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ドラマ【unknown】最終回考察 回収されなかった宗像家事件の存在理由、ドラマ総括しています

火曜、21時からテレビ朝日系列で放送されているドラマ【unknown】の、最終回で気になった点について、考察してみたいと思います。

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https://youtu.be/C3B91i7fLqo

YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

Contents

吸血鬼を恨む動機

加賀美が吸血鬼を恨む動機は、子どものころ梅に、両親を殺害したのは吸血鬼だと吹き込まれたためでした。

梅は、駄菓子屋の店主ということなので、長年、子ども相手に店を続けてきているのだと思いましたが、ちゃっかり、施設の職員やってました。
梅のついた嘘が、子どもの頃の加賀美の記憶に焼き付いて離れなかったというのは、シンプルでわかりやすかったと思います。ただ、加賀美の、その後の成長過程が、はっきり描かれない中、そのことを、大人になるまで引きずり続けていたというのは、動機としては、結構弱いように感じました。

まあ、親友が突然吸血鬼だと言い出したこと自体、異例中の異例なので、そこで、埋もれていた記憶のトリガーが外れたということなのかもしれません。

その親友が、最初の被害者でしたが、それ以外の被害者については、どのように吸血鬼だと判別したのかがわかりませんでした。

こころについては、血の味をキスで確認するという、おもしろい伏線要素があっただけに、その辺も明確にしてほしかったところです。

極論を言うと、この萩野という親友が、余計なことを言わなければ、このような事件は起こらなかったということです。まあ、遅かれ早かれ、別の吸血鬼に出会っていたでしょうが、元凶は、こいつにあります。

加賀美の両親を殺害したのは、結局、加賀美自身でした。

この部分については、全く焦点となっていなかったので、考察でも触れてきませんでした。このような回収要素が存在しているのであれば、第8話の段階で、事件の状況を提示してくれてもよかったように思います。そうしてくれれば、ひとつの考察要素として取り上げることもできました。
ちなみに、子どもが誤って、毒性のあるものを飲み物に入れてしまうというのは、依然、吉高由里子さんが主演していたドラマでも使用されていた回収要素だったので、ちょっと、パクリのような印象を受けました。

まあ、そのドラマを見ていない人には関係ないですけど。

加賀美と梅の関係

先ほども言ったように、加賀美と梅は、施設の職員と、そこに預けられた子どもという関係でした。設定上は、わかりやすくてよかったように思いますが、その場合、前回の考察でも言ったように、2人の距離感が問題になってくるように感じました。

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確かに、吸血鬼の話をしたのは梅ですが、所詮、梅からしたら、施設にいた子どもの中の1人に過ぎません。施設を出た後も、交流があったというわけではないようですし、2人の間には、それなりの距離感を感じます。そんな中、梅が加賀美を殺害し、自分が身代わりになるという行為は、ちょっと違和感を感じました。

海造と伊織の会話で、愛ゆえに間違った行動を選んでしまうことがあるという点を強調していましたが、そういった行動にでるためには、もう少し近い距離感の関係性がほしかったです。

2人の関係性については、第1話でうめぼし堂に現れたのが、加賀美だということが明らかになりました。加賀美が襲ったということではなく、話を聞いて、梅が勝手に気絶したという流れでした。

火事が事故だったという点は、これまでの考察通りでしたが、やはり、時系列の観点で腑に落ちません。こころの仕事を肩代わりして、会社に残った加賀美が、15分後にうめぼし堂にいたというのは、ちょっとワープしすぎな感じもします。

制作側から、時系列やアリバイの要素を重視しているというコメントが出ていただけに、その辺は、うまく調整してほしかったところです。
血の付いたタオルや、レインコートを置いていったのは、既定路線ではありましたが、梅でした。

その点に関しては、「梅はすべてを知っている」というタイトルで追い続けてきたので、予想通りと言った感じでした。

ただ、2人の間には源治が存在し、源治を中心に、2人の距離感が縮まると考察していただけに、そこが外れたのは残念でした。

ちなみに、梅は、加賀美に対しての殺人未遂罪には問われないのでしょうか。

わかりません。

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宗像家事件

第8話終了時点で、ある程度覚悟はしていましたが、やはり、宗像家事件の真相は明かされませんでした。

そうなると、源治が話していたことが真実ということなのでしょうか。

結論としては、そう捉えるしかありませんが、動機としては違和感しかありませんし、子どもたちにまで手を出した理由や、あの残虐性が理解できません。そもそも、このドラマの核となる要素と捉えていただけに、この肩透かしは解せません。
この事件を起点に考えると、どうしても、源治に目がいってしまいます。もともと、ミスリード的な要素として盛り込まれたものなのでしょうか。結論から見るに、一条というキャラを際立たせるためのバックボーンだったように思います。

