シリーズ累計1億部突破のモンスターコミック。現在はイブニングで連載中の金田一37歳の事件簿について、漫画と同時進行で推理・考察をしていきたいと思います。
今回は、「函館異人館ホテル 新たなる殺人編」のFILE.02についてです。
漫画を読んでいる方も読んでいない方も一緒に推理・考察できればと思います。


ネタバレの内容を含みますのでご注意ください。
著作権の関係上、基本的に文字のみとなりますのでご了承ください。
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Contents
金田一一と幸村真之助が対面
幸村は明智警視長から話を聞いていて、金田一が高校時代にいろいろな事件に遭遇していることを知っており、金田一のことをあやしい人物だと思っています。
佐木竜二登場
帝国映像という映像制作会社で働いている佐木が、仕事で同ホテルに来ていて金田一と遭遇します。今回の舞台の撮影で来ているということです。金田一が、20年前に兄貴が殺されたことについて佐木に話すと、昔の話ですし仕事を選べる立場ではないのでとドライな回答をします。
「デスペラード」メンバーの楽屋での話
アイドルグループ「デスペラード」のメンバー3人は同じ楽屋になります。
メンバーは、五代玄一郎、赤座光輝、水島颯太です。
赤座は、同じ出演者の岡倉純や中神聖也が個室なのに、自分たちが相部屋なことに文句を言います。それについて五代が、俺たちはグループなんだから仕方がないと赤座をなだめます。さらに、警察にリュウ(小野寺隆司)が殺されたことを聞いてびっくりしたと言います。3人は、あいつはやばい筋と付き合っていたとかクスリを始めたとか、あることないこと話し出します。
3人の楽屋に岡倉純が入ってくる
3人がリュウについての話をしていると、岡倉が入ってきます。そして、警察にお前らの元メンバーが殺されたことを聞いたと言います。水島がびっくりしましたしとても残念だと言います。岡倉が「まるっきり他人事だな」と言いますが、それに対し水島が「いや、だってもう一年以上前にケツまくったヤツですし」とかえします。
岡倉純が3人に言いに来たこと
岡倉が3人のところに来たのは、明日急にドラマの打ち合わせが入ってしまい、本番までの間に函館空港近くのホテルに打ち合わせに行かなければならなくなったことを伝えるためでした。その間の取材やイベントは3人を含めた他の出演者でもたせてほしいということです。そして岡倉は「座長のおれでもってんだから、文句なんか言えるわけないよな」と3人を頭ごなしに言いくるめます。そこへデスペラードマネージャーの壇が来て、セリフの変更があるので五代のことを監督の海枝が呼んでいると告げ、五代と岡倉が部屋を出ていきます。
赤座光輝と水島颯太の会話
楽屋に残った赤座が水島に「リュウの奴が殺されたのはちょっと助かったな」と言います。水島も「そうだな、最近あいつチョーシにのって金せびってきてやがったからな」とかえします。さらに赤座が「これであの件を知ってんのは俺たちとあとひとり」と意味深なことを言います。
イベントの進行台本変更
岡倉がイベントに出られなくなったことで、イベントの進行台本を書き換えなければならないということになります。監督の海枝が、舞台の脚本は覆面作家の三多村匠先生の作だけど進行台本は外注したものなので音羽ブラックPR(金田一の会社)で何とかならないかと言います。金田一が困っていると、部下の葉山が台本の修正は私がすると言い出します。学生時代に演劇サークルだったので、そういうのが得意だということです。
金田一一といつき陽介と佐木竜二の会話
金田一、いつき、佐木はホテルのバーでいっぱいやりながら話を始めます。昔いろいろあった異人館ホテルで3人がまた巡り会えたことが因縁めいているという話をしていると、いつきが函館戦争についての因縁めいた噂の話をしだします。
函館戦争についての因縁めいた噂
函館戦争で死んだ土方歳三ら旧幕府軍の兵士たちを祀った慰霊碑で、碧血碑というのがあり函館の名所のひとつとなっているのだが、怖い噂が囁かれるようになっていると言います。その噂とは、この函館で函館戦争を題材にしたイベントなんかをお祓いもせずにやると、事故やけが人、死人が出るというものです。そして、そんなことが起きると碧の血の鬼が出たということです。この鬼のことを「碧血鬼」というそうです。そこに、台本を修正し終えた葉山が来て肩を叩かれ、金田一は驚きますが、お祓いなどしていないことに少し不安を覚えます。
後ろで聞いている人影
金田一たちがしている碧血鬼の噂話を、後ろの席で聞いている人物が1人います。そして「碧血鬼か」といいニヤリとします。
函館異人館ホテル 新たなる殺人編 FILE.02でのポイント
FILE.02でのポイントをいくつか上げたいと思います。
「デスペラード」メンバーの岡倉に対する思い
自分が座長だからもっていると言っている岡倉に対して、「デスペラード」の3人はよく思っていませんが、態度は三人三様です。赤座は、ストレートに怒りを態度や口に出しています。水島は、もう三十路だとかトップの座を取って代わられるのを気にしているとか皮肉めいたことを言います。しかし五代は、岡倉の言うことに対しても、さすが岡倉さんといった感じで怒りを表に出しません。
岡倉の本番当日の動向
岡倉一人だけ本番当日のイベント時間帯に異人館ホテルにいないという状況が気になります。函館空港近くのホテルと具体的に言っていることから、アリバイ工作に関わってくるかもしれません。
赤座と水島が言っているあの件
赤座と水島が2人で話していた「あの件」とは何のことでしょうか。このことを知っているのは、赤座と水島ともう1人います。さらに、「これで知っているのは」というくだりから、死んだリュウもこのことを知っていたと思われます。この「あの件」というのが、これから起こる事件の動機につながる要素である可能性が高いと思われます。
覆面作家 三多村匠とは?
舞台の脚本家として三多村匠という名前が出てきますが、本人は登場していません。また、覆面作家という肩書きも気になるところです。この人物は、すでに登場している誰かなのでしょうか。
変更されたイベント進行台本
岡倉が不在になることで変更されたイベント進行台本が、このあと起こる事件に何らかの影響を与えそうな気がします。書き直した葉山が事件に関与していることはありませんが、どのように書き直されたのかが重要になりそうです。
以上が、函館異人館ホテル 新たなる殺人編のFILE.02の内容です。2話が終了した段階でまだ事件が起きていない(リュウ殺害事件は別として)というのはめずらしいことです。これはかなりの長編になるような予感がします。これまでにはられた伏線をしっかり覚えておきたいところです。
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次回の函館異人館ホテル 新たなる殺人編のFILE.03考察は、イブニング発売日の10/8以降になります。