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漫画【金田一37歳の事件簿】考察 「綾瀬連続殺人事件 File.07」早くも犯人確定、動機の観点で考察してみました

シリーズ累計1億部突破のモンスターコミック。現在はイブニングで連載中の金田一37歳の事件簿について、漫画と同時進行で推理・考察をしていきたいと思います。今回は、新たに始まったエピソード「綾瀬連続殺人事件」のFile.07、についてです。
漫画を読んでいる方も読んでいない方も一緒に推理・考察できればと思います。

ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
講談社 金田一37歳の事件簿 73話より引用しています。

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YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

第3の犯行が可能な人物

練炭自殺という形で発見された瀬戸倉ですが、死亡推定時刻は、9時から11時の間ということです。そうなると、その時間、金田一と一緒に足立区綾瀬にいた冬樹は、あっさりと除外されてしまいます。

17時までに、瀬戸倉を車に運び込まなければいけないという観点でも、冬樹には不可能です。冬樹真犯人説も唱えていただけに、こうもあっさり除外されてしまうのは、ちょっと残念です。
瀬戸倉を運び込むという観点では、蓑田と間宮も、ほぼ除外されたと言っていいでしょう。

神奈川の現場には、蓑田と間宮が、同時に到着していることから、おそらく、2人一緒に、東京から来たと思われます。そうなると、瀬戸倉を車に運び込み、東京に戻って、再度神奈川に来るというのは、時間的に不可能です。
ここで、容疑者3人が除外されてしまうと、残るのは小美野だけということになります。

トランクに瀬戸倉を閉じ込めて、スタンガンを取りにいった時に、練炭に火をつけたのでしょう。あとは、ほっておけばいいだけです。

小美野は、序盤から怪しい行動が目についてはいましたが、冬樹か間宮を、もう少し対立候補として引っ張ってほしかったところです。

小美野には不可能な第2の犯行

前回の考察で、小美野には第2の犯行は不可能だということを、時系列を追って話しました。詳細は、そちらの考察をご覧いただければと思いますが、小美野が犯人であることがほぼ確定した以上、その部分について説き崩していく必要がありそうです。

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今回、第2の犯行がおこなわれたのは、19時15分と、詳細な時間が提示されていました。この時、小美野は、ホームセンターに買い物にいっているので、犯行現場があの周辺なのは確実です。

問題は、二三を東京に送り届けてから、再び遺体を取りに戻っていては、時間的に間に合わないというものでした。現状、これを打開するための情報は提示されていないため、おそらく、次回あたり、後出しで情報提示されると思います。
考えられるのは2つ。
1つは、思ったより二三と早く別れていたというケースです。帰りは二三は電車で帰っていた、あるいは、二三の家は郊外で、ホームセンターからそれほど遠くないところに住んでいた、といったケースです。それなら、遺体を取りに戻る時間的余裕ができそうです。
もう1つは、ホームセンターで、二三が車を離れたタイミングがあったというケースです。実はあの時、トイレにいったので、5分ほど車を離れたとか言い出す可能性ありそうです。二三がいなければ、その時にトランクに積んでしまえばよいので、何の問題もありません。
金田一が、二三に尋問をして、この辺の情報が、後出し的に出てきそうな感じがします。

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犯行の動機

小美野が犯人だったとして、犯行の動機は何なのでしょうか。
まず考える必要があるのは、そもそも、この小説は誰が書いたのかという点です。まず、瀬戸倉ですが、特に作家を目指していたわけでもないのに、いきなり大賞をとれるような作品を書き上げるということ自体、不自然です。見た目も、文才があるようにはとても思えないので、おそらく、瀬戸倉が書いた作品ではないでしょう。そうなると、この作品は、小美野が書いたということでしょうか。おそらく、そうだと思います。若手作家の作品の中に、有名作家の作品が入ってくれば、当然、大賞をとることは必然的になってきます。
そして、この作品のストーリーは、小美野自身のことをつづっているのだと思います。彼女から、綾瀬に来てと呼び出されている男が、小美野ということです。そして、彼女の行方が分からなくなったことに関わっているのが、瀬戸倉と、第1、第2の被害者です。おそらく、拉致監禁、殺害といった、事件性のある行為でしょう。
小美野の犯行の動機は、その彼女の復讐の可能性が高いです。

一連の経緯はこんな感じです。
まず、小美野は、書き上げた作品を、瀬戸倉の名で、オソカワミステリー大賞にエントリーします。作品のレベルの違いから、おのずと大賞受賞となります。小美野が、審査員を辞退したのは、何か意味があったのでしょうか。
自分が審査の場にいると、間宮あたりに勘繰られるのではないかと警戒したのかもしれません。
そして、大賞に決定すると、瀬戸倉に連絡をし、自分はわけあって表舞台には出られないので、作者として授賞式に出てほしいと頼みます。普通なら断る話ですが、受賞賞金や、本が売れた時に金が入ってくることを餌に、承諾させたのだと思います。
さらに、作品を模倣した形で事件を起こし、話題性を作り、本の売り上げを上げようと持ち掛けます。当然、本当に殺害するのではなく、それっぽい映像を出版社に送るだけだと、瀬戸倉には伝えます。
瀬戸倉が、授賞式前にいなくなった経緯は、おそらく、作者である瀬戸倉が犯行を重ねているように見せるための演出効果だと思います。最後に、神奈川の綾瀬の映像で、本人が登場し、本の宣伝をするといったような段取りだったのでしょう。そうなると、瀬戸倉は、早々と神奈川の綾瀬に向かっていた可能性が高いです。その、神奈川の綾瀬でのシーンがポイントとなっています。
間宮の車とニアミスをするシーン、あの時、瀬戸倉の車には、運転席に1人、後部席に1人いたことになります。

おそらく、小美野と瀬戸倉です。つまり、この段階で、対等の立場でいたということは、授賞式の段階で拉致するといった行為はしていないということになります。
小美野は、最後の撮影のために、瀬戸倉を先に神奈川の綾瀬に向かわせ、その間に、第2の犯行を実行し、自分も神奈川に向かったということです。間宮のニアミスは、おそらく偶然で、関連があるように見せるためのミスリードだったと思います。
何も知らない瀬戸倉は、小美野の車のトランクに監禁され、第3の犯行が行われたということです。

以上、「漫画【金田一37歳の事件簿】「綾瀬連続殺人事件 File.07」早くも犯人 確定、動機の観点で考察してみました」について考察してみました。
第7話で、犯人が小美野一択になってしまったので、次回は、後出しで証拠の情報が出てきて、その次から解決編といった感じでしょうか。先ほども言ったように、もう少し、冬樹か間宮の可能性を引っ張ってほしかったところですが、今回の消去法であっさり確定となってしまいました。
真壁犯人説については、さすがにこの段階では、もうあり得ないでしょう。ただ、結構おもしろい仮説がたてられたと思います。

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次回の第8話考察は、イブニング 発売日の2月9日以降になります。

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