのが、2通目は、一体いつ置かれたのかという点です。早朝は、すでに、久留米が来て作業をしていたので、おそらく、深夜でしょうか。
その場合、引っかかるのが、先ほど触れた、久留米に関する気になる点です。脅迫状が深夜に置かれたのだとしたら、このような状態で置かれていた手紙に、久留米が気づかないということがあるでしょうか。
藤巻はすぐに気づきましたし、そのまま気づかず素通りというのも、なんか変な感じです。
もし、伊集院の行動に、久留米が関与していたのだとすれば、2通目の脅迫状を置いたのは、久留米ということも考えられます。そうなると、いつの間にか、伊集院がギフトのことを知っていたことも納得いきます。
ただ、久留米まで一線を越えてしまっては、ドラマ的に収集がつかなくなってきます。しかし、それこそが、このドラマの本質であり、最大の特徴なのかもしれません。
全員の末路は2択
このドラマ、第2話にして、すでに主要キャストの奥野と伊集院が殺害され、藤巻と白鳥が、犯罪に手を染めています。しかも、考察の通り、真犯人が神林で、共犯が安曇、久留米も、伊集院の件に関与していたとしたら、7人が、殺害されるか犯罪に手を染めていることになります。藤巻の娘と、神林の娘を除外すると、14人中半分の、7人が、その2択を強いられていることになります。
次回予告から、郡司も、ギフトのことを知ってしまうようなので、その2択を強いられそうな感じがします。
先ほど言った、このドラマの本質であり、最大の特徴は、ここにあるように思います。ギフトを知ってしまった人間の末路は、犯罪に手を染めるか、殺害されるかの2択で、今後、全員が、そこに巻き込まれていくのではないでしょうか。その根源となっているのが、真犯人の復讐心と、白鳥の欲望にあるのだと思います。
ギフトの存在が、人の人生を狂わすということがテーマであれば、全員の人生が狂ってしまうという末路も、十分にあるかもしれません。
以上、「ドラマ『グレイトギフト』第2話考察 復讐と欲望の連鎖、全員、殺害されるか、犯罪に手を染めるかの2択」について、考察してみました。
2時間ドラマのような速さで展開しているので、この先どうなってしまうのでしょう。もしかしたら、2部構成で、第2部は、この事件の数年後ということもあるかもしれません。いずれにせよ、全員の末路が2択だとしたら、バトルロワイヤル状態の展開も、考えられるかもしれません。