ドラマ考察

【ドラマ】「赤いナースコール」第10話考察 事件全体の時系列を振り返ることで見えてきた、2つの事実

月曜、23時6分からテレビ東京系列で放送されているドラマ、赤いナースコールの第10話で気になった点について、考察してみたいと思います。

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YouTubeにも動画投稿していますので、チャンネル登録していただき、みなさんと一緒に考察できたら、とてもうれしいです。

遠山殺害の経緯

遠山殺害について、いくつか明らかになったので、整理してみたいと思います。まず、山根と遠山が電話で話をしていたのが、19時30分ごろだということがわかりました。

そして、刑事が榎木田に、22時ごろのアリバイを確認していることから、遠山が殺害されたのは、その時間帯となります。
ここで、ちょっとした矛盾が生じます。山根と電話していたのは、帰宅途中だったと思われますが、犯行が22時ごろだとすると、あそこから家に着くまで、2時間半かかったことになります。殴られてから目が覚めるまで、時間があったということでしょうか。仮にそうだとしても、犯人は、殴る段階で遠山家の前にいなければならないので、山根、津田、榎木田、石原には、犯行が難しいような感じがします。いずれにせよ、時系列的な部分の描き方が曖昧な感じもするので、アリバイ関連についてはあまり深掘りする意味がないのかもしれません。
それよりも、カバンを持ち去ったのが、チャイコフ犯だということのほうが大事です。

ただ、ここも、少し疑問が生じます。なぜ、チャイコフ犯が、遠山を殺害する必要があったのでしょう。そして、今までは、体の部位を戦利品としてきたのに、今回は、なぜUSBなのでしょう。
これについては、後ほど、全体の時系列を振り返る考察の中で、一緒に触れたいと思います。

傷だらけの正義

翔太朗が手掛けた、セクシー刑事というドラマの中で、傷だらけの正義という回が存在していました。コンビニの中で煙草を吸った人を注意した学生が、逆切れされて殺害されてしまった事件ということでした。

実際に起こった事件をモチーフにしているということですが、おそらくこれが、313号室患者の共通項だと思われます。前回の考察でも触れましたが、下塚の店の店員が言っていた、コンビニの事件が、まさにその事件だったということです。

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まず、その事件をドラマ化したプロデューサー山之内

脚本を書いた翔太朗

実際に現場で見て見ぬふりをした下塚

この3人は繋がります。
フリージャーナリストの津田は、この事件を、面白おかしく取り上げた可能性があります。

滝中は、妻がコンビニでバイトをしていると言っていたので、そのコンビニがここで、たまたま店に滝中も来ていたのではないでしょうか。

松井、後藤田も、何らかの形で、そのタイミングに居合わせたのだと思います。

そうなると、病院犯の目的は、その時殺害された学生の復讐ということでしょうか。これまでに登場した人物の中で、学生と言えるような年齢の人物となると、榎木田たちと一緒に写真に写っていた、アリサに似ていた女性ではないでしょうか。

その学生が、男か女か明確になっていませんし、可能性は高そうです。
もしそうだとすると、復讐をしているのは、榎木田ということになってきます。

病院犯は後藤田として考察を続けてきただけに、ちょっと残念な感じもします。第10話の最後で殺害されてしまった後藤田ですが、まだ、病院犯の可能性を残しているので、その辺も含めて、全体の時系列を振り返ってみたいと思います。

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全体の時系列振り返り

ドラマも終盤に差し掛かってきたので、これまでに起こった事件を、チャイコフ犯、病院犯に分けて、整理して見たいと思います。
まず、翔太朗達が事故に遭い、病院に運び込まれたのが、7月9日です。

病室のネームプレートから確認できますね。あのトラックを運転していたのは、宇田川の可能性が高いので、病院側、つまり、病院犯が関与していると思われます。
そして、それ以前に発生していた、管内の連続殺人は、チャイコフ犯による犯行であることが、確定しています。

滝中が殺害されたのが、翔太朗が入院した日の夜っぽいので、7月10日あたりでしょうか。

これも、病院犯による犯行が濃厚です。
そして、立て続けに、下塚が殺害されます。

殺害されたのは、患者の服装などから、その日の深夜、おそらく、7月11日あたりといった感じです。これも、病院犯の犯行ということです。
さらにその翌日の夜、若林という女性が殺害されます。

これは、チャイコフ犯による犯行です。警察の捜査会議の中で、7月13日の早朝に発見されたと書かれているので、事件が起こったのは、7月12日ということになります。
ここまでは、チャイコフ犯と病院犯は、何の接点もなく、個別に犯行を重ねているといった感じです。
しかし、翌、7月13日、病院内の駐車場で、購買の江口が殺害されますが、これは、チャイコフ犯の犯行によるものです。