殺人犯の父親が、捕まるリスクを顧みず、息子の結婚式に現れ、花嫁の危機を救って死亡した。

この状況を作るためのバックボーンだったのだと思いますが、事件の扱い方や設定を、変に誇張しすぎたため、一条のキャラが、わけわからなくなってしまったのだと思います。そういうことであれば、もっと、同情の余地のあるシンプルな殺人事件にしたほうがよかったかもしれません。
本当は、ちゃんと回収するつもりだったのが、制作上の都合で、あえなく断念したという可能性もありますが、このドラマの一番残念だった部分と言えるでしょう。

エンディング映像

ドラマの最後で、みんなが仲睦まじくしているシーンが描かれましたが、これには、何か隠れた意味があるのでしょうか。

結婚披露宴の余興台本と書かれていたので、余興のリハーサルをしていたのでしょうか。

そもそも、この経緯には、矛盾点が存在します。
加賀美が、最後に闇原家を訪れたのが、6月17日です。

その後、平穏な日常が訪れるまでには、数週間は要していると思います。

仮にそれが、7月上旬だったとしたら、その一か月前は、6月上旬ということになります。あの映像が、6月上旬に撮られたものだとしたら、5月14日に殺害されたまつりがいるのはおかしいです。

おそらく、制作側が、その辺のことは考えずに割り込ませたエンディングなのだと思いますが、これでは、杜撰さだけが目立つ、蛇足的なエンディングとなってしまいます。きれいな形で終わらせるために入れた映像であるなら、撮影した日付を入れるなど、細かいを配慮して、筋が通る形にして欲しかったところです。

ドラマの総括

ところどころ、細かい部分で腑に落ちない点はありますが、宗像家事件について以外は、考察要素の詰まった、面白いドラマだったように思います。

最初は、コメディー要素がメインのドラマだと思い、リタイヤしようかとも思いましたが、4話あたりから、徐々にシフトしていった感じでした。考察も、1話でした後は、4話までスルーしましたが、5話から再開する形となりました。
このドラマのポイントの1つに、吸血鬼という設定に対する認知度があったように思います。
コメディーにしろ、ミステリーにしろ、吸血鬼という、非現実的な要素が存在する時点で、しらけてしまうケースもあります。そのことを、うまく序盤で認知させたことが、後半のミステリーな展開で、盛り上がっていった要因だと思います。そのための伏線要素が、さりげなく、いろいろなところにちりばめられていた感じでした。
本来、吸血鬼だらけだったという結末は、「なんだそれ?」となりかねないところですが、そこをあまり感じさせなかったのも、積み重ねられた伏線と、吸血鬼設定に対する認知度があったからと言えるでしょう。
そして、そういった無茶な設定を、違和感なく演じていた、キャストのみなさんも称賛に値します。

ただ、個人的に、うるさいのは好きではないので、海造だけは抵抗がありました。第7話の病院でのシーンは、うるさすぎて、もうやめてくれといった感じでした。

唯一気に入ったのは、闇原家に、南十字たちが聞き込みに来た時のシーンです。ああいった、さりげない、シュールな笑いは、個人的に好きです。

一方、今回の考察で触れた、加賀美の動機の弱さや、加賀美と梅の関係の距離感に関しては、詰めの甘さを感じました。そういった部分を補填する意味でも、宗像家事件や、加賀美の家族を絡めた展開にもっていってほしかったところです。
このドラマを採点するとすると、100点満点中、何点でしょうか。ずばり、70点といったところでしょうか。

以上、「ドラマ【unknown】最終回考察 回収されなかった宗像家事件の存在理由、ドラマ総括しています」について、考察してみました。
途中、スルーした回もありましたが、ドラマ、unknownの考察をご覧していただき、ありがとうございました。7月期も、以下のようなドラマの考察をしていく予定なので、7月以降もお付き合いいただけたらと思います。

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