ここで、チャイコフ犯が、病院側に近づいた感じがします。この、12日から13日の間で起こったことといえば、アリサの包帯が血だらけになったことと、松井がずぶ濡れになって帰ってきたことぐらいです。
その松井が、13日に無断で退院し、7月14日に自宅で殺害されているのが発見されました。

これは、病院犯による犯行ということになりますが、わざわざ自宅にまで押し入っている点、それを松井が受け入れている点が気になります。
そして、7月15日の深夜、翔太朗とアリサが密会中に、ノコギリ野郎に襲われます。

これは、病院犯によるものということでよいのでしょうか。この後、チャイコフスキーの音楽に驚いて逃走したことから、チャイコフ犯ではないことは確かだと思います。そして、翔太朗が病室に戻ると、山之内が殺害されていました。

先ほど、ノコギリ野郎が病院犯と言い切らなかったのは、病院犯がそうだとすると、翔太朗を仕留め損ねた後、すぐさま、山之内を殺害したことになるからです。ただ、先に山之内を殺害して、そのあとに翔太朗を襲ったのであれば、病院犯でも可能なので、ノコギリ野郎も、病院犯の可能性が高いと思われます。
7月17日の日中に、三上がトラックの事故に遭います。

これに関しては、チャイコフ犯の犯行でないことは明らかですが、病院犯の犯行とも捉えづらいので、何とも言えない状況です。
そして、7月18日の深夜、加藤が殺害されます。

経緯としては、チャイコフ犯の犯行ということになりますが、あの灰が、加藤自身だという確証が提示されていない点が気になります。
次に、野田が殺害されますが、日付を提示する要素が存在しなかったため、いつ殺害されたのかはっきりしません。ただ、話の流れ的に、7月19日の夜で間違いなさそうです。

模倣の可能性も考えましたが、犯行の手口的に、チャイコフ犯の犯行と捉えるのが妥当のようです。
7月20日の夜、工藤が宇田川に襲われ、宇田川も自殺といった形で発見されました。

この2つに関しては、三上の時同様、チャイコフ犯、病院犯の関与は、考えづらい状況です。
そして、7月21日の夜、遠山が殺害されます。

これに関しては、チャイコフ犯の犯行で間違いありませんが、冒頭の考察でも触れた通り、なぜ、戦利品が、体の一部でないのかが気になります。以前、第2話3話の考察で、体の部位は、犯罪の象徴だということを言いました。

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詳細は、そちらの動画をご覧いただければと思いますが、戦利品は、犯罪を象徴するものであれば、何でもいいのかもしれません。USBの中には、病院内の不祥事に関するデータが入っている、つまり、病院の犯罪の象徴という意味です。
そして、7月22日の夜、後藤田が殺害されました。

これに関しては、どちらの犯人によるものかわかりませんが、以前のノコギリ野郎と同一人物であるなら、病院犯ということになります。ただ、チャイコフ犯の模倣で、病院犯の後藤田を殺害したとも考えられます。いずれにせよ、第11話での情報待ちといった感じです。

事件全体の時系列を振り返って見ましたが、1番気になったのが、チャイコフ犯、病院犯の犯行が、同じ日に被っていないという点です。事件は毎日起こっていますが、1度たりとも犯行が被った日はありません。
連続して犯行を行なうのは1人では不可能という観点から、2人以上犯人がいるとされてきましたが、1人でも、1日1殺で犯行が可能だということです。
そして、もう1つ気になったのが、死者の人数です。最後に殺害された後藤田と、未遂に終わった工藤を除くと、死亡した人の数は16人になります。そして、チャイコフ犯が吊るしていた戦利品の数が、重なっていてはっきりしない部分はありますが、17個存在します。数が、1個違いです。もし、コンビニで煙草を吸っていた人物を殺害して、戦利品を奪っていたとしたら、死者と戦利品の数がぴったり合います。
滝中、下塚、松井、山之内からも戦利品を奪っていたとしたら、チャイコフ犯=病院犯という可能性も出てきます。加藤の殺害が起こってから、病院犯の犯行が、パタッと止まったのも気になります。同一犯の別人格による犯行も考えられるかもしれません。
巷では、チャイコフ犯が石原、病院犯は榎木田関連で大勢決した感じがしますが、残り2話で大どんでん返しを期待したいところです。

以上、「【ドラマ】「赤いナースコール」10話考察 事件全体の時系列を振り返ることで見えてきた、2つの事実」について、考察してみました。
第10話の冒頭で翔太朗が、「犯人は誰だったのか」と打ち込んでいました。誰だったと過去形の書き方をしていることから、もしかしたら、事件解決後のシーンかもしれません。もしそうだとしたら、翔太朗は犯人ではないということになります。

